第6話 お茶摘み体験
放課後、光輝は喫茶研にやってきた。
少し経つと風華と友美も来たので、
それぞれのお茶を飲みながら雑談。
しばらくして友美が
「美都里来ないねえ」と言った。
風華も心配しているようだ。
美都里に連絡いれてみようかと話していると、
ドアが開き美都里が入ってきた。
「こんにちは」
と挨拶をして日本茶の準備。
そしてお茶をのみながらバッグから資料みたいのを
取り出して読んでいる。
風華が「美都里、それって塾とかの資料?」と聞くと
「いえ、お茶摘み体験の資料です」と答えた。
お茶摘みだと!三人は食いついた。
ここから電車で行ける距離に有名茶畑があるが…
三人は美都里の後ろにまわり資料を除く。
1500円で茶摘みに、手作り茶体験に、お茶の葉の天ぷらの試食付き
みんなで行こうということになり、
予約を入れて休みの日にお茶摘み体験をすることになった。
当日四人で電車で向かったのだが、美都里が
「ここのところずっと晴れてて良かったです」と言う。
理由を聞くと
「雨が降ると、茶葉が水分を吸ってしまって、乾燥に時間がかかったり、
風味に影響が出たりするんです。天気は、お茶の品質にとても重要なんです」
目的の場所に着き受付で手続きを済ませると、
美都里がちょっと待ってて下さいと言って何処かへ行ってしまった。
三人は仕方がないのでセルフサービスで飲める、
緑茶とほうじ茶を飲んで待っていた。
すると「お待たせしました」と茶摘みの衣装に着替えた美都里が
風華と友美はずるいと言ったが美都里は、
「これ別料金なんでみんなには悪いと思ってと」
朱色と紺の摘みの衣装は美都里にとても似合っていた。
光輝の美都里を見る目線を見て二人は、
美都里の策略なのか天然なのか判断がつかなかったが、
今回は美都里にしてやられたと思った。
まずはスタッフから茶摘みのレクチャーを受ける
なんでも一芯三葉といって、新芽の先端にあるまだ開かない芽(一芯)と、
その下の三枚の若くて柔らかい葉っぱまでを摘み取るとのこと
そして、硬い葉ではなく、触って柔らかい葉を選ぶのがポイントらしい。
四人はあれがいいこれがいいと言いながら茶葉を積んだ。
ちなみに乾燥させると1/5ぐらいになるとのこと。
茶摘みが終わると、簡単お茶の葉作りになった。
茶葉を水で洗い水けをふき取り、
ビニールに入れ電子レンジで加熱。
手で揉みまた加熱。
これを、茎がポキッと折れるぐらい乾燥するまで続ける。
揉み方によって、味や風味が変わるので、その人の個性がでるとのこと。
そして手作りお茶が完成した。
出来上がったお茶は袋に入れてもらい持ち帰ることにした。
乾燥してない茶葉も一緒に持ち帰る。
その後はお茶の葉の天ぷらの試食。
煎茶塩を付けて食べたのだけどもう絶品。
煎茶塩は煎茶に塩を混ぜるだけだそうなので簡単に出来るらしい。
美都里は帰り際にショップにより、いくつかのお茶を購入した。
美都里は終始笑顔だった。
こんな美都里を見るのは初めてだった。
今日は来て良かったと心から思った。
帰りの電車で風華が寄ってきて
「茶葉摘み放題で紅茶作れるとこあるみたいだよ。
遠いとこしかないんだけどね。なんなら私と泊まりで行かない?」
と、本気だか冗談なのかわからないことを言われた。
これにはちょっと苦笑い。
でもいつかみんなで遠出もよいかな。




