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60.カカント国⑪

「おい起きろ」

「ひゃあ」


心地いい夢の中から無理やり起こされた。

浮遊感に驚いて目を開けるとレグの顔のみが映り、心臓がバクバクと音を立てて次の言葉が続かない。

ベッドを見下ろすと既に剣を右手に構えていたアルファさんがレグを睨んでいた。


「番犬の割に気付くのが遅いんじゃないか?」

「そ、それは…」

「レグ!」

「今日は俺だ。時間が惜しい」

「……はぁ…! アルファさん、おはようございます」

「お、おはっ、おはようございます…。俺、もう行きますね」

「昨日はありがとうございました」


レグに担がれたままお礼を言うとアルファさんは剣を収めて大人しく部屋から出て行く。

この三日間平和な目覚めだったのにこの男は…。

担がれたまま洗面所に連れて行かれ、ようやく解放された。


「服はこれだ」

「いきなり部屋に入らないでくださいよ…。しかもあんな起こし方するなんて…」

「あいつがお前を抱き締めてたのを見たらムカついた」

「…昨日は離れて寝てたけど?」

「いいから着替えろ」

「はいはい」


相変わらず横暴だ。

これ以上言っても無駄なので朝の身支度を終え、言われた通りの服に腕を通す。

シャルルさんはふわふわ系。セトさんは露出系。アルファさんはボーイッシュ系が好みなようで、レグはどんな服が好きなのかなと思ったら一番普通だった。

白いブラウスに黄色のロングスカート。装飾もなくシンプルな服。しいて言うなら上品系って感じかな。

首と手首はリボンでしっかり留められ露出している場所はない。

レグも露出している色っぽいドレスが好きなのかと思ったらそうじゃないらしい。


「レグ、着替えました」

「ああ」


部屋に戻るとまるで自分の部屋かのように偉そうにソファに座っていた。

近づいて来たレグは私の手を取って窓際のテーブルへとエスコートし、椅子を引いてくれたので大人しく座るとすぐに朝食を準備してくれる。

元とは言え王族だった人にお世話されるの違和感しかない…。

準備が終わると自分も目の前に座って三人同様、パンや果物を小さく切ってくれる。


「今日はどうしますか?」

「明後日にはこの街を出る。準備はあらかた終わってるから欲しいものを買え」

「もう出るんですか?」

「もう十分だ」

「すっごく居心地よかったから寂しくなりますね…」

「また来たらいいだろう。この屋敷も売らずにおいておく」

「いいんですか? じゃあ用事が終わったらまた来ましょうね」

「ああ」

「次はなんの街ですか? 例の歓楽街?」

「いや、その前にレベベ街があるからそこに行く」

「そこにも温泉が?」

「残念だがない」

「そっかー…」

「いいから早く食べろ」

「はーい」


他の三人に比べて一番口数が少ないので静かに朝食を摂る。

セトさんの時も思ったけど、綺麗に食べるよなぁ…。

身体があんなに大きいのに手先が器用というか、繊細というか…お上品?

朝日に当たってキラキラ光る髪の毛と目も綺麗だ。一枚の絵画だと言われても納得する美しさ。それでいて王国の英雄と称えられるほど強い私のつがい

改めて凄い人をつがいにしてしまった。


「なんだ」

「私にはもったいないなぁって」

「何がだ」

「私にレグがつがいってもったいないって思ったの」

「…」

「私より強くて綺麗なメスなんてたくさんいるのにね」

「……ああ、三日も離れてたから忘れたか」

「何が?」

「そのお花畑の頭に刻め。お前に相応しいオスは俺だけだ」


自信満々の発言と不敵な笑み。

こんな台詞、現代じゃ滅多に聞けないし、言う人もいない。

でもそう言うだけの実力があるから反論できず少し笑って「そうですね」と答えると溜息を吐かれた。

もったいないとは思うけど、つがいになったからにはもう手放せない。昨日みたいなこと言われても手放すつもりはない。

ゆっくりと朝食を摂り、少し休んで抱えられて外へと出る。

せっかく新しい服着たんだしどんな感じか感じたいのに抱えられたせいで確認できない。降ろしてと言うが降ろしてくれることもなく、諦めて旅に必要なものを購入しようと色んなお店を回った。


「これぐらいでいいかなぁ…」

「十分だ。そろそろ帰るぞ」

「帰るの?」

「この三日、色々あって疲れただろう。あとは屋敷でゆっくり休めばいい。明後日からまた歩くことになる」

「じゃあ最後に足湯行っていいですか? 気持ちいいんですよ」

「解った」


レグのことだから色々連れて回ってくれるかと思ったけど、私の身体を優先してくれた。

昨日もゆっくりしたし今日は抱えてもらっているから大丈夫だけどレグの優しさに嬉しくなってお礼を言い、軽く抱きしめると嬉しそうに抱き締め返してくれる。

そのままセトさんと行った足湯へ向かう。


「あー……気持ちいぃ…!」

「そんなに好きか」

「はい。温泉も大好きです。気持ちいい」

「そうか。用事が終わればここに永住してもいい」


用事…か…。

日本語で書かれた聖書の原本を見つけて、自分が扱う不思議な力や日本に帰る方法が見つかればいいと思うのに、彼らと離れるのは嫌だと感じる。

最初に比べてこの世界に慣れたし、日本に帰りたい気持ちは残っているけど前ほどじゃない。

このまま五人でこの世界にいてもいいかも。なんて思ってしまったけど、その度に両親や友人の顔を思い出して胸が苦しくなる。


「トワコ」

「え、なに?」

「何か不安があるのか?」

「え?」

「お前のその顔を見ると胸が苦しくなる。俺に解決できないことか?」

「……何でもない。それよりこの三日、何して過ごしてたんですか?」


心配してくれるのが嬉しい。私のことを想ってくれるのが嬉しい。

だからこそこんなこと言えない。

どうすることもできないし、きっと彼らは日本に帰ることを拒否する。


「…。特に。本を読んだり、王国の状況を聞いたり様々だな」

「本読むんだ。どんな本読んだんですか?」

「この国の歴史書やメスの詳細が書かれた書物だな」

「へー…。そんな本があるんですね」

「メスは少ないから関わらない限り知る術がない。俺やセトの貴族は知ってるが一応な」

「知ってるって…。もしかして他のメスと関わりがあったの…?」


話しを反らすように別の話題を出す。

メスが少ないのに彼らはメス、私の世話が上手だ。本能で?と思っていたけどちゃんとそういう本があるんだ。

そう言えばシャルルさんもよく本を読んでたね。生理で動けないときとか大量の本を読み漁っていた。

でもセトさんとレグは違う?

不思議に思って思いついたことを口にすると眉間に皺を寄せて「まぁ」とだけ答え、続きを喋ろうとしない。

偏った知識だけど、貴族って普通の勉強の他にも()()()()勉強もしてる…とか? 貴族相手専用のメスがいて…それで…。

そんな妄想をするだけ胸の奥がムカムカする。


「あら、レグルス様ではありませんか」


沈黙が続く中、色白な一人の女性が声をかけてきた。

二人揃ってそちらに顔を向けると、これでもかってぐらい露出した服を身に纏った女性がこちらに近づいて来る。

妖艶な美女。声すらも美しくて思わず聞き惚れていると隣のレグは立ち上がって彼女に近づく。

いつもの流れなら無視するのに…。

レグの行動に首を傾げつつ眺めていると女性もレグに近づいて改めて頭を下げ、挨拶を交わす。

その後ろにいる彼女のつがいがレグを睨んでいるけど、レグは気にしていない。


「お久しぶりですね。この間は色々とお世話になりましたわ」


色を含んだ視線と怪しい手付きでレグの胸に手を添えた。

それなのにレグは抵抗することなく彼女と会話を続ける。

何で? 何で触らせるの? いつもだったら…アリーシャさんのときとかジュリアさんのときはすぐに手を払いのけたのに…。

思わず私も立ち上がるとすぐにレグの背中に隠される。


「相変わらず美しいお顔ですわ」

「そうか」

「レグルス様のお陰で我が国は平穏になり、誰もが救世主レグルス様を讃えております。私もあのような判断をされたレグルス様には感謝しかなく…。こんなところでお会いできるなんて思ってもみませんでした。もしよろしければ別荘にお越し下さいませんか?」


話の内容からして二人は知り合いのようだった。

もしかしたらこの国のお姫様とか?

そう思ってしまうほどレグの対応は甘く、いくら触られても何の抵抗もせずされるがまま。

だとしても人のつがいに触らないでほしい…。レグは私のものなのに…!

ベタベタと触り、挙句あからさまにレグを誘うので思わず「あの」と声を出して二人の間に割って入った。


「………このメスがレグルス様のつがいですか?」

「下がってろ」

「はい、永遠子と申します。あなたは?」

「まぁ…。とても…不思議な魅力を持ったメスですね。可愛らしい」


明らかにバカにしたような笑い方と言い方に顔が熱くなる。

レグに似合ってない。

そう言われたようで胸が痛んだけど、引くわけにはいかない。レグに触らないでほしい!


「失礼。私、シャチ族のオヴェールと申します。レグルス様とは古い付き合いなんです」

「そ、そうですか…。そうだとしても私のつがいに触らないでください」

「まぁまぁ。本当に可愛らしいメスですね。私がオスならきっと喜んで求愛してましたわ。レグルス様、とても素敵なつがいを見つけたのですね。あのライオン族とではなく安心しましたわ」

「俺に相応しいメスだ」

「ええ、とてもお似合いです。ふふっ、本当ですよ」


いくら私が間に入って「触らないで」と言っても彼女はレグから離れようとしない。

レグもレグで離れようとしないのは何で!

嫌だ。レグに触らないでほしい。そんな目でレグを見ないで。止めて。

そう言いたいのに言葉が出てこない。

こんな大人で上品な女性に対して子供みたいに泣き喚くことしかできない私なんてレグに見られたくない。

言葉が詰まっている間もオヴェールさんはレグのみを見て、レグのみにだけ話す。

私の話題を出すけど挑発しているように聞こえてしまい腹が立つ。

それなのに言い返せない自分が情けなくて視界が歪む。

泣いてる姿なんて見せたくない。きっと表面上では私の心配をしつつ、心の中で笑うに違いない。


「こんなところで立ち話も疲れますし、別荘でお話しませんか? ああ勿論、そちらのメスも一緒で構いません」

「…っやだ…」

「まぁまぁそう仰らず。どうしてこんな愛らしいか教えて頂きたいのです。私がそういう服を着ても貴方のような可愛さが出ないで困ってるのです」

「……れぐ…」


帰りたい。この人嫌い…。

言い返せない自分にも腹が立つ。いつも守ってばかりだった自分を思い出して恥ずかしくなる、情けなくなる。自分一人じゃ何もできない。

昨日みたいなことはこの人には通じない気がする。

絶対的に自分に自信が持ってる完璧な女性。そしてレグも完璧男性だ。

美男美女の並びに自分がいると恥ずかしくてこの場から逃げたい。

バレないよう涙を袖で拭い、レグの服を掴んで見上げて名前を呼ぶ。


「―――んんんっ!?」

「……」


パチリと視線が合うとレグの瞳孔が細くなった気がした。

疑問に思った瞬間すぐに口を塞がれ、強い力で抱き締める。大きな身体に包み込まれ、そのまま食べられそうな勢いだった。

塞がれた口にレグの大きな舌が入り込んで中を堪能する。困惑する私とは対象にレグは目を細め、嬉しそうに何度も何度も口内を犯し続けた。

こんな公然の面前でこんなキスされると思ってなく、恥ずかしさとパニックと若干の嬉しさで抵抗ができなかった。

次第に背中から腰、足の力が抜け、レグにされるがまま数十秒経過し、満足したレグがようやく解放してくれた。


「っはぁ…! はぁ…」

「悪いな。つがいが俺を求めているからこれで失礼する」

「…。残念ですわ。是非またお時間があるときにでも」

「ああ。帰るぞ」


呼吸を整えるだけで精一杯の私を抱え、お別れの言葉を言うことなく屋敷へと向かう。


「―――あのメスより私のほうが劣ってる訳ないのに…。英雄のくせに見る目がないわね。まぁでもルルヴァが言っていた通り可愛らしい子だわ。まさかこんなところで出会えるとは思ってもみなかったけど」

「オヴェール様、あれが始祖返りが言ってた始祖のメスですか?」

「まぁそうでしょうね。あれが始祖だなんて信じたくないけど。始祖様はもっと……あんなただ弱いだけの小娘なんかじゃないわ。崇高で高貴でそれでいて強いお方なのに…! 貴方達、彼らを調べて来て頂戴」








「わ、私は怒ってるんです!」

「そうか。ならもっとお前のつがいを叱ってくれ」


屋敷に戻って来た私たちはすぐベッドに向かって押し倒され、何度もキスをされる。

興奮しているレグを一喝すると少し離れたので枕で叩きながら自分の気持ちを伝えると、怒られているのに余裕な顔でそう言った。


「いつもだったら無視するのに何であの人には…」

「あいつはこれから行く街の領主だからだ」

「……へ?」

「お前が見たがっていた歓楽街、ゼメルの領主だ。この国の高位貴族だから昔から知ってるし、領主相手に無視もできん」

「…そ、それなら早く言ってよ…。紹介してくれたっていいじゃん…。もしかしてって不安になったのがバカみたい」

「何が不安だったんだ?」

「……」

「トワコ」

「言わない!」

「そうか」


最後に枕を投げつけるも簡単に手で受け止める。

あの人でメスの扱い方を習ったとか、実はあの人のこと嫌いじゃないとか、私だけが特別じゃないとか…!

あああああもう! こんな子供っぽい嫉妬なんて言えるわけがない!

楽しそうに笑うレグに八つ当たりでもう一つ枕を投げるも避けられた。


「不安にさせた俺が悪かった。お前より大事なものはない」

「もういいの! 怒ってないですっ」

「そうか?」

「そうっ」

「それでも謝ろう。泣かせてしまったのも俺のせいだろう。すまない」

「…違う。ちょっと恥ずかしくなっただけ…」


まるで子供を寝かしつけるようにベッドに押し倒され、レグも横になって髪の毛を触って謝る。

レグが悪いわけじゃない。誤解したのは私だ。私が悪い。


「氷を持ってこよう」

「いらない。そこにいて」

「解った。いつもこんな感じだと嬉しいんだがな」

「いつも言わなくても傍にいてくれるじゃん」

「そうだったな。だが、あの目は控えたほうがいい」

「あの目?」

「俺を求めている目。乱暴にされたいなら話は別だがな」

「そんな目してないもん! というか、メスに乱暴したら死んじゃうよ!? 何でレグはちょっと野蛮なの!」


メスの許可がなければキスどころか、触ることも許されないのを見てきたはずなのにレグは違う。

いやレグだけじゃない。

体調不良で診てもらった医者も、豹族の人も私相手になると勝手に触ってくるしキスしてくる…。

レグはつがいだからいいにしても他の男性はちょっと…。

私の言葉にレグは視線を反らして考える様子を見せた。


「お前は押せばなんとかなる雰囲気を出してるから、か?」

「出してないけど…。でもセティさんにもそう言われた…」

「あとはそうだな…。逃げるから追いかけたくなる。怯える顔を見ると落ち着かせてやりたいのにもっと怖がらせたくなる。涙なんて見たくないのに、もっと見たいとも思う」

「なにそれ…」

「ああ、あれだ。加虐心が疼くってやつだな」

「すっごくやだ…。レグもそう思ってるってこと?」

()()?」

「他の人もそうだった…。聞いてると思うけど…」

「嫌なこと思い出したな…。一緒にされたくはないが、多分根幹は同じだ。優しくしたい、尽くしたい。でも俺で泣かせて、早く俺のものしたくなる」

「だからこの世界のメスは気が強いんだね。そうじゃないとオスに襲われるから…」


レグの言葉が腑に落ちた。

彼らの半分は獣。逃げるものがいたら追いかけたくなるし、弱いものには強く出る。

聞きたくなかったけど気を付けないとな。


「泣かせたい、汚したい、俺で染めたい。お前の顔を見るといつもそう思う」

「こ、怖いよレグ…。止めて、離して」

「そう言った先からそんな顔をするから余計相手を興奮させるんだ」

「じゃあ強く言えばいい?」

「試しに言ってみろ」

「え? ……止めて」

「なんだそれ」

「こんなこと言う機会なんてなかったから私もわかんないの!」

「ああ、お花畑な世界から来たんだったな」


髪の毛を触っていた手が頬、口に移動して身の危険を感じて抵抗するも、レグは止めようとはせず首のリボンを外して鎖骨を触る。


「や、やだ! 止めてよ、離して!」

「駄目だな。余計興奮する」

「…っ嫌いになる!」

「…まぁ及第点だな。殺すつもりで殴れ」

「もっと無理だよ…。殴ったことないもん…」


そう言うと溜息を吐いてボタンを外そうとするので焦りが増していく。


「やっ! ほ、ほんとに嫌いになる! っやだってば! ねぇレグ止めて!」

「…」

「やだ、こ、怖い…! 無言もやだぁ!」


レグの手を掴んで抵抗するけど力では勝てず、どんどん露わになる胸に身体が震えて引っ込んだはずの涙が出てくる。


「殺すつもりで殴れと言っただろう。俺だから止めるが他の奴らは止めないぞ」

「無理だよ…! レグはつがいだもん…」

「はぁ…。ほらもう泣き止め。止めたぞ」


外したボタンを再び留めて、抱き締めたあと背中を宥めるように叩く。

さっきまで怖かったのに抱き締めてくれるレグに安心感を覚え、身体を預ける。


「まぁ俺がいるから心配する必要はない」

「うん…。でも頑張って抵抗するね」

「どっちにしろお前には無理だ。何しても興奮する」

「ダメじゃん…」

「ああ。俺がいないとお前はダメだ」


嬉しそうにダメだと言うレグに言い返すことができない。

でも不快じゃない。これが惚れた弱味というのか、恋は盲目状態なのか…。

フワフワした気持ちで少し笑うと今度は優しくキスをされる。

キスの抵抗もない。まだこの先は怖いけどキスは嬉しいし、もっとしてほしい。絶対に言わないけど。


「今日はお前の話が聞きたいんだ」

「私の話?」

「お前の世界のことを教えてくれ。どんな暮らしをしていた?」


キスが終わるとソファに移動して果実水とお菓子の準備を始める。

準備が終わると膝に乗せ、今日過ごしたかったことを話し始める。

何度か話したことはあるけど、思い出して寂しくなるし、それよりこの世界のことを知りたかったからほとんど話さなかった。

でもレグは私の世界を知りたいと言ってくれた。

お菓子を口元に運びつつ穏やかな顔で私を見つめる顔に嬉しさと愛しさが止まらない。


「あのね、私の世界はね」


レグは寝るまで私の話を聞いてくれた。

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