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ナンパ避け

時計が一時間以上もずれていました......

お待ちしていたみなさん誠に申し訳ありません......

あのあと、俺らは最近できたばかりのオサレなレストランに食べに来ていた。ネットでの口コミや評価もかなり良く、コミュニケーションが下手な俺にうってつけの場所だった。無論、財布の中身から野口さんが数人消えたがね。


「わぁ、美味しそうなナポリタンだね!」


「あい.....咲優はそれが食べたいのか?他に迷ってるものとかないか?」


「うーん、実はこっちのカルボナーラと迷ってて....でも、カロリーが....」


「あー..なら、俺がカルボナーラ頼んでそれを味見させるってのはどうだ?」


咲優ならカルボナーラを一食たべたくらい全然大丈夫だと思うが...女の子にこういうの聞くのは野暮だよな、うん。


「そうしてくれると嬉しいけど...巧樹君はそれでもいいの?」


「あぁ、全然構わない。俺いつも外で食べるときファミレスで適当なもん食ってるから。」


「今度は一緒にファミレスに行きましょうね」


「あー、そうだな....って何を言うとんねん。」


「?駄目ですか...?」


いやだからその仕草やめろ。俺の選択画面から『いいえ』の項目消えちゃうから...


「いや...そんなことはないさ。咲優が望むなら」


「...そこで名前と一緒にそう言われるこっちの身にもなってください...」


----------------------------------------------------------





そして、楽しいランチタイムはあっという間に終わった。咲優はさすがというか話し方がとても上手で、最近一層陰性度が上がってきている俺でも楽しく会話することができた。もっともむこうは楽しくなかったかもしれないがな...


「またのご来店をお待ちしております~」


店員さんの営業スマイルに見送られながら外にでて先に待たせてある咲優を探した。


「あれ?咲優はどこだ?遠くには行ってないと思うが...」


トイレにでも行っているのだろうか?そう思いながら探していると咲優の声が聞こえてきた。


「申し訳ありません。人を待っているので」


「いーじゃんいーじゃん、今は一人っしょ?俺らと遊ぼーよぉ」


「なぁ、待ってるのは誰かわかんねぇけど、俺らは君を楽しませられるぜぇ?」


はぁ....おそらく、いや確定でナンパだろう。金髪のオールバックピアス男に長髪長身男に絡まれていた。今時こんな分かりやすいナンパするやついんのかよ...まぁ咲優の美貌が光りすぎてるってのもあるだろうが...


「ねーね!早くしようぜ!」


だんだん男たちの口調が強くなってきている。

これは危ない。


「ごめん、咲優待たせたね、遅くなってすまない。さぁ、デートの続きをしようか」


「...ちっ、待ってたの彼氏かよ..」


「なんでこんなモブが...」


モブで悪かったな!モブはモブでモブにしかできない地味な仕事があるんだぞ!モブがいなきゃ物語はうまくいかねぇんだ。泣けるだろ?


「ふぅ、ごめんな遅くなって、その、大丈夫だったか...?」


「ふふっ、とってもかっこよかったですよ?」


女神様にこうも言われると照れるのもしょうがねぇな


「ま、まぁな」


「...あの時みたい.. 」


「え?」


なんか、囁いたか?ウィスパーしたか?


「いえ... ふ、さて、デートの続き...するんですよね?」


あざとい、可愛い、正ヒロイン。

いや、最後のなんだよ、おい。


「あー、もうあいつら去ったし、恋人のふりはしなくて大丈夫だよ。咲優も息苦しいだろ?」


「むぅ...そのままでよかったのにぃ...」

このデート会がおわったら学校での話になります。咲優が巧樹になついている理由もわかるやもしれませんなぁ。


面白かったら評価などよろしくお願いします!

次話への励みになりますので!

感想もどしどし受け付けています!

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