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母の子守唄、星になったお母さんへ  作者: エリナ
小さな太陽
13/13

星空の下で

秋の夜、おばあちゃんと一緒に庭で星を見ていた。


「おばあちゃん、あの星きれい」


「そうね。お星様はいつも私たちを見守ってくれているのよ」


「お母さんも、あの星の中にいるの?」


おばあちゃんは少し悲しそうな顔をしてから、優しく微笑んだ。


「そうよ、きっと。エリナちゃんのことを、いつも見守ってくれているわ」


私は空を見上げながら、心の中でお母さんに話しかけた。


「お母さん、私、今日もいっぱい冒険したよ。木にも登ったし、小さい子も助けたの。おてんばだけど、優しい子に育ってるかな?」


星がきらりと光った気がした。きっとお母さんが答えてくれたんだと思う。


「おばあちゃん、私、もっともっといろんなことにチャレンジしたいの。でも、おばあちゃんを心配させないように気をつける」


「エリナちゃん、あなたはあなたらしく生きていればいいのよ。おてんばでも、元気でも、それが私の大切なエリナちゃんだもの」


おばあちゃんが私を抱きしめてくれた。その温かさに包まれながら、私は思った。


私は幸せだ。愛してくれる人がいて、自由に冒険できて、困った人を助けることもできる。


「おばあちゃん、大好き」


「私も、エリナちゃんが大好きよ」


星空の下で、おばあちゃんと私はいつまでも一緒にいた。この幸せな時間が、ずっと続けばいいのにって思いながら。


でも今思えば、この時の私の輝きが、後の辛い日々を支えてくれる大切な宝物になったのかもしれない。


おてんばな女の子の小さな冒険は、村の人たちに愛され、そして私自身の心に、決して消えることのない温かな記憶として刻まれていったのだった。

どんなに小さくても、純粋な心で誰かを思いやる気持ち。それは人生で最も美しい宝物かもしれません。エリナの小さな勇気が、きっと読者の皆さんの心にも温かな光を灯してくれることを願っています。

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