休みなんてなかった
「あぁ、なんか一昨日は休みの日だったのに休みじゃなかったぞ...」
週明けの学校はもはや恒例の睡眠時間である。健全な高校生ならばこの気を逃さないわけがない。高校生は何故か遅くにまで起きている傾向があるのだ ...俺の独断だが。
まぁ今日はいつにもなく体がうまく機能してくれない。明日から腕立て伏せ10回プラスだな
「おはようございます、巧樹君。」
「あぁ、天使だ...俺は天国に行けてたのか...」
「//...っ!もうっ!天使だなんて...!」
おっと、俺なんか言ったっけ?覚えてないや。
あれ?なんでこっち睨むの....?
「俺なんか言ったっけ?ごめん、今日なんかいつも以上にだるくて」
「...無意識とは....、そういえば朝みたときからふらついているようでしたよ」
「やっぱり...」
だから朝、陽貴に会ったときも目を丸くさせてたのか...俺がカッコよくなってて驚いた訳じゃないんだな...
「週末、込山さんと遊びに行ったようですが、それ関係?」
「あぁ、まぁ一応繋がりはあるなぁ」
正確に言えば、遊びの一部始終を見られた妹に正座させられていたのだが。
うん、言えないや。
「...何も変なことはしてないですか?」
っ!?...今覇王の色使った.... ?
「へ、変なことって..」
ふと、美少女の頭を撫でる不格好な男が思い浮かぶ。いっそ記憶が制御できればいいのに、と当時のことを思い出して赤くなってしまった。
「...正直に言ってね、何をしました?」
あぁぁぁあ....
「巧樹~!ハロー!」
うわぁぁぁぁぁぁ、一番来ちゃダメなやつ来ちゃったよ.........!!!!
「相沢さんもおはよう!」
「...おはようございます込山さん。いきなり申し訳ないのですが、あなたとのお遊び中に巧樹君はあなたに変なことをしてはいませんか?」
「なんで親みたいなこといってるんだ!?」
「巧樹君」
「....」
ごめんね。俺の出る幕は今シーンにはなかったんだった。
「へ、変なこと!?...//」
おいなぜそこで誤解を招くような真似を!
「..ほう..」
やばい、咲優の言葉数が少なくなっていくのに対して負のオーラも比例してやがる...
グラフ書き直そうよ。それが一番いいよな?ねぇ?
「あ、頭を撫でられたよ..!//」
さぁぁぁ...
俺って砂人間だったか...
「それだけですか?」
「う、うん!一昨日はとりあえずね!」
とりあえず?
「そうですか。休み時間にわざわざ申し訳ありませんでした」
「じゃ、じゃぁ私はこれで!」
何故か俺のほうを見ることなく早々と去っていく心晴氏。お前は3月かよ。
「さて、週末のお勉強楽しみですね。」
これが俗に言う悪魔の微笑みか...
ふっ、悪魔がそこらへんのスライムにでも見えてくるな....
何を勉強させられるんだろう
書いてて自分でも怖くなった。
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