終わりと始まり
前回は本当に申し訳ありませんでした!
少し前のことを思い返すとしよう。
そう、昨日の放課後のことだ。
咲優にバスケボールがとんできた場面だ。
あのあと、俺はすぐに咲優に何を言おうとしていたのかを聞いてみた。
..聞いてみたのだが
「もう大丈夫です。ちゃんと、あの人だったってわかったから」
なんて、それまでの重い空気がアルゴンなみの軽さに変わっていた。
そもそも、俺が大丈夫じゃなかったがな。
てか、あの人って誰だ...?
まさか『ヴォ』からはじまる例の人じゃねえだろうな?
というか、あれは人って呼ぶのだろうか?
って、ほんとにあの人って誰さね。
まぁ、咲優はそう言うなり、俺と一緒に駅まで帰りはしたものの、それ関係の話が出ることはなかった。俺もなかなか聞けなかった。
そして、木曜日の今に至る一一
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水曜日の夜、相沢家2階のある部屋では、一人の少女とベッドが拮抗を繰り広げていた。
「あぁ!もう!!心臓の前に肺が止まるところだったよ....!」
「あの時の彼と全く同じだったもん!やっと、本当の意味で見つけられた気がする....」
「ガチャッ」
「咲優、さっきからうるさいわよ?ご近所さんに失礼じゃない」
「あ、お母さん、ごめんね」
「もう...なんで騒いでたの?」
「...そ、それは、その......私の問題だからぁ!」
「あら、その反応はもしかして....例の男の子と何かあったの?」
お母さんがニヤニヤしはじめた。確信犯である。
...お母さんには彼を高校で見つけたときに嬉しくてつい、過去の話をしたのである。
言わなければ良かったと後悔しているけどね...
「うーん。彼と男の子が真の意味で一致したって感じかな?」
自分でいっててもわからない謎理論。乙女心は複雑なのである。
「あらぁ、咲優にも春が来たのねぇ。お母さん嬉しくてクッキー作っちゃう♪」
この母は入院前よりも明るくなっている。というかなりすぎである。そろそろ恒星にでもなるきかな?
「は、春って...まだ告白とかできるわけないし...//
...そもそも私に魅力を感じてるのかわからないし....」
「はぁ、あなたねぇ、学校じゃ沢山告白受けるんでしょ?十分魅力的ってことじゃない。それに私の子なんだから」
お母さんはもう、あらふ一、ごほん、もう十分な大人であるが見た目はものほんの黒髪美人である。対して、お父さんは平均的な学生だったそうだ。
...どうやって結婚に至ったんだろう?
「でも、彼がそう思ってる確証はないでしょ?」
「告白なんて確証をもってするものじゃないのよ。私だってお父さんに告白したときは不安で沈められそうになったんだから」
「え!?お母さんからお父さんに告白したの!?なんで!」
「そう言われてもねぇ。お母さんの目にはあの人しか写ってなかったし」
「ぞっこん!?」
私の親はいろいろと分からない。
「あなたにも彼しか写ってないんじゃない?」
「///....しよ、しょんなことにゃいよ!」
完全に猫である。ここはジャガリな公園かなんかなのでしょうか?
「...ごほんっ...でも、私は絶対に彼を落としみせるよ!」
「あなたの方から落とされそうね。」
「うぅ...」
「まぁ、あなたなりに頑張りなさい。恋は花と同じで実れば美しいものになるわ」
「うん!頑張る!」
咲優のイメージイラストを自分で描いてみているとちゅうです。
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