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ありふれた毎日(プロローグ)
かすかな柑橘類の匂いが鼻をくすぐる。
今日から高校2年生の俺(広田巧樹)はいつもとかわらない登校経路を1人歩いていたところだった。
青春の1ページ目にも突入していない俺は青春というなの書物を読めずにもこのまま二年ぐーたら過ごすのだと、そう思っていた。
青い春を掴めるのはそういうオーラをもつ人だけ。
そう考えるとまず何においても突出しているわけでもない俺がその高価な書物を開くことなどおこがましいではないか。
そんな下らないことをうちに秘めつつ学舎へと向かった。
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