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05 接触、7人目の被害者

遅れました!

「……ねぇ美香聞いた?例の連続殺人事件……、六人目の被害者が出たって……!」


昼休み、私のクラスメイトの由紀はそう私に向かって言った。それに対し私は、


「そうなんだ……。」


と言う。だって正直、あまり興味が無いから。


「……噂だとさ、ウェアウルフが殺ったって噂だよ?……怖いよね……今日満月だし。」


私が興味が無い事を知らず、由紀はそう話を続ける。


「……大丈夫だよ。ウェアウルフはもう、絶滅したんだから……。」


私はそう言った。……だって私由紀の事、あまり好きじゃないし……正直苦手だから、あまり話したく無いのだ。


由紀はまだ話し足りない様だったが、ちょうど昼休み終了のチャイムが鳴った為、彼女は不満そうな顔で自分の席に戻った。


──平凡な5時間目の授業。

先生が教室に入ってきた。何時もと違う匂い……あれ?先生シャンプー変えたのかな?


……あれ?なんで私そんな事……分かったんだろう?




──……その夜。


「……あーあ、早く帰れそうだな今日は……。」


そう呟きながら俺は家路を急いでいた。今日こそはちゃんと帰って、美香を喜ばせてやろう。


──……その時。



「キャアアアアアァァァァァァアアッ!」


まるで断末魔の様な悲鳴が……辺りに響いた。


「なっ!?」


俺は声のした方へと走る。……そして、愕然とした。


……そこにあったの色は、紅と黒。


無残にも上半身と下半身に分けられた制服姿のかつて人間であった少女の遺体が、そこにはあった。

そしてその骸を見下ろすように立つ影。


……それは全身を黒の獣毛で覆い、全身から返り血の紅を滴らせる、美しくも恐ろしい……ウェアウルフの姿であった。


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