始業のベル
「うぃーっす!巧樹!また同クラだな!」
「おう、陽貴また一年普通の俺を支えてくれ」
学校につくなりいきなり話しかけてきた中学からの友人原島陽貴はにかっと笑って
「お互いなっ!」
ふりそそぐイケメンスマイル。こいつはほんとに昔からなんでも出来るんだよなぁ。正直できすぎて気持ち悪いわ(笑)
「何がお互いだ。このリア充め」
「お前も性格いいからそろそろ彼女の1人くらい出来てもいいと思うけどなぁ」
「皮肉かよー」
「まぁ、真穂は可愛いからな!」
「はーいはい」
くっ、神はなぜ全員に平等を与えてくれないのだろう!
陽貴と軽口を叩きつつ俺たちは今年一年を過ごすことになる戦場に足を踏み入れた。
「なに緊張してんだよ」
「一年普通ポジをキープする大切な戦じゃねぇか....」
「んな、ナーバスになるこたねぇだろー」
そんなことをいいつつ自分達の席についた。俺達は名字が近いから同クラになったときは必ず前後で座ることになっていたので今回も同じでホッとした。腹をわって話せる友人なんて高校じゃ陽貴くらいだからな。
「おうお前らもう席には着けよー」
去年入ったばかりの新米だが男前で生徒となんだかんだ一番絆の強い担任の先生が入ってきた。この学校はクラスはエスカレーター制ではないのでクラス更えは毎年あるし、担任も変わる。どうやら今年は担任関係で困ることはなさそうだ。
「おーし、早速だが俺はまだ入ったばっかだし、お前らも親睦を深めるついでに皆で自己紹介といきたいが異論あるか?」
みんなはなにも言わなかったので先生は自分の自己紹介を早速はじめた。
「....そして、今に至る。質問あるか?ないな?よしじゃぁ出席番号一番から!」
1番かどんなやつだろうか。
「皆さんどうも相沢咲優です。一年よろしくお願いします!」
瞬間男子どもが少し興奮したのが目に見えた。
その理由はまず、その黄金の林檎のような煌めきをもった美貌だろう。漆のような艶をもったさらさらの長い黒髪。どっちかというと可愛い系であろうぱちくりとした瞳は見たものすべてを引き寄せる美しさを持っていた。
それに加え、品行方正、運動神経、学力、それらすべてが校内トップクラスだ。
告白はほぼ毎日のように行われているらしい。しかも一度振られた人でさえなおもアプローチに行くのだからそのすごさがよくわかるだろう。
校内1、2位を争う美少女というのも納得が行く。
俺?たしかに可愛いとは思っちゃいるが俺みたいな平民がいくらあがいたって無理だろう?
青春なんて去年1年間で燃え尽きた。
そう思っていた時期がボクにもありました。
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