天使
デート1日目!
「もしかして、緊張してる?」
「なっ、...ううん、そんなことはないよぉ」
「(嘘つけ..... )」
「やっぱり俺と出掛けんのそんな抵抗あったか?やっぱり罰ゲームとはいえやりすぎ----」
「楽しみだね(^-^)」
ほわぁ、天使ぃ。俺のじゃないけどマイエンジェルぅ~。
はっ!俺としたことが.......この笑顔を守りたいと思ってしまったではないか。
「そうか、ならいいんだが...今日行きたい場所とかあるか?なければ俺が決めてるのでいいが」
「うーん。特に行きたいところはなかったんだけどね、私広田君に試着した服を見てほしいんだ!」
「試着?俺センスの欠片すら与えられてないけどいいのか?しかも相沢さんならなに着ても可愛いと思うけどなぁ」
「かっ、可愛い!?ぁりがと....」
なんで赤くなってるんだ?
「まっ、見てほしいなら見るからよ。人が多くならないうちに行こうぜ」
「う、うん」
「....こうきくん...」
「?」
「こっ!巧樹君!」
「え?どうしたの急に」
「一応恋人なんだし、お互い名前で呼びあおうよ!」
「え?相沢さんが嫌だろ?罰ゲームなんだしいつもの通りで大丈夫一一」
「私は咲優だよ?」
「おっ、おう...」
学園の華を名前呼びかよ...ハードルたけぇ。1000mmくらいあるんじゃね?いや、余裕じゃん。まぁ今日1日くらいはいいか。学校ではさすがに咲優(もう読んじゃってる)も許容しないだろう。
「ちなみに学校でもね」
「もうわけわからん」
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一時間後俺は本日5着目となる姫様の服装を見ていた。長すぎる。でもな、正直に言おう。まじキュート。
もともとが端正な顔立ちな上にほどほどの身長に抜群のスタイル。うん、このお店の服じゃもの足りないかもね。
にしても、女の子って本当におしゃれ好きなんだなぁ。やめろ、俺が泣いちゃうじゃねぇか。
自分のスタイルと服装の悪さにな。顔はさすがに変えられんから髪をちょっとワックスで整えてきたくらいだけど ..これでもまだ俺はやっと水素分子になれた程度だね。
「巧樹君。仕上がりましたよ。」
おっと女神の降臨だ。
「ん?おぉう...」
ワンピースが可愛いんじゃ。なに着ても似合うけど、その目映い太陽のような白いワンピースは駄目だ。刺激が強すぎる。
「どうですか.....?」
「正直なに着ても似合ってたけど、そのワンピースは特段可愛いよ。咲優の輝きを引き立てているようだよ」
「そ、そんなにですか!そうですねぇ、値段もそこまで高くないですし、よしっ!これ買います!」
「それか?わかった。疲れただろうし先に近くのベンチにでも座って待っててくれ。払い終わったらすぐ来るから」
「えっと,...え?」
「どうしたんだ?あぁ支払いのこと?」
「は、はい」
「俺が払っとくよ。」
「えっ、でも....」
「気にすんな。こういうのは彼氏がすることだろ?名目上だけどな」
「...はぅ,..その笑顔だけで十分です,...」
女の子の服選びって長いよね
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