日本に転移(異世界に転移)
これは、とある勇者の物語である。
キンッキンッ ドン、、 ザザザ キーン
「っ!!」
ドクン、 ドクン、 ドクン
「おいっ!ユウシャ!!」
ドクン ドクン ドクン
「おいっ!起きろよ!!」
ドクンドクンドクン
「ユウシャくん!!」
ドクンドクンドクン
「ユウシャ様!!」
心臓の音がうるさい、、
「ハッハッハッ!!勇者パーティとは所詮雑魚だったか!!」
「クソっ 魔王 絶対に、、殺す、」
早く、、剣を、、
フワッ
「っ!!」
「本当にこれがエクスカリバーなのか?ただの子どもの遊び道具じゃないのか?」
「返せっっ!」
「ハッハッ!無様だねぇその姿!!勇者パーティが全員動けなくなってよぉ!」
早く、逃げないと、、全滅する、、!
「まさか、逃げようと思ってる?甘いねぇ!もうすぐお前は死ぬさ」
「ガッッッ!苦 しい」
視界が暗転する、、
「オキテール?オーイ?」
「っ!!」
「ヤットオキターネ!ソノコスプレカンセイドタカイカラシャシントッテイイ?」
なんだこの人..金髪で緑の瞳...こんな人見覚えないぞ..というかコスプレってあの上級魔術師が魔物とかに変装できるあの魔法のことだよな?
「あのー...俺コスプレ使えませんよ?」
「ドウイウコト?ニホンゴオカシイヨ?」
「あのっ!忙しいんでっ!」
タッタッタッ
「アッ!マッテ!」
なんだあの人!魔王軍の手下か?
というか魔王はどこにいった!
俺は今どこにいる!
「うわっ!」
ゴツンッ
「いたたたた...君ぃ..ちゃんと前みてよ...ただでさえ秋葉は人多いのに...」
「え?ああごめんなさい!」
秋葉?それがこの地の名前か?
「それにしても君、いいの着てるねぇ!これ自分でつくった?」
「いや?ちがうが...これは専属の鍛冶屋に作ってもらった!ブラックワイバーンの素材を使っているんだぞ!」
...
「ふふっ...!ふはははは!なにそれ面白い!衣装だけじゃなくて設定まで凝ってるんだね!私久しぶりに笑ったかも!」
「なっなに笑ってる!本当だぞ!俺は勇者だからなぁ!」
「勇者ねぇ...気に入った!」
どうやら俺は気に入られたらしい...いやっそんなことしてる場合じゃない!いますべきことは...あっそうだ!旅立つ前に王様からいただいたこの「今すべきことがかかれたノート」をみれば!
パラパラ
「ん?ちょっと君!話の途中にノート開くとかないでしょ!普通!」
あ!あったあった!えーっと?
「幸せな家庭を築く...」
「いやいや、いきなり何言い出すかと思ったら...」
幸せな家庭を築けば元の場所に戻してくれるのか?なら...
「君!俺と一緒に幸せな家庭を築いてくれ!!」
「え?えぇぇぇ!いや、いくらなんでも...君は顔良いしスタイルも良いけど...でも出会ってまだ数分しかたってないよ!!」
「でも、家庭を築かないと世界が危ないんだ!!魔王に...」
「いやいや、新手のナンパ?いくら私が可愛いからってそれは駄目だよ!私まだ17歳だし...うー、そんな目で見つめられても」
俺はつぶらな瞳で相手の目を見る
自分でも自覚するほどつぶらな瞳でだ
「うーん...なんだか断れる気がしないよ...君をみているとなんだか昔を思い出す..」
彼女は少し寂しそうにそう言った
「じぁあ!今日一日一緒に居て楽しかったら付き合ってあげる!」
さっきとは違って明るくそう言う
「本当か!?ありがとう!」
俺は嬉しそうにそう言った
こうして勇者の新たな冒険は始まったのである。
この物語を読んでいただき、ありがとうございます!!この物語では、異世界に転移するのではなく、異世界から転移する物語なのですが、勇者は日本のことを全く知りません。なのでこの物語では勇者が少しずつ成長していくのですが、勇者だけでなく!わたくし作者の成長もよければ見届けてください!(笑)