会えた
主人公は女だよ☆
とある山の中だ。
私は修行をつんでいた。
仲間を守りたい。
ただそれだけを思い、拳を振るい、クナイを動く的に投げる。
守りたいんだ。
仲間を、皆を。
月光国の皆を守る力を。
「おぉ~すごいな。前よりもあがっているんじゃないか?」
その声が発されるほうへ振り返ると
そこに師匠がいた。
うそだろ?
五年前に出たっきり帰ってこなかった師匠が、まるで歳をとっていない顔をしていた。
いや、顔だけではない。
体も皆、全部あの時のままだ。
なぜ?
なぜなのだ?
術か?
一応、顔をひっぱて見る。
術ではなさそうだ。
「おいおい、実の師匠を忘れたのか?」
「ししょう・・・・?本当に師匠なんですか・・・・?」
「あぁ、そうだぞ?おまえ忘れたんじゃ・・・」
「師匠!!!!!!」
ぎゅっ・・・
「うわっ!!いきなりどうした!!!!」
「ししょう・・・・ししょう!!」
感じた師匠のぬくもり。
もう少し、こうしていたいな。
「あと少しだけ・・・そのままでいてください」
「おっ・・・おう///」
二十歳の私と二十五歳の師匠。
これが、ほんの少しの恋心だとしったのはあと数ヶ月後のころだ。