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冥界神イシュリア(1)

 長いので分けました。マグナ君まだモンスターになってないです。あと、前回この話と読むと分かりやすいといいましたが、分けちゃったので、今回と次回です。すいません

 詳しい説明は次回です。

 俺は気付くと、白い大理石の様な地面の上に倒れていた。


 (俺は生きているのか?)


 真っ先に頭に浮かんだのはそんな疑問だった。

 だが、俺のそんな疑問は、立ち上がろうとした時に解消する。


 (なっ!)


 自分の手を見て驚く。

 俺の手を透かして見ると、向こうの景色が見えた。


 まさか、自分がゴーストになったのかと思い、自分の状態を確認すると、自分が服を着ていないことに気付く。


 (ゴーストはもっと肉体に依存するはず。つまり、ゴーストではないということか。)


 そう思いほっとした。

 何故かというと、ゴーストは見える人でなければ見えず、大した力も持てないため、何百年も何もせずさまよったりする、と言う可能性も考えられたからだ。


 (ゴーストでもない、生きてもいない、じゃあ俺はどうなったんだ?)


 そんなことを考えたが、直ぐに出る答えが出るものでもないと考えて、状況判断に努めることに決める。


 中は、薄暗い部屋で、正面に非常に大きな茶色の扉が佇んでいる。


 後ろには、扉と同サイズの鏡があり、左右には大量の本があり、地面は魔方陣によって薄く発光していた。


 (これからどうするか、だが一先ずは、部屋から出てみよう。)


 そう思い、部屋から出ようと思い向き直った瞬間扉が開いた。




 キィと、嫌な音を開けて扉が開いていく。

 俺はどんな事態が起きても言いように体勢を整える。


 そして出てきたのは、龍でも、怪物でもなく、幽霊でもなく、絶世の美女だった。


 「あら、やっぱり魂の強い気配を感じてまさかとは思ったんだけどね、貴方凄いわね、私の心壊しの鏡に入って出られるなんてね。」


 微笑みながら危なそうな事をさらりと吐く。


 見た目は黒目黒髪の長髪で腰まで伸びている。

 20歳半ばと言った容姿で、おっとりとした容姿だが、スラッとした腰や、扇情的な黒いドレスなどが胸元を強調し妖艶な雰囲気を纏っていて、仕草一つ一つにも、不思議と魅力を感じる見た目だ。

 



 だが、俺はその雰囲気以上にヤバいものを感じる。

 纏っているオーラが違いすぎる、一言で表すなら格が違う。

 龍など比にならないほどのオーラを感じてものすごい汗をかいていると、


 「あ、もしかして苦しいのかしら?ごめんなさいね。」


 と、次の瞬間その場を覆っていた物凄い重圧が消える。

 気を抜きかけ慌てて女を見据える


 「何者だ?ここはどこだ?俺はどうなっている?」


 と、俺が話しかけると


 「焦らないの、時間はまだあるのだから。そうね、けど一先ず名乗っておきましょうか。私の名前は冥界神イシュリアよ。」


 そう微笑みながら冥界神イシュリアは微笑んだ。

 



 神、その単語を聞いた瞬間ドロリとしたタールにも似たような黒い感情と殺気が溢れでる。


 「誰だ?そんな神は聞いたことがないぞ。」


 そう殺意を押さえつけて話しかけると、冥界神は、


 「そうね、貴方は神様がだいっ嫌いだものね。」


 と、何が可笑しいのかクスクスとひとしきり笑った後、


 「でも、私の話が無いなんて変ね、また人間が都合のいいように伝えたのかしら?それともあいつが?」


 最後にものすごい表情を浮かべた気がするが、瞬きすると消えていたので気のせいだろうと判断する。


 「私は、一応全ての生物の生き死にと、輪廻を司っているわ。」


 結構有名だと思ってたんだけど、、、イシュリアは、そう呟くと俺の方を向き、


 「それより、貴方の話をしましょうか、貴方本当に凄いわね。面白い魂を見つけたと思って玩具にしようかと思って鏡に入れといたら、出てきてしまうのだもの。あれ、一応勇者ですら出れなかったのよ。自分を写し出して、自分のトラウマを引き出して引っ掻き回して、ぐちゃぐちゃに壊す私手製なの。」


 面白い、玩具、神は全てこんなものだ。


 人間を生命だと思っていない、自分を満たすための道具だと思っている。

 俺はそれに苛々して、吐き捨てるように言う


 「そんなことはどうでもいい。俺は生き返れるのか?やり残したことがあるんだ。」


 イシュリアは微笑みながら言ってくる。


 「それは無理よ、この世のルールに反するもの。」


 俺はその言葉に少し愕然とした、生き返れるのでは?という希望も少なからずあったからだ。

 俺が落ち込んでいると、イシュリアが声をかけてくる。


 「けど、私の条件を聞いたら生き返らせてあげない事もないわよ?貴方の目的を達成するための近道も示してあげる。」


 イシュリアが顔をのぞきこむようにそう言ってくる。


 俺は一瞬迷った。

 神の誘いは大抵録なものじゃない。

 悪魔の誘いと同じだ。

 だが、神は嫌いだが自分の目的、創造神殺しを達成する為には必要な行為だと割りきり、俺は答えた。

 

 「いいだろう、お前と手を組もうじゃないか。」


 俺はイシュリアにそう言い放った。



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