3 鹿の角
甥っ子が猟師だという方から、鹿の角をいただける事になった。
神の使いとされる鹿の角は昔から「魔除け」とされていたそう。
最初は断った。だってまず「可哀想」だから。害獣として駆除された鹿君。ちょっと悲しい。あと、銀河鉄道999の哲郎のお母さんを思い出すから。なんか悲しい。
飼っている犬のオモチャが「エゾ鹿の角」でガーリガリしてるから、食われそうだし、捨てられないし、飾り方は難しいし。
言い訳を並べてみたが、見るだけと思って見た。
「どれでも好きなのをどうぞ」
床に並べられた角。短くて般若のような1本角もあれば、50センチは超えていそうな立派なものもあった。
伸びて枝分かれする場所や、その長さ、太さなどがそれぞれ違う。
なんか可愛い。可哀想だと思ってもこのまま放置される方が可哀想だね。じゃあウチにおいで。コロンの「可愛いモノ」の中にお入り。
たくさんある中でちょっと好みの物を見つけ、45センチくらいの角をもらう事にした。
そして、もらった時も、家に持って帰った時も、綺麗に洗った後も…何度も角を頭に当ててみる。
「えー…可愛い❤︎」
頭に角が生えた自分の可愛さにうっとりだ。
旦那様にも見せてみる。
「ねぇ〜。見て見て〜頭に鹿の角生えてたら可愛くない?可愛いよね?」
「…。うん。いいんじゃない?」
チッ。反応うっす!ばーか、ばーか。角で刺してやる。
鹿の角が頭から生えていたら可愛いんだなー♡
でも、重いし長さがあるので、首が漫画の刃牙みたいに極太でないと支えられないな。なんて思った。
(刃牙。読んだことないですが)
普段から悪魔みたいな、鬼みたいな角は自前で生やしてるから「角」が可愛いってイメージなかったよ。
角。
とりあえず絨毯に置いて写真撮ったら、絨毯の鳥ちゃんたちがとまってるみたいになってたよ!♡
きゃわわっ♡
。。。
どうやって飾るか。
うちは賃貸なので壁に穴を開けるわけにもいかず、玄関の下駄箱の上に置いてあります。
下駄箱の上に立てかけた、近所のリサイクルショップで五千円だった「白雪姫の継母が持ってる魔法の鏡のにせものバージョン」の鏡の前。
鏡なので映り込んで4本の角になってゴージャスに見えます。
どーしても鏡に映り込むモノ(コロン。あと家の中)が邪魔でこれがマックスでした。m(_ _)m
今は紫陽花が綺麗ですよね。