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始まり

現代、女子高生、本人はいたって一般人だと思い「思いたい!」陰陽師の家系の夢見る少女の、ドタバタ日常を描いたお話、ちょっぴりロマンスあるといいなぁー。


凄く久しぶりの執筆になります。まとまりが無かったりしたらごめんなさいm(._.)m

楽しく読んでいただけたらと思います。



私は、姫野 蝶子(ひめの ちょうこ)、某女子高に通う現在高2の普通とはちょっと違う女の子です。



何処が、と聞かれると、んー、一言で云うなら人には見えないものが視えるから。



でも、小さい頃から視ている私には普通の事だとも言える。



何が視えるかというと、世に言う人ならざるものや妖怪などと言われる存在だ。



何より、現代の妖怪は人に紛れて暮らしていたり人を嫌い、妖怪達が住まう国に住んで至りしている。



何故、私が知っているかって?それは私の家が代々続く陰陽師を生業にしているから。



あ、陰陽師って言っても私はただ視えるだけだから、退治とか問題解決とか一切ええ、本当に全く出来ません。



話を戻すと、私は今とってもピンチを迎えている。人がいる気配を感じたので声を出してみた。



「あのー、ちょっとよろしいでしょうか?」



あ、無視ですか、んー、どうしよう、これ絶対怒られる奴だ!



何で、こんなことになったかと言うと、、、、。



学校帰り、お迎えが来る前に一人で帰ろうと思ったのが行けなかった。私だって一人になりたい時だってある、お年頃だし。



何故今日なのか!何時もなら絶対に待ち構えている筈のお迎えの車が来ていなかったのだ。こんなチャンス滅多に無いから、つい魔が差した、ただそれだけだった筈なのに。



気が付くと、目隠しされて両手両足縛られて転がされている私がいる。



学校を出てすぐだった筈なのに。



はぁー、どうしよう。きっともうすぐ目をつり上げて現れるだろう人の事を考えると自ずと溜め息が出てしまう。



「ドゴッ!!バキッ!グシャッ!」



あっ!私終わったな。



「ザッ!コツ!コツ!コツ!」



扉が破壊されただろう音と、恐ろしく感じる足音、間違いない。



「お嬢、何をされているんです?」



この、薄ら怖い感情の一切入っていない声の持ち主を私は知っている。



「えっとー、、、。」



いっぱい言い訳を考えたが何も出てこなかった。



「ハァー、何故大人しく待っていられなかったのですか?貴方は?」



そんなこと、今この状況で言わなくてもいいと思う。がとても言い出せる雰囲気では無い。



「、、、ごめんなさい。」



もう、私に残されているのは謝罪のみ!



「本当に悪いと思われるのなら、最初からなさらないで下さい!どうせ貴方の事ですから隠れて、寄り道等しようとしていたのでしょう。」



はい、ごもっともです。



私は、この、昔から私に仕えている男、神谷 紅蓮(こうや ぐれん)がとても苦手だ。



それは、昔から変わりのないこの口調と、無駄に整った容姿だ。顔はイケてるのに性格が残念な男なのだ。身長は180位、体格も服を着ているため分かりにくいがしっかり筋肉が付いている。黒髪が無駄にサラサラとか、目付きだってつり目の癖に無駄に整って見える。



そして、紅蓮に言われていることは至極全うなことしか反ってこないのだ。



「確かに今回は、ちょっとしたトラブルで、御迎えに上がるのが遅くなってしまいましたが、だからと云って勝手に帰られるのはどうかと思います!。」



ええ!結局私が悪いんですよね!判ってますよ。



「はい、すみませんでした。」



あのですね、そろそろ縄とか解いて欲しいのですが、、、。



と、思っていると、何故かそのままの状態で抱き抱えられてしまった。



「え?縄と目隠し外してくれないの?」



と、紅蓮に言うと。



色・々・と危ないから、このまま取り敢えず外までお連れします。と、言われてしまったので、もう勝手にして下さいと、力を抜いたのだった。



それから暫くして、外に出たのだろう、縄と、目隠しを外してくれたのだが、自分がいる場所がとんでもない場所だったと、認識するのにとても、とても時間がかかった。



「えっと?ここは、、、何処?」



目の前に広がるのは、木き、樹きって家の近くにこんな所って無いんじゃないかと思うぐらい奥深そうな森林だ!



「まあ、そう思われると想いますが、ここは彼方側あちらがわです。」



彼の言う彼方側とは、勿論妖怪の住む側の事だ!



「え?境界越えてるのー!」



境界とは、人間が住む世界と妖怪だけが住む側と結界が結ばれているのだが、悪意を持った妖怪は人間界には入れないようにしてあるのだが、勿論完璧では無い、だが妖怪にはリスクが高いため、そこまでして人間界に来る悪意を持つ妖怪はいないのだ。



妖力を失くし兼ねない代償なのだ。



「そうですね。今回は手の込んだ事をして下さったようで、お嬢の御迎えに遅れると言う失態までおかしましたから、余程の大物かと思いましたが、雑魚でようよう御座いました。」



きっと紅蓮にとってはと続くんだろうけど、私は何で此処まで落ち着いているかと云うと、小さい頃から頻繁にこんなことが続いているからだ。



何故か私は妖怪に、狙われ易いんだとかで、日常的に拐われていた。それを視かねてお祖父様が私のお守り役として紅蓮を側仕えとして付けられたのだが、大人に成るに連れて頻度は少なくなっていたから、油断していたと言えば、



そうです。としか、言えないんだけどね。



「では、屋敷に帰りましょう。」



うう!何だか胸が苦しく!



「そんなことしても無駄ですよ。お館様にしっかり怒られてください。」



チッ!と心で舌打ちしたにも関わらず何故か判ったようで、目が全く笑って無い状態で此方を見据えるので、何も言い出せなかった。



帰りに、トラブルってなんだったの?と、聞いてみたら、笑顔でスルーされましたよ。



ここ最近思うことは、多分私には言えない隠し事が在るのでは?と、思うようになってきた。



家の誰に聞いても多分答えてはくれないことも判っているけども、そろそろ事情位教えてもらいたいと思っていた。帰ったらお祖父様に聴いてみようかな。



その前にお説教かーーーーー!今日は諦めよう。ハァ。


久しぶりの投稿の為、不定期になりますがお付き合い頂きたいです。

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