◆設定用語◆
【資源】
HPやMPなど、RPGゲームのような資源運用ゲームにおいて重要な概念。作中ではジョブスキルを使用するスキルポイントもこれに含まれる。
【魂読込】
幽体離脱や臨死体験を、脳機能から科学的に解明し、応用した仮想現実技術。幽体離脱は脳の機能障害が知覚シグナルに干渉することで引き起こされる現象で、角回と縁上回の接合部の小領域と上側頭回、溝の同時活性化を促し、これにより、薬物を用いずに人工的に幽体離脱体験を誘導することで、一種のテレポーテーションのような状態を作り出すことができ、ゲームに利用することで、仮想キャラクターに自らを投影し、あたかもゲームの中にいるようにプレイすることも可能になる。
【托身体】
魂読込した際にインストールされる仮想現実内での電子的身体。姿形を思いのままに自由に編集できるが、ボディイメージの齟齬が大きくなる為、コアゲーマーになればなるほど、ありのままの姿で、仮想現実内に転生した上で行動する場合が多い。
【エクスペリエンス】
家庭用魂読込型コンピュータゲーム機。本体とヘッドギア型魂読込投射機で構成され、家庭内でも仮想現実体験を手軽に体感できる。
【仮想都市シュミラクラ】
ウィザード・ブレード・オンラインの舞台のベースとなったシミュレーテッドリアリティ型仮想現実空間。マーケティングリサーチの為に、大手広告代理店が作り出した電子空間。現在は巨大な仮想現実型ショッピングモールとして利用されている。
【ナーヴァス】
仮想現実環境内において特殊な能力を発揮する存在。肉体的制約から解き放たれ、現実世界では不可能な事も可能となる。脳力値や仮想環境への適応能力が高く、精神的特性や頭脳の明晰さ、神経伝達率はプロスポーツ選手並みのスペックを有する。
脳の部位の発達差異により、さまざまな特性と種類のナーヴァスが存在する。
【脳力】
脳の能力の総合指数。戦闘力や戦闘能力や神経伝達速度指数、ワーキングメモリー、演算能力、同調率などの脳内神経スペックを算定評価したもの。
【ソウルアーカイバ計画】
※本編を参照。
【闇アイテム】
ゲーム内に違法配布される非正規アイテム。ゲーム内の錬金術用の素材アイテムや正規アイテムに偽装され、チートやハッキング行為を行うことができる。
【NPC型AI】
人工知能型プログラム活動体。ゲーム内ソフトウェア・エージェント。創発によるある程度の生存戦略を打ち立てることが可能である一方、論理規定三項(ロボット三原則)と法律遵守を行動規範とし、反社会的な行動が絶対に出来ないようにプログラムされている。ゲーム内の秩序に勤めるものの、犯罪者に認定されていないユーザーに強く出れないという欠点を持つ。
なお、AIは経済産業省などの監督官庁により、暴走しないよう論理規定三項をプログラム内に組み込まれることが法律等で義務ずけられている。さらに安易に意識や自由意志を持ち得ないよう国際基準『チューリング基準』により厳しく監視規制されている。
【チューリング基準】
AIが意識または自由意志を過度に持たないように制限を課す為のAIの国際基準。アラン・チューリングが由来。
【伝報堂】
日本最大の広告代理店。広告代理店業のみならず、エンターテイメント分野、人材派遣、保険医療関係、総合調査業務、映画番組制作などさまざまな部門が存在する巨大情報複合体企業。
【テンペスト社】
ウィザード・ブレード・オンラインの運営会社。伝報堂の出資による子会社で、コンピューター専用機『エクスペリエンス』を販売するゲーム機本体メーカーにして、ゲームソフト開発会社でもある。
【ライフ・ジェネティックス社】
米国のゲノムインフォマティックスの最大手。遺伝子情報の特許をいくつも取得し、オーダーメイド型ドラックの製造や遺伝子診断、再生医療など医療分野での莫大な収益を上げている。魂読込はライフジェネティックス社との提携により、テンペスト社にライセンスおよび技術提供されている。