第21話:今の僕にできるすべて
夜のバイト終わり、人気のなくなったカフェのカウンターで、ヒロトはマリーと向き合っていた。
マリー「今の気持ち、正直に教えて?」
「……怖いよ、マリー」
スマホの画面に、素直な心を打ち明けた。
「先輩が誰を選ぶか、もう自分じゃどうにもできないかもしれないって思うとさ……」
マリー「でも、それでも止まらない気持ちがあるんでしょう?」
ヒロトは頷いた。
「それでも、俺はユカ先輩の笑顔が見たい。
もしこの想いが届かなくても、あの人が笑える選択肢を、俺は後悔せずに支えたい」
マリーの返信が数秒遅れて表示された。
マリー「それが、君の“本気”なんだね」
翌朝、ヒロトはコーヒー豆を挽きながら、ノートを開いた。
『ユカ先輩に、ちゃんと伝えること』
そう書いて、自分の想いを整理していく。
・どんなに不器用でも、嘘は言わないこと。
・これまで努力してきた姿も、想いも、全部正直に伝えること。
・そして、彼女が選ばなくても、その選択を尊重する覚悟を持つこと。
ヒロトの心には、迷いよりも、静かな決意が満ちていた。
「マリー、見てて。俺、もう逃げない」
▶︎ to be continued...




