プログレス・ゲート
今日も咲優の過去編です!
次の話まで過去話です。
長くて申し訳ありません....
あの日の夜、私は心に光が差し込むのを夢でみた気がします。心の扉には私と彼が一一
「....っ!?//////」
なっ、なんでぇ!?!?
こ、心が、除夜の鐘なみの速さで鼓動しています!
は、はわゎゎぁぁ。
....最後に彼を絶対に探すと言いましたが、会ったら絶対私悶え死にます...
恋は制御出来ないようですね...
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それから一週間、私は0%の作り物の笑顔ではなく60%の笑顔まで出せるようになっていました!
流石にお母さんのこともあって100%までとはいきませんが....
それでも今までの私と比べるとビッグな進歩です!プログレスです!
これも、彼のお陰でしょう...
彼に会うときにはとびきりの笑顔になっているといいですが....
さて、明日からは新学期です。
........
学校は怖いです...
ですが、彼と会うと決めた手前、これしきのこと障害物競争のハードル跳びにも及びません!
もちろん高さは50cmまでです!
さて、明日の準備を致しましょ一一
「咲優ぅ!さゆっ!」
「っ!どうしたの!お父さん!」
「っ!?....咲優、お前なにかいいことあったか?」
「え、えぇ!?、い、いやそんなことないって!それよりどうしたの!」
「ぁ、あぁ、実はな、じつは....!」
「....」
「母さんが、お前のお母さんの容態が完全になおったんだよ!」
「....え?」
「癌の、がんの治療に成功したんだ....!」
お父さんは人生で一番泣いていました。
そんな父を見る私の視界もぼやけていました。
あ、あぁ、先週のことといい、今日といい、わたしは救われたのですね....
先週、彼が現れなかったら、今のわたしはいなかったでしょう。最悪お母さんの朗報を聞けなかったかもしれない...
奇跡は起こるもの、なのですね....
「...ぅ、うわぁぁん.....」
「...また、家族3人で普通の毎日が送れるんだぁ!!」
「あぁ...咲優...この半年とちょっと本当にお前に迷惑をかけた...」
「おとうさん...」
「ははっ、一家の大黒柱が折れるなんて父さんは、いや、私は父親としていられない...」
「っ!そんなことっ、そんなことないよ!」
「..さゆ...」
「お父さんは!一番お母さんのことを大事に思ってたってことでしょ!そして、私のこともそんな苦悩に頭を悩ませながらも見守ってくれていたじゃない!先週だって、私を連れ出してくれた!十分、いや、銀河一のお父さんだよ!」
「...咲優...立派な大人になったなぁ...ありがとう....咲優の存在が俺を救ってくれていたんだなぁ... 」
「こちらこそ、私を支えてくれて、本当にありがとう...」
「さぁ、一緒に母さんを迎えに行こう...いつまでも三人だぞ?」
「あったり前でしょ!それが...家族なんだから!」
※この話はフィクションです
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