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〆プロローグ


*学園物

*登場人物が高校生

*天才だが残念

*ほのぼの


〆プロローグ


「我々、黒龍学園生徒会執行部は、全校生徒の一年間の楽しみ、生活の安全を保障します!」

「お―――――――っ!」

講堂に集まった千人程度の全校生徒と教師たち。

ステージの上に立ち、彼らを笑顔で見降ろしている、五人の若者がいた。

その中の一人、細身で長身の男子生徒がステージの中央へ歩を進め、演台の前に立ち、力強く拳を握りしめた。

「この一年間を盛り上げていきましょう!」

灯火カエデ。七代目生徒会長。

その容姿はこの学園の野郎どもとは格が違うほどの美貌の持ち主である。学園内イケメンコンテストで見事一位に輝いている。

染めているわけではないが、まっ茶色でサラサラの髪、少し紺色がかかったような奥深い瞳は、見た者誰もを惹きつけるような魅力をもつ。

その容姿の完璧さとは裏腹に、性格を一言で表すと「ものぐさ」だろう。面白くないことにはまったく興味を持たない。

通称『名ばかり生徒会長』。三年D組のクラス委員長も同時に務めている。


「皆さん、不束者ですがよろしくお願いします」

続いてカエデの隣に立ったのは、七舞アヤリ。七代目生徒会副会長。

クールなのかユニークなのか得体のしれない少女。短めの黒髪で、制服をきっちりと着こなす真面目な美女だ。

冷静にカエデに突っ込みを入れて、雑務を素早くこなすこともあれば、急に天然になることもある。そうやって遊びながらもきっちりと仕事を終わらせる

のだ。

通称『真の生徒会長』。名ばかりの生徒会長がサボった分は、ほぼ全てアヤリが片づけている。日々の苦労は計り知れない。三年D組の副クラス委員長。


「今年一年盛り上がっていこ――っ!」

瀧村ユウ。七代目生徒会会計。

ツンデレ以外の何物でもない。普段は突っぱねるような性格で、暴言を吐くこともしばしばだが、最近はデレの頻度が上がってきたらしい。

さらっとした黒い短髪、明るい茶色の瞳をもつ、可愛い美少年である。そのため、女子からの人気も勿論あるが、一部の男子からも告白されたりしてしまう。

ある女子生徒によると「女装すると男じゃない」そうだ。

通称『小さなツンデレ君』背が低いことをコンプレックスとして持っている。三年D組議員長。


「……よろしく」

磨場ショウ。七代目生徒会庶務。

学園一のクール。必要なこと以外は一切喋らないが、その奥に秘められた優しさは大きい。密かに皆を思って行動するときもある。

短めな、こげ茶色の髪の毛、深緑がかかった瞳。学園イケメンコンテストでは、カエデと並び一位を獲得した、レベルの高い容姿の持ち主。

男子生徒では珍しく、家事が凄く得意。頼まれたものなら何でもこなしてしまう天才。一部からは「学園のお母さん」とも呼ばれる。

通称『無口な兄貴』。三年D組の係長も務める。


「今年一年、頑張りますっ!」

霜鳩スズ。七代目生徒会書記。

黒龍学園のミスコンで三位に輝く可愛さをもっている。大きめの目も、少しおどおどしたところも、小動物のような印象を与える。

しかも頑張り屋さんときている。これは男子からの人気が低いわけがない。茶色のセミロング、ぱっちりした目。

だが、少し偏った趣味がある。その様子を見たり聞いたり描いたりすると、興奮して夜も眠れなくなるらしい。

通称『学園のうさぎ』。三年D組の副議員長も務める。

黒龍学園の七代目生徒会執行部役員によって、この学園の一年間がどのような年になるのかが決まってくる。


これは、天才的で少し残念な五人、黒龍学園生徒会の物語である――――――…



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