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第26話:この胸の鼓動に、嘘はつけない(ユカ先輩視点)
いつも通る並木道。
でも今日は、なぜかすべてが違って見えた。
ヒロトの告白。
そして、タカトの沈黙。
それぞれの想いはまっすぐで、優しかった。
でも今、私の中で響いてやまないのは――
ヒロトの声だった。
彼の言葉には、“選ばれたい”じゃなく、“選ばせてくれる強さ”があった。
私は、その強さに救われたのかもしれない。
だからこそ、決めなきゃいけない。
曖昧なままじゃ、誰のことも幸せにできない。
スマホを開く。
そこに残っている未送信のメッセージ。
それを、ゆっくりと書き換えていく。
(もう、迷わない)
▶︎ to be continued...




