第25話 運命のバレンタイン
新学期が始まって少し経った時、
友美は風華と美都里に向かって言った。
「ポプリを作るから」
風華が「ポプリって何?」と聞いてきた。
友美はため息をつきながら
「乾燥させたハーブの香りを楽しむものってとこかしら」
友美は続けて
「年末にあなた達の部屋に行ったじゃない。あの女子力の低さはどうなの」
風華は「ちょっとかわいいの置いてたじゃん」
美都里は「うぅ…」と反論できない
「それでポプリを置いて女の子らしい匂いを付けなさい」
二人は友美に従った。
友美は一週間前に摘み取った、
ローズマリーとタイムとセージを部室の外で乾燥させていた。
この3つのハーブに、
エッセンシャルオイルを足してつくるのだという。
ちなみにこの3つハーブだと、
集中力や気分を落ち着かせる効果もあるという。
風華を見て説明した。
すぐにポプリ作りを始めるのかと思ったら
友美は時計をみて、
「ちょっと席を外すから戻ってきたら作りましょう」
と言って外へ出て行った。
風華と美都里は何処へ行くんだろうと思った。
そしたら風華が「じゃあこの間に一旦教室へ行って忘れ物とってくる」
と言ったので美都里も付き合うと言って一緒に教室へ向かったのだが…
途中の裏庭で友美を見かけた。
風華が声をかけようとしたのを美都里が止めた。
男の人が見えたのだ。
すると
「友美、俺と付き合って欲しい」
「ごめんなさい。好きな人がいるので」と断った。
二人はいけないものを見たと思い急いでその場を離れた。
二人は思った。
友美はやっぱりモテるんだなと。
そして好きな人と言うのは…
二人は教室には行かず急いで部室に戻り、
何事もなかったように友美をまった。
すぐに友美が戻ってきて
「またせてゴメンね。さあポプリ作るわよ」
と言ってきた。
正直二人は上の空だった。
エッセンシャルオイルは何がいいと聞かれてもしどろもどろ。
友美は急に二人の態度がおかしいのに疑問を感じ
二人の心境を察知した。
たぶんさっきのを見られたと。
ポプリは友美が二人のエッセンシャルオイルを選び終わった。
その後、光輝が遅れてやってきた。
職員室に行ってたようだ。
風華と美都里はずっと焦っていた。
このままではいけない。
このままでは光輝は友美に…。
友美も思った。
二人は行動に出ると。
もうすぐあのイベントがやってくる。
そのイベントの日が近づくにつれ
喫茶研の雰囲気が少しづつ変化していった。
会話が減っていったのだ。
光輝もこのおかしな雰囲気に流石に気づき覚悟を決めた。
そして明日は運命の日。
三人は思いを込めてチョコを作り明日のことを思った。
喫茶研に入ってからの光輝の事、みんなの事。
明日は思いのたけを打ち明けるのだ。
バレンタイン当日の放課後、
風華が光輝を呼び出し、
次に美都里が、
最後に友美が、
それぞれの思いを伝えたのだ。
風華と美都里は最後に同じ事を言った。
全員の思いを聞いてから返事が欲しいと。
喫茶研で約1年一緒にいたのもあって、
色々と尊重したかったのだろう。
そして光輝のだした答えは…
次回最終回




