女神様の過去にお恵みを!
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ほんっとうにありがとうごさいます!
嬉しくて昼も眠れませんでした!
これからもよろしくお願いいたします!
今回1nmくらいシリアス入ってます。
安心してください。すぐ終わりますよ
私、相沢咲優は現在高校二年生です。すなわち現役じぇーけーってやつです。
私は普通のちょっと裕福な家庭に生まれ育ちました。慈愛に満ちた女神のような母と厳格ながらも家族のことを大事に思ってくれている優しい父と3人で生活しています。
兄弟はいませんでしたが、この家族と共に生活していると言うだけで寂しさはあまりありませんでした。
ですが、中学校1年生の一学期終業式で早く家に帰ったとき、母は台所で倒れていました...
もちろん息も荒く、一刻を争う事態だと察した私はすぐさま救急車と父に連絡。
母はなんとか一命をとり止めましたが、その容態はお世辞にもよいと言えるものではありませんでした。
一当時の私は父から知らされていませんでしたが後から癌だとわかりました一
そこで、母は都会の大きい病院で治療にあたることになりました。
もともと私たち一家は都会か田舎かと答えると田舎と言われるようなところにすんでいたので、引っ越しを余儀なくされました。
容態の悪い母、慣れない都会、焦る父。
そんな環境のなかで私の心は少しずつ砕かれていったのでしょう。以前のような幸せは心の奥底に眠っていきました。
そして、母が入院すること7ヶ月。
いっこうに治る気配のない母は私たち家族には笑顔をみせていますが、その裏では血すらもはいていました。
そして、新しい学校でも既に笑顔と言う感情を容易に表すことができなくなった私は周囲からもおかしな存在として扱われていました。
...当然のことですね
そして、中学一年の春、私は初めて不幸な自分の誕生日を迎えました。
毎年、私の誕生日では家族皆でディナーを食べに行っていました。
今年はいけないだろうと思うっていたら、父が私と二人でディナーに行こうと誘ってくれたのです。
きっと、私の変化に父も見かねたのでしょう。情けない娘です...。そして、お父さん、ありがとう...!
そして迎えた13回目のバースデイ。
この日だけは作ってでも笑顔を見せようと頑張っていました。父もどこか老けた顔に微笑みをにじませていました。あのとき以来、お互い初めて笑ったかもしれません。作り物ですが...
そして、父が会計を済ませている間外で父を待っていたら、胡散臭い男がこっちにむかってきました。
「おっ、嬢ちゃん可愛いねぇ、いくつ?」
「...」
こういう輩は無視するのが一番だと知っていましたので、無言でいました。すると男はみるみるうちに負のオーラを漂わせてきました。
「ちっ、無視はよくないねぇ。ちょっとマナーってやつを教えようかねぇ!」
「...っ!?」
男はこちらに怒りと下卑た笑いの両方を携えながらこちらに手を伸ばしてきました。
.....母も病院で、新しい学校での腫れ物扱い、
もう私はわたしではないのですね....
こうなるのも運命というものなのでしょうか?
......
「....おい!女の子に近づくな」
「あぁん!?」
「その子は俺のか、かの、いや妹だ!手を出そうとしてんじゃねぇ。」
「てめぇ#、わしに喧嘩売っとんのかぁ!」
「随分と手荒なことだな。既に110番通報はしてあるので好きなだけ騒いでもらって構いませんが、俺たちを巻き込まないでください」
「なっ、てめぇ...ちっ!」
そういって男は去っていきました。そして入れ替わるように私に近づく同い年くらいの男の子はぽかんとしている私に向かって口を開きました。
「君は...未成年だよね?大丈夫かい?」
「あ、はい大丈夫です!えぇと....」
「もう大丈夫だと思うけど、こんな夜遅くに女の子一人は危ないよ?こんな輩もいるし、次からは気を付けるんだよ?」
「....ぁ、は、はい!」
「じゃあ、俺はもう行くけどすぐに帰るんだよ?じゃあな」
そういって男の子は手をヒラヒラさせながら帰っていきました。
私は久しぶりに心の扉が開きました。そして、すぐさま一
「...ありがとうごさいました!このご恩は必ず返したいです!というか絶対にあなたを見つけます!」
そういうと男の子は振り替えってにかっと笑いながら手を振ってきました。
それはさながら囚われのプリンセスを助けに参った英雄でした。
そう、茨姫のように...
同時に私は心のベルが鳴り響くのを聞きました。
これは、一体....
急に顔が沸点を迎え、心臓は流れ溢れるマグマのようでした。
相沢咲優、13歳の春、初めて一
恋
を覚えました。
恋っていいなぁ...
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