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夜の時間

作者: 灼無戯

夜に思うがままに書いてみればどのようなものになるのか?

自己満足で終わるかもしれないが、終わらないかもしれない。

そう、それがあなたのなにかに引っかかったならぜひ読んでみてください。

天と点とが結び、星と星を見て。

月のあるのを楽しみ。

月のあるのを嘆く。

過ぎゆく時間は経過するもので、それ以上にない。

点は線をなし、線は面をなした。

面は?

面は立体をなした。


月明かりのある晩のこと。

星は高く。

月は明るく。

僕は、とても小さくなった気がした。

心細くて僕はうつむきがちに鼻歌を歌った。

それの音と胸の高鳴りが妙にシンクロして、僕はさらなる不安に震えた。

なにか、つかむものがほしい。

ぬくもりがほしい。

人がいてほしい。

ここに人が、そう、優しい人がいてほしい。

願ってやまないことだった。

一人でいることは独りでいるいるよりは幾分かよかったが、選択をすてている点では同じで不安をあおった。

こうなるはずではなかった。

こうするつもりではなかった。

だが、今、現にそうなっている。

これは僕がはたして悪いのか?

それとも周りが悪いのか?

そう、そう考えてやまない。

しかし、それは果てしなく不毛なことだと「私」は知っている。

けれど僕は認めたくないんだ。

だって、だって、だってそれはあまりに辛すぎるから。

知っていたのに回避できなかったこと。

知っていたのに選んでしまったこと。

知っていたのに・・・・・

それは、あまりに辛い。

残酷すぎる。

だから僕は、私を切り離した。

だから僕は僕であり続けて僕と私の距離はさらに広がった。

僕は私が嫌いなわけではない。

もちろん僕は私でもあるから。

でも、僕は私になったらいろいろと受け入れなければならなくなるから逃げているんだ。

逃げたからといって逃げ切れるわけがないのに逃げているんだ。

だってさ、辛いんだもの。

自分が自分であることに自信がなければ、辛いんだもの。

切り離してでもなんでも僕は僕であり続けたいんだもの。

でも、ね。

知ってる。

いつかは私にならないといけないのは・・・

でも、だからあと少しだけ待って。

あと少し、あと少ししたら私になれるから。


夜というのは、様々な思いや考えが飛び交う。

夢の中ではさらにすごいものが飛び交う。

それでも人は、前を向いて生きていかなければならず。

それが、義務である。

ただ、それはそういってはいけない。

義務だなんて、みんないやになるから。

でもね、義務がないと権利はないんだ。

だから、生きる権利があるのは、生きる義務があるからなんだ。

義務という言葉がなんとなく嫌なものに思えるかもしれないけれど実はとても

大切なものなんだ。

死にたくなっても、義務があるから踏みとどまっていられるんだ。

家族がいるから、愛する人がいるから、悲しむ人がいるから、大事にしてくれた人がいたから。

なんでもいい。

すべて、すべて義務をつくってくれる。

そう、生きていなければならないと。

人が一人では生きていけないのはそういうのが根底にある。

別に独りで生きていける。

一人のほうが気が楽で自分の思い通りに出来て好き。

そんな意見も聞く。

だけどな、本当にそうなのか?

なんでも自分の思い通りになることはないし、仮になったとしてもつまらない。

考えてみてください。

なんでも自分の思い通りにできるのは、確かに最初は楽しいかもしれない。

でも、それが続いていくと。

とても味気ないものになってしまう。

思い通りにならないことがあるから人はがんばれるし、そして思い通りにさせてもらったときに感謝できる。また、それが一歩進めば、相手のことを思いやって行動できる。

そして、譲り合いが生まれ、人は幸福をしる。

そう、独りの世界には、また独りの世界には、真の幸福はありえないのだ。

分かち合う人がいてこそ幸福なのだから。

これが真理。

もし、これを読んでそんなことはないと思う人がいたなら、独りになってみればご理解いただけると思います。

ま、反抗している時点で独りになんかなれないと思いますが。

強がりは決して恰好よくはない。

だって、みんなはわかるから、そう言ってることは、言ってる態度は強いのに、あなたの体が震えていることが。


人は強くない。


しかし、弱くない。


人は強くなれる。


人は弱くもなる。


日々は日々で瞬く間に過ぎゆく。

故に行動をすることもたまには重要。

もちろん考えることはもっと重要。

私の幸福はなんなのか?と問いただしてみてください。

きっと、今まで見えなかったものが見えてくると思います。



@緩衝文

世界は色に満ちている。

世界は匂いに満ちている。

世界は音に満ちている。

その世界で生きる私たちはきっと心が満ちている。



夜というものは非常に不思議だ。


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