5.紅蓮saidエピソード2
2話目と重複するシーンが有りますがシナリオ上ご了承くださいませm(_ _)m
学園に 迎えに行って、校門にお嬢がいない、学園側に聞いてみたら学園を出ていると言う。
それを聞いて俺は学園の外に出て気配を察知するため陰を結んだ。するとやはり、
チッ、妖の気配が残っていた、かなり慌てたように連れ去ったと思われる。
「こんなに気配を残すなんて、雑魚すぎるだろ」
その後狭間にまで連れていかれていたお嬢を見つけたが、妖の裏までは辿れなかった。本当ならさらに追求したいところだが、今はそれどころではないからだ。
お嬢に怪我が無いことを確認して、取り敢えずここの惨状を見せることなく連れて帰れた。
御館様にある程度は、式神を送って報告したが、御館様に直接報告をした。お嬢はその後御館様からお叱りが余程嫌だったのか、部屋に戻って行った。
「紅蓮にはまだ話があるから、残りなさい。」
蝶子お嬢の話を聞き終え、御館様が俺を引き止めた。
蝶子お嬢様を振り返るとさっさと部屋へ戻って行った様だった。
「やはり、蝶子を狙ってきたか。」
「はい、そのようです。あちらも焦っているようでなりふり構ってはいられなくなったようです。」
「あの子は、気が付いてはいないか?」
「はい、今の所大丈夫だと。」
「すまんな、そなたにはこれから、、、」
御館様から言われた事を振り返る、だが俺には反対する理由などない。
紅蓮は、蝶子お嬢との繋がりは、遥昔前世に関わりがある事を、修行中に御館様から、話をされていた。
「遥昔に結ばれた、魂を結ぶ印がお前の左肩にあるだろう。それが何かのきっかけで消えかけておる。」
えっ?と思い服を引っ張り印を確認する、確かに昔より薄くなっている。この薄紫の桔梗の花のような印が、何故?何がきっかけで?
「どの道、蝶子が18を迎える時に、全て伝えようと思っておったが、印を結び治す為には蝶子の魂の記憶が必要なのじゃ。」
御館様が言うにはこれは前世の蝶子お嬢様が、俺に掛けた術なのだ。最初は今のお嬢には無理だから信じきれなかったが、前世と言われどれ程の実力者だったのだろうと思ったのだが考えても分からないことだった。俺にも記憶は無いのだから。
「それは、全てをお伝えするのですか。」
今までの家系や血の系譜、前世も含まれ、また蝶子の両親の事、、、
「まだお主にも伝えていないこともある。」
ハッ!と顔を上げた。御館様が俺に伝えていないこと?もしや、俺の実家の話か?等と考えていると
「紅蓮の中にある妖の方じゃ。今は半分人間が残っておるがそれが蝶子が前世で施した術がになっておるからな、それを解くと主は妖になる。」
、、、、ああ、御館様が言いたいことが解った、やはり御館様は優しいと思う、俺の事まで気にかけて下さり、ここまで言わせてしまった。
「はい、元よりこの命御館様に預けております。」
御館様は何時も本当に血が繋がって居るのではと思うぐらい紅蓮を気にかけ、修行やその他、行儀見習い、全ての学業まで見て下さったのだ。それも紅蓮のやりたい事を全て自由に選ばせてくれてのだ。
「そうか、明日様子を見て、蝶子に話をしようと思う。紅蓮も一緒に来なさい。」
話が終わり、御館様の部屋を後にして、お嬢の部屋に向かうがノックしたが返事は無く、中に入ると暴れまくって部屋を荒らし疲れて眠っているようだ、苦笑しながら部屋を整え自室に戻った。