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地平線に触れる足 〜歩みはタコより遅くていい〜

作者: naka

ホットミルククラウンの湯気すら届かない地に、足をつけて歩みはじめる詩的宣言。

「夢」や「希望」に名を借りた空虚な金塊鉱脈を脱ぎ捨て、愚かさの中にある誠実な一歩を踏み出すための文学。

これは、あらゆる“旅人”に送るナンセンス文学的アポリオ詩。

拝啓

自己啓発本にハマり、きらびやからな将来を妄想して地に足をつけた努力のできない僕へ。あるいはあなたへ

ホットミルククラウンが足元(もちろん後期は高貴な講義をする光輝な人物の)に少しだけ及ぶような素晴らしすぎる土地につま先もつけず、未知の美しいと妄想している彼方の空(三点投影図の空よりも空虚)を見つめるだけの若くて腐った旅人あり。(厳密に言えば10代から40代で白骨死体の年齢と同程度に予測不能)

翡翠とレジリエンスの愚かな妄想(タロット0番の自由人のような愚者であることはなく、文字通りの愚かである)に囚われ、カマキリの斧(灯籠の斧は現代的表現でないため好まざるをえない)という運の伴った金塊鉱脈発見生存者しか言えないブカブカズボンのような経験則に魅了されている。実際には、金塊鉱脈を当てられないと察するときまで金塊鉱脈を当てられると確信する人が大半であることはもちろんご存知であろう。しかし彼のような、ほとんどの若くて愚かな旅人は金塊を得るために、岩の前のカエルにトンツカトンと触ろうともチーズグラタンにして食べようともしないので、カエルのいない岩にしかツルハシを使わない。

結論を言わないということを約束せざるを得ない状況であることは全くないので、ランゲルハンス島の顔にめんじて否定してやろう。

あえて稚拙でバナナの甘みよりも分かりやすく表現しよう。「自分と他人は違うのだ。」さあ!そうと分かれば、そのうどの大木より無駄なその分厚い紙のまとまりを燃やす。そして、地平線の向こう側の∜那由多より遠い想像を辞めると同時に地平線に向けた道を見て、ロバとタコの速さに確実に負けていいから1歩ずつ1歩ずつ歩む。分厚い根拠もなさない生成テクスト集【夢をかなえる7つの像】や【嫌われざるを得ないことを嫌うという行動を嫌う人を嫌う勇気】を鑑賞して、素晴らしき現世につま先の先端もつけ無い現状は、ニヒリズムでなくても、単にひたすら時間が勿体無い。

上記のアポリオに時間を投資し早急にロスカットしたあなたに嘲笑を、そして地に足をつけはじめる世界線の敬愛なるあなたに最大限の賛辞を送る。 

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