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魔族の戦争理由

次は明日の六時から九時までに投稿します。

「大丈夫? 危ないところだったね」


 僕はそう言って後ろへ振り向きへたり込んでいる彼女に手を差し出した。内股で座っている彼女は目の前で起きた光景が信じられないと口を半開きにし、僕の後ろを見て僕を見て最後に僕の差し出した手を見て恐る恐る手を握った。


「右腕、怪我してるね。ちょっと出して。僕は回復魔法が使えないけど薬草はたくさん持っているから治してあげるよ」


 僕がそう言って彼女の右腕に触れようとすると、彼女はハッとした顔をして背後に飛び退き警戒態勢を取った。


 あちゃー、やっぱり敵対するのかな? でも、僕の危険察知に反応がないぞ。どういうことだ? とりあえず、警戒はしたまま話しかけてみるか。


「ちょ、ちょっと待って。僕は悪い人じゃないよ。良い人でもないけど……」

「……? お前は誰? 何者? なぜここにいる?」


 彼女は小さく警戒した声でそう言った。

 相当疲れているところを見ると僕が来るまでに大分戦っていたのだろう。よく見ると息遣いは荒く、綺麗な木目細かい肌には無数に切傷と打撲痕が、目の下には隈もあり、声に元気がなく立っているのがやっとのようだ。


「僕は雲林院零夜、見ての通り人族だよ。ここにいる理由は……憎いやつに嵌められたからかな?」


 ああ、思い出しただけで腹が立ってくる。あいつが人じゃなければ殺してやるのに。敵対したら半殺しにしてやる! だから、絶対に生きて帰ってやる! ユッカのためにもな!


「ひぅっ」

「え、あ、ごめん。思い出したら怒りが湧いてきちゃって。君に怒っているわけじゃないから安心して」


 思い出した時に怒気が体の外に出てしまっていたようだ。武道家たるもの平常心に気を付けなければ。武道の達人とか武道の極みとか身に余る栄光だけど、身に重くもあるんだよね。僕はまだ達人と言えなく、訓練生とか修行者だからね。家族一人に勝ってやっと一人前っていったところかな?


「大丈夫。……嵌められたの? 何をされたの? ここにいる理由がそうなの?」


 彼女は警戒を解いて僕に小首を傾げて聞いてきた。その顔はどことどことなく心配してくれている感じがする。


「僕は友人だと思っていた人物に五十層に置き去りにされたんだ。その階層に罠で飛ばされたんだけど、そこで赤鬼と遭遇して大規模な殲滅に合った。何とか魔方陣が起動するまで生き延びたんだけど、その人物が僕が邪魔だという私利私欲のために転移する瞬間に魔方陣から弾き飛ばしたんだ。その後、どうにか赤鬼を倒して地上に戻ろうとすると魔方陣を破壊されてね、帰れなくなったから下に向かっているんだよ。上に向かう階段が見つからなかったしさ」


 僕はこれまでの経緯を掻い摘んで教えた。彼女は時折頷いたり、驚いたりしていた。彼女も何かしらの理由でここにいるのだろう。先代魔王だろうからね。


「赤鬼って鬼武者修羅門童子っていう魔人? 赤鬼のシャラモンテっていうネームドモンスターの……」

「うん、そうだよ。危うく死ぬところだったよ。あの時に決意を固めて、力に目覚めなかったら無理だっただろうね」


 彼女は赤鬼のことを知っているようだ。あの部屋は密室で彼女は鑑定を持っていないというのにどうやって存在を知ったんだろう? 魔王だから産み出した……にしてはステータス差があまりないしなぁ。っていうより低いし。


「あの赤鬼を倒した……。君は、強い? 力に目覚めたってどういう意味?」


 彼女は信じられないといった面持ちで呟いて力について聞いてきた。別に隠すことじゃないから言っても大丈夫だろう。


「うーん、簡単に言えば本来の力を取り戻したっていうのが正しいかも。こっちに来てから職業は空欄だし、ステータスは一般人以下、レベルも経験値も上がらない、技能なんて戦闘で使えるものがなかったんだから。でも、やっと自分の力を取り戻したんだ。強さは強い方じゃないかな? 今なら赤鬼が何体来ても倒せるだろうし」


 うん、僕のステータスは赤鬼の二倍はあるし、本気で技を使えるから楽だろうなぁ。


 僕がそう考えていると彼女は目を見開き驚きを体現し、僕を尊敬するようなキラキラと光る目で見てきた。


「ど、どうかした?」

「あの赤鬼を倒したのが凄い。赤鬼は魔族でいうと中級レベルだから。私よりも強い。……あっ」


 彼女は自分が魔族であると言ってしまったため口に手を当ててしまったという顔をした。僕はそんなこと知っているので気にしないが、彼女は隠したかったのだろう。


「知っているよ。君は魔族の中でも魔王なんでしょ? それも先代でいいのかな? 何があったか知らないけど僕は魔族だからって殺したり、闘ったりしないよ。まあ、相手が仕掛けてきたら容赦しないけどね」


 笑顔で彼女を安心させるように言うが信じることは難しいだろうな。


「……なぜ知っているの?」


 気まずい空気が流れ始めようとすると彼女が疑問を口にした。


「ああ、それはね、僕の技能に鑑定っていう魔法があるからだよ」

「鑑定? 物を調べることが出来るの?」

「そうだよ。何でも調べることが出来る。人だとステータスプレートのような物が視れて、魔物だとステータスと説明が視れるね。だから、君の名前も魔族であることも魔王であったことも知っているよ」


 僕は包み隠さずに話した。ここで黙っていたら彼女を信用させることは出来ないと思ったからだ。別にこれで敵対するのであれば、殺しはしないけど身動きを取れないようにはさせてもらう。魔族側の事情を知ることが出来るいい機会だ。見逃すわけにはいかない。彼女の事情を知りたいっていう気持ちもあるけどね。


「……えっちぃ」


 僕がそう思っていると彼女は胸を腕で隠して谷間が強調され、腕を下に伸ばし足を閉じて腰を捻るともじもじして頬を赤らめて上目使いでそう言ってきた。

 僕は最初理解が出来ず固まってしまったがすぐに起動してツッコむ。


「なんでそうなるんだよ!」

「え? だって、胸のおお「言わせないよ!? そんなもの視えないからね! ステータスって言ったよね?」……そうだった。ごめんなさい」


 彼女はそう言って姿勢を正して頭を下げてきた。


「いや、いいよ。僕はそこまで怒ってないし。まあ、だから君のことを知っているんだ」

「どうして私に襲い掛からない? 魔族? 元魔王でもある」


 彼女は無表情になって首を傾げてそう訊いてきた。


「僕は魔族だからって襲ったりしないよ。僕はこの世界の住人じゃないからね。基本的な考え方が違うし、これまでの扱いで僕はこの世界が好きじゃなくなってるからね。魔族が人族を滅ぼそうがどうでもいいよ。僕は護りたい人だけ護る。そして……神を倒す。それに、君はどう見ても人じゃないか。魔族を君しか見たことがないからそうとは言えないけど、外見が違ったり思想が違うだけで争う理由にはならないよ」


 地球でも差別や戦争というものがあるけど、この世界ほど大規模なものではない。まあ、種族が一つしかないからそうとは言えないけどね。まあ、この世界よりもある意味では酷いと思っている。力がないから虐げられたり、言葉で人を殺したり、集団でイジメたりね。そう言うことなら地球の方が酷いだろうけど、武力抗争となればちょっと話が変わってくる。


 拳銃を持てばとか思うけど普通は手に入らない。そう言った争いをするには絶対に大規模なものとなるのが地球だ。個人でも手に入れられるが知識や伝手のないものは無理だね。


「それ、本当? 本当にウジイは私を虐げたりしない?」

「うん、しないよ。さっきも言ったけどどこに違いがあるの? 強力な体を持つ? 人間にもいるよ。魔物を産み出す? 人間は技術を産み出すよ。 考えが違う? そんなの当たり前じゃん。みんなが同じで何が楽しいの?」


 そんな世界壊れてしまえ。


「それに、君は可愛いからね。僕は可愛いものが大好きだから傷つけるだなんて絶対に無理! 傍にいてほしい位だね」


 僕はグッと親指を当てて自分を曝け出した。彼女は段々と頬を、顔を赤らめボフン、と蒸気を出して倒れた。


 あ、告白みたいなことを言ったのか。


「ちょ、ちょっと大丈夫! ……気を失ってる。うーん、とりあえずあの部屋に戻ろう。ここは危ないッ「ガアアァガッ……」しね」


 彼女をお姫様抱っこすると彼女が揺れないように飛び上がり、体を捻って回転蹴りを背後から襲ってきたジャガーに蟀谷に爪先を叩き込んだ。メリッという減り込み音を肉を断つ感触がボロボロのブーツを伝わってくる。僕はそのまま振り抜き着地すると地を蹴ってジャガーの首元に踵落としを食らわせて倒した。


「ふぅ~。手が使えないとちょっと動き辛いな」


 僕はこの場にいる五体の魔物をボックスに入れて五十階層のあの場所へ戻った。




「……ん……」

「ん? 起きた? 一応野菜炒めの様なものを作ったから食べる?」


 僕は彼女が起き上がる木のを気配で感じ取り、先ほどまで作っていた料理を木の器に入れて食べるか聞いてみた。他にも野菜スープがある。肉が肺いていないのは全て魔物肉だからだ。魔族も魔物を食べることは出来ないだろうな。まあ、魔族が魔物を産み出すのに食べられないのはなんとなくわかる。だって、共食いみたいなものじゃん。


「うん、食べる」

「はい、お代りもあるから遠慮なく食べてね」


 料理の入った器と気で作ったフォークを渡すと彼女はがっつくように食べ始めた。

 ああ、此処にどのくらいいるのか知らないけどほとんど何も口にしてなかったんだろうなぁ。僕はそう思いながら魔物肉が入った料理を口にする。しばらく食べていると彼女がこちらを向いているのが分かった。


「どうかした? もしかしておいしくなかった?」

「うんん、結構おいしい。だけど、肉がない。ウジイのにはあるのに」


 彼女は若干恨めしい顔でそう言った。やはり長い間何も食べていなかったのだろうし、肉があれば食べたいと思うよね。しかも自分には入っていないのに、目の前の人の中にはおいっていればなおさらね。だけど、この肉を食べたらお腹壊しちゃうからなぁ。


「この肉を君が食べることは出来ないよ」

「なんで」

「これが魔物の「ガシッ」……わかってる。僕は体質? いや、適性属性のため食べることが出来るんだよ」


 彼女は説明中の僕の手首を取って、食べてはダメだと首を真剣な表情で振ってきた。僕はそんな彼女に苦笑して僕が食べられる事情とどんな味で食べているのか答えた。


「信じられない。でも、目の前で食べてる。ウジイは本当に何者?」


 彼女は僕を変な目で見てきた。こんな可愛い人にそんな目で見られたらとても悲しい。


「僕は人族だけどこの世界の人じゃないよ」

「異世界人ということ? 確か、人族が勇者を召喚したって聞いたことがある。……勇者?」

「違うよ。僕は……一般人だね。勇者は勇者じゃない。下種で醜悪で自己中な表面だけの男だよ」


 ああ、またイラついてくる。平常心平常心……。


「そんなに嫌な勇者なの?」

「うん、僕を此処に置き去りにした張本人だよ。理由はよくわからないけど、一人の女性を僕から奪いたいがためにしてきた嫉妬狂いの男だね。まあ、僕の幼馴染でもあるから余計に僕にあたってくるし、僕は力が得られるまでステータスが百以下だったからね。皆から苛められていたよ」


 僕は召喚されてからここまで来た経緯を詳しく語った。理不尽な召喚にあい、召喚されたら自分だけ職業に就いてなくステータスも低い、訓練で殺されかけたこと、王国での扱われ方、迷宮での出来事、赤鬼と三度の戦い、力の覚醒、彼女を助けたこと等だ。


 彼女は僕の話を聞いている最中に息を飲んだり、悲しそうな顔をしたりと忙しく、最期の方では涙を流し僕の境遇に共感してくれていた。僕の気持ちを理解してくれる人がいるだけ幸せだよ。


「……グス……ヒック……辛かったんだね」

「うん、とても辛かったし、恨み捲った。だけどね、いくら怒っても、いくら恨んでも、その気持ちを相手にぶつけたらいけないんだ。特に僕は武道家だ。この拳は友を護るためにあり、この身体は悪を倒すためにある」


 僕は拳をグッと握り掲げた。


「それに、こんな歪な世界も人間も世界もどうでもいい。僕は護りたい人だけを護っていく。そう決めたんだ。まず目標は地上に帰ることだね。そして神を倒す」

「私も付いて行っていい?」


 彼女は何か決心すると僕にそう訊ねてきた。


「僕は構わないよ。だけど、どうしてここにいるの? 失礼だけど、君はこの階層では実力不足だよね? それにどうやってここに来たの?」


 僕は気になっていた疑問を聞くことにした。彼女はピクリと眉を動かして食べていた器とフォークを置くとポツリポツリと語り始めた。


「ウジイが知っているように私は先代魔王。一年程前、下剋上を食らってその地位を失い、追放された」


 彼女は歴代の魔王の中でも弱い分類に入るそうだ。彼女はそれでも精一杯統治をしてきたが、いつまで経っても人族に戦争を仕掛けないことに業を煮やした一人の魔族が下剋上をして彼女から地位を奪い取り、種族として永久追放して一生北大陸の地を踏むことを禁じたそうだ。更に転移魔法を使われこの迷宮に飛ばされ、五十層の階段を消し去り十層ごとに魔人を配置したそうだ。


 彼女もまた嵌められこの迷宮に閉じ込められたということになる。そして僕の邪魔をしてくれたのも現魔王というということになる。僕のリストに追加っと。それに彼女に対してそこまでする意味が理解できない。


 で、魔王種というのは魔族の中でも一番魔王の力を有している種族らしい。魔王というのは元々別世界の人らしく、その人物が北大陸にいた住民と交わり魔王種という種が出来たそうだ。北大陸にはもともと魔族と亜人族とのハーフが住んでいたらしく、その魔族やハーフと異世界の魔王が交わった結果今の魔族のような強力な個体が生まれたということだ。その中でも魔王の血を濃く継いだ者のステータスに魔王種と出るらしい。


 魔族は亜人族と同じく両親の外見に左右されないそうだ。彼女の両親は先々代魔王の魔巨族(二メートル以上の身体を持つ魔族)と鳥魔族らしい。どう見ても彼女は人間にしか見えない。これが魔王種の特徴で初代魔王は異世界の人間だったのではないかと言われている。それなのにこの世界の人族を恨む意味がよく分からないが。特徴は他にも髪の色に現れたり、体、言語、力などどれかが似ているとのこと。


 それを聞いたところ魔族は人族を恨んだり殲滅しようと考えているわけではないそうだ。


「それじゃあ、なんで人族を攻めようとしてるんの?」

「私達魔族は人族を滅ぼそうとしているのではなく、人族が崇めている神を倒すために攻めている」


 僕が思っていた以上にセラというクソ神は最低な奴だった。この世界を創ったのはセラらしいが、お遊びで創ったらしい。セラはこの世界に三つの種族を創り競わせて、勝った種族に付いたらしい。それが人族だ。それからは人族の神となり、属神達に魔族と亜人族のお世話を頼んだ。


 ほとんどの属神がセラの行為に激怒し、反旗を翻したそうだがやはり創造神であり生みの親でもあるセラに敵わなかったそうだ。そこで、管理を頼まれた種族に力を分け与え人族を滅ぼそうとしたが、それではセラと同じだということでセラを倒すことを目標にした。それが種族抗争の始まりだ。また亜人族は魔力が少なく、自然を愛していたため信仰がなく神託で詳しく伝えることが出来ず隠れ住むことになったそうだ。


 だが、この数千年、いや、数万年の間にその事実が失われ始めたため、魔族の間では都市伝説や神を相手にと考えることで人族を簡単に滅ぼせるような力を得るとかなんとかよくわからないことになっているらしい。


 で、現魔王はその主義らしく人族を滅ぼそうと考えているらしい。先々代と彼女は逆の思想で神、セラの打倒を悲願としているそうだ。


「なんでセラを滅ぼそうと考えているの? いや、なにをそこまでさせるの? 神は道具として扱っているよね?」

「うん、それは分かってる。だけど、初代魔王様はその世界でも魔王をしていたそうだけど、仲間に裏切られて瀕死の時に怪我を治す代わりに願いを聞いてほしいとその神々に言われてここへ喚ばれたらしい。だからその血筋の者は無意識に神々の願いセラの打倒を掲げてしまう。本心ではどうでもいいと考えていたりするけど、人族に対してどうかは先々代も思っていなかった。ただ、セラを倒せればそれでいい。他の種はそれがないから人族を滅ぼすということになってる」

「そうなんだ。……じゃあ、今も君はセラの打倒を考えてる?」

「うん、これは死ぬまで変わらない。死んでもセラを倒す。初代魔王が果たせなかった恩義を子孫である私達が果たす」


 呪いのようにも見えるけどこれは初代魔王の願いでもあるのだろう。自分勝手で子孫に迷惑を掛けていることは分かっているけど、自分が果たせなかったことを果たしてほしいのだろう。もし、初代魔王が人間だとしたら人族を滅ぼしたくないというのもわかる。異世界の魔王が人族じゃないとは限らないしね。僕達の世界に人族以外居なく、魔法が存在しないのだから。


 まあ、それが本当かどうかわからないけど、僕も同じようなことを考えているから仲間になれるかもしれない。まあ、その魔王種とそれに忠誠を誓っている者達だけだろうけど。


「僕も君を手伝うよ。僕もセラを一発殴らないと気が済まないからね。こんな世界に呼んでくれたお礼もしに行かないといけないしね」

「ありがとう」


 僕は食器を片付けて採取した道具の選別をしようとすると、彼女が僕の肩を叩いた。


「もう一つ伝わっていることがある」

「そうなの?」

「うん。この迷宮は初代魔王が創ったものだと言われている。だから、現魔王は皮肉も込めてこの迷宮に私を飛ばした。だけど、私にとっては良かった。この迷宮にはきっと何かが眠っている。私の血がそう言っている。それに、ウジイに合えた。きっと成功する」

「そ、そう? それは良かったよ」


 僕は頬が赤くなるのを誤魔化し餞別を急ぐ。


 これからはしっかりと強くなっていかないといえない。それに彼女も強くならないといけないだろう。なら、此処で下に折りながら修行をしないといけない。でも、僕は魔法はからっきしだしなぁ。とりあえず基本的な動きと躱し方、護身術は教えておこう。あと、魔法も見せてもらおう。特に想像魔法が気になるからね。


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