ココアを頼んだら、「もう子供じゃないのよ」って妹に膨れられた。
「子供扱いしないでよ」
膨れっ面をツーンと背ける君。
その仕草もセリフもコドモそのものだって気付いてないらしい。
「私はレディなのよ」
片手で頬杖を突いてすましがお。
引き寄せたアイスコーヒーのストローを咥えた。
「何コレにっがあい!」
思いっきりかおを顰め、涙目で悲鳴を上げる。
無茶しやがって。
「おにいちゃーん!」
こんな事だろうと思い頼んでいたココアを、抱き付いて来る妹に渡して頭を撫でる。
ゆっくり大人におなり。