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幼馴染(近似値)

今回から新たなキャラ登場です。


今日は金曜日、全生徒待望の平日だ。

土曜授業なんて知らない。


特段変わったことのない一日。


相も変わらず咲優は俺に接してくるが、そのぶん周囲の圧力が53万くらいにまで高まってきている。そろそろ俺も変身しないといけないかもしれないな。


変化したが変化していないいつもの日常一一


否、一つだけいつもと違うことがある。


あいつがきたんだった.....


「巧樹!今日一緒に学食いこう!」


この女である。

名は込山心晴(こみやまこのは)

少し癖のある黄土色の髪をショートカットにした整った顔の美少女である。

どうして咲優が校内トップではなく校内1、2位を争う美少女なのかはこの女にある。


告白された数は咲優より多いらしく、ファンクラブが最近正式に同好会入りするかもしれないという噂まである。


咲優がおしとやかな清楚美人だとしたら心晴はチア系明朗女子だろう。


そして、今何故モブとしてのレベルが上がらずに伸び悩んでいる俺を名前呼びするのか。


それはひとえに心晴が俺の親戚だからに他ならない。


俺の母さんのいとこの娘である。

つまり、俺の再従姉妹にあたるのだ。


物心ついたときから長期休暇中は共にお泊まりしたりしていたし、今や同じ高校の同じクラスでもある。


ずっと容姿のレベルの差に落胆していたが、これもまた運命と割りきろう。

あれ?血が流れてるなぁ。


とまぁ、心晴の説明は以上だ。


同じ高校にはいったはいいが、一年生では俺はB組で心晴はD組だったので、接点がなく、同じクラスとなった二年生でもまだ接する機会はなかったのだが、今日になって急にぐいぐいきたのである。


ずっと話せてなかったし、寂しかったのかな?


もともと心晴とは幼馴染みたいなものだったし、フッ素なみの俺でも気軽に話せる数少ない人である。


そのほんわかスマイルは長年間近で見てきた俺にもかなりの効果がある。


「あぁ。俺も今行くところだったから、ちょっと待っててくれないか?財布取ってくるわ」


「おっけ~。廊下で待っとくね~」


瞬間、俺の周囲を0ケルビンの冷気が襲った。

いやぁ、殺気があれば地球温暖化は大丈夫そうだなぁ...(≡^∇^≡)


モテる男は辛いっすわぁ


さて、ここで廊下に至った俺がみたものは男子と気軽に話す再従姉妹。


ごめん、前言撤回。


「あっ、巧樹、早くいこう!」


「...誰だ?あの生き物」


「そこら辺のボアじゃね?」


...おいおい、それ某有名VRゲームの雑魚キャラ....


とまぁ、いつもの通りモブとしての雑な扱いを受けるボアとたためられている隣人の美少女は学食に至った。


食べながら俺たちは近況と昔話を少し添えて話していた。


「巧樹と話すの久しぶりだぁ!懐かしいなぁ」


「あぁ、俺も心晴と久々に話せて嬉しいよ」


「...っ!巧樹...最近みないうちにまたクリティカル率高くなったよね...」


「は?クリティカル?なんのゲーム?」


「やっぱり無自覚なんだね...」


学園のツートップ美少女に鈍いと称される俺。


「それよりさ、この前、あの相沢さんとデートしたって本当....?」


「がふっ...!、で、デートとか出来るわけねぇだろ!てか、なんで咲優の名前が出てくるんだよ!」


「ふーん、名前呼びなんだ...仲いいねぇ」


何故か不満を募らせる再従姉妹。

俺、鈍感やめたい...


「ま、この際それより、デートしたのかしてないのかが気になるんだよね」


「あー、あれはデートというか、ビジネスみたいなもんだよ」


「仕事...?巧樹いくら払ったの?」


こいつ、なめやがって...


「ちげぇよ、あるゲームみたいなもんで出掛けてただけだ。」


「あるゲームが知りたいなぁ」


「さすがにそれはプライバシーだろ」


「ま、デートじゃなかったら別にいいか。巧樹次の土曜暇?」


「なんで聞いたんだよ...土曜は特になにもねぇな」


「じゃ、私と遊園地いこうね」


また、複雑な日常になりそうだと悟った俺であった。




再従姉妹キャラってあんまりないよね?

......ないよな?


面白かったら評価などよろしくお願いします!

次話への励みになりますので!

感想もどしどし受け付けています!

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