女性天皇の恋
まぁ、百合の話です。百合嫌いの人は注意を!!
平安京の時代・・・。
吹錬という若い女性天皇がいました・・・。
吹錬は女の子なのに、女子好きで有名でした。
ある日、吹錬が歩いていると、一匹の狐が狐罠にかかっていました・・・。
吹錬は狐が可哀想になり、狐罠をその狐から外してあげました。
すると、狐はそそくさと去っていきました・・・。
翌日、吹錬が目を覚ますと、目の前に一人の自分と同じ、若い女性がいました。
吹錬は驚いて飛び起き、その女性に「誰なの?」と聞きました・・・。
すると、女性は
「私はあなたと契りを交わすために、ここに来ました。」と言い、続けて・・・・、
「私をあなたのお嫁さんにもらってください。」と言ってきました・・・。
吹錬は戸惑いましたが、「これは、めったにないチャンス。しかも、女子の恋人ができる絶好のチャンス。もし、これを逃せば、次はない・・・。」と思い、その女性の願いを承諾しました・・。
すると、女性はそれを聞いて安心したのか、女性は目から涙をこぼしながら、喜びました・・・。
それから、二年が経ち、吹錬はその女性と結婚し、その女性を「法皇」と名づけて、自分と同じ女性天皇の職を与え、二人は女婦となった・・・。
そして、二人はお互いを愛し、お互いを信頼していた。
ある日、吹錬が偶然、法皇を宮殿の外の裏山で見かけ、法皇が裏山に入っていくのを確認して、法皇をつけていきました・・・。
数時間、法皇と法皇をつけていた吹錬が山を登ると、法皇は登山道をそれ、人気のない川に向かいました・・・。
吹錬は法皇にバレないように法皇から見えない遠くの岩陰に隠れ、その様子を覗き見ていました。
すると、雲から月明かりが照りだしたと同時に、法皇がみるみる形を変え、狐の姿になっていくのを吹錬は驚きながらも、法皇にバレないようにその場所から離れ、山を下り、先に宮殿へ戻りました。
その日の夜、吹錬は法皇と今まで通り過ごし、翌日、吹錬は遠回しで、法皇が傷つかないように口調を優しくして聞きました。
法皇は吹錬の優しさに涙を流しながら、自分がなぜ、吹錬と結婚したいと申し出たかを話しました。
法皇は吹錬に「あのとき、吹錬が助けた狐は自分で、しかも、九尾の狐である」ことを話し、そして、「法皇は吹錬に助けてくれる前に、村で悪さをして、置かれた狐罠にかかった」ということも涙を流しながら、話してくれた・・・。
吹錬は法皇に何も言わずに、そっと優しく法皇を抱きしめました・・・。
法皇はまた、吹錬の優しさに心を震わせて、吹錬の身体を強く抱きしめた。
吹錬はそれを法皇に返すように、法皇の頭を優しく撫でながら、法皇が落ち着くまで、優しく抱き続け、夜を明かした・・・。
そして、法皇が落ち着き、顔を上げたとき、吹錬は法皇にキスをした・・・。
法皇は少し驚いた様子を見せ、吹錬に「怒らないの?」と聞いた。
吹錬は「怒るわけないじゃん。だって、私の恋人がまさか、「妖怪」だなんて、誰も予想しないし、それと、ちゃんと私に会いに来てくれた。私は助けただけだけど、あなたを手に入れられた。そんな、チャンスを逃すわけないじゃん!! それと、私の恋人になったんだから、責任もって、付き合ってもらうよ!!」と・・・・。
法皇は「はい。」と涙を拭き答えた。
そして、もう一度、二人は互いの気持ちを確かめ合うように、キスをした。
こうして、二人は出会ったころよりも、固い絆で結ばれ、幸せに暮らしたとさ・・・・。