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第6話 桜色の恋の始まり

ちょっとネタ要素多目で意味わかんないとこあるかもです、すいません

 4月26日。時計は午前8時を指している。始業の時間。今日も一風変わった魔法学校の授業が始まる時間だ。



 しかし俺たち1年生は貸切バスの中にいた。



「おいおい今どの辺だ?秋月?」


「携帯のGPSによると長野県だな」


「うっへー、今年はどこだろうなー」



 そう今俺たちは入学研修旅行の真っ最中だった。田舎の学校なんかにはよくあるがいわゆる校歌の練習したりするクラスの親睦を深めよう的な入学最初の学校行事だ。



 この学校の入学研修旅行は反政府組織の襲撃への対策として行き先は生徒にすら教えられておらず年によって移動時間1時間もない県内の山の施設だったり逆に1日の大半を移動に使って四国にいったりもする。



 そして今年俺たちを乗せたバスは関東の魔法学校を出て今長野県内を走っている。この線で行けば関西方面や東海道方面ではないだろうから北陸か日本海側の東北と言ったところだろう。



 移動時間中に各担任から研修旅行の日程が伝えられた。俺たち2組の日程は初日に身体測定や体力測定も含めた魔力個体値測定。初日の夜に特別試験?という旅行3日目に行われるよく分からないテストの説明。2日目は観光ののち夜はフリーなのでゆっくり旅行を楽しめそうだ。そして最終日はテスト本番という日程だ。



 ちなみに3、4組と5組の半分の生徒は2日目の夜に特別試験の説明があるそうだ。



 しばらくして俺は中西と夏目、さらにアメリカから魔法留学に来ているアルバルト・ロバート・ジンクとともにトランプをし始めた。



「ババヌキ?Americaデハold maidッテイッテマシタヨ?」



「なんだよジンク、意味は同じなんだから良いだろうが」



「そうだそうだジンク。ババ抜きは男と男の真剣勝負。男性がそのプライドをかけてやるゲームだぞ?まじめにやれー!」



「オッケー!ボク!ガンバル!」



 ちなみにこの頭の中がお花畑の3人はもちろん通路を挟んで横のババ抜きをしている女子達から睨まれていることに気づいていない。



 俺は新潟を抜けて富山に入る頃までは元気だったが、次第にまぶたが重くなってきて気付いたら寝ていた。



 おいついたぞ。。みんなバス降りてるぞ、おい。起きろよー




 朦朧とする意識の中、中西に起こされるとそこは石川県金沢市だった。数分前に先生が今年の研修旅行は金沢市で行うという発表があったそうだ。



 バスが到達したのは金沢市内のとある市民体育館だ。これからここで校歌の練習を1組と合同と行ったのち、昼前に再び移動してそこからは魔力個体値測定に移るそうだ。



 ところでさっきから妙な目線を感じるのは気のせいだろうか?






 (さあ読者のみんなれ脳内にハッピーで可愛いメロディーを流して!!)

 唐突だけど私の名前は鈴星歌音!絶世の美女でこれまで累計で告られた回数は国内女性平均4.5回のおよそ10倍にあたる61回!



「あのー、カノンー。心の中の声の回想中申し訳ないんだけどさすがに4.5×10が約61回ってのはちょっとバカがバレるよ?それに直前に自分で読者に語りかけてる内容。かなり、イタいよ?」



「あーーもー!うるさいったらもー!最後まで言い切らせてよ!てかなんであんた私の心の中見えてんのよ!」



「え、いや、まあ、そこはあんま触れないで。うん。」



「え?メタ発言ってやつ?」



「うん。」




 ってことで!なんか気まずくなっちゃったけど私の名前は鈴星歌音!!恋する乙女で今の私の好きな人は秋月遊馬!もー語り出したら止まらないんだけど入学式で初めて目があった時からドッキドキ!絶対に私に落としてみせる!!



「あー、男子に好かれるけど女子に嫌われるタイプだーって思った人ごめんね。その通りだわ」



「ねーだから莉子ー!!心の声に返事してこないでよー!!」



 私の名前は梅園莉子。梅園財閥のご令嬢でボンボン。だけど普段はこのバカ、鈴星歌音の面倒を見るお姉さんポジション。



「いやいや莉子ー!なに勝手にあなたまで自己紹介始めてんの??しかもなんか告られた回数を自慢した私が恥ずかしいやつになるような内容じゃない!?」



「まあ恥ずかしいやつだししょうがないよ」



「グ、グサ。それは心にきたわ」



「ごめんグサって自分で言う人あんまいない(笑)」




 こうしてこの物語にヒロインポジション?が誕生した。正確には主人公である秋月は鈴星に恋愛感情を持っていないどころか存在すらもほとんど知らないのでヒロインポジションと言っていいのかは微妙なところだが。




 校歌を1時間30分ほど練習した俺たちはバスに乗せられて国が運営している施設に連れてこられた。月城先生が説明を始める。



「えー、昼前に君たちは魔法力測定をしてもらいます。昼からは身体測定等をまた別施設で行います。」



 魔力測定とは握力計のような機械を魔力を込めて握りその人の内部の魔力量を測るものだ。だいたい1年生4月時点だと200行けばいい方だと先輩から聞いたが何が基準なのかがわからないので何とも言えない。ちなみに本当に参考までにだが東雲先輩は3400ちょっとらしい。



 名簿順に測っていくため一発目は俺だ。俺は全力で魔力を込めて装置を握る。数秒たったのち表示された魔力は、、、



 206。おう。耐えた。地味とか言うな



 その次の優等生、一条の計測値は235。なんだか俺の記録が薄れるじゃないか。



 その後をハイライト形式で紹介すると夏目が195。ジンクが219。さらに意外にも中西が298とクラストップの好記録を残した。



 とは言ってもこれは所詮内部にある魔力。体力のようなものだ。体力がある=短距離走が早いわけではないので直接的な強さに関わるかと言われれば微妙だ。





 (はーい!脳内メロディー流してー!)

 ちなみに私、鈴星歌音の記録は184!微妙と言えば微妙だけどヒロインだしか弱いくらいがいいよね?



「いやだから歌音。その直前の語りかけイタイから。てかなに184って?か弱いんなら20とかにしろや」



「ちょ、ちよっと莉子ー!20だったら一般人じゃない?!」



「ちなみにアクションありの物語のヒロインでヒロインもバリバリ戦う枠なら普通に200は欲しかったよね(笑)」



「ちょ、ねーえー。そんなこと言わないでよー」




 ちなみに本当にどうでもいいけどクラスのパリピ男子が月城先生に無理やり計らすと10000を超えたところでエラーになってしまった。この男は引退したと言ってもやはり5大魔術師の1人だったんだな、とクラス全員が再確認した。


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