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第18話:それでも、私は彼を思い出す «ユカ先輩視点»
距離を置いたはずのタカトから、夜に一通のメッセージが届いた。
『ユカ、やっぱり君と話さないと気が済まない。もう一度、ちゃんと会えないかな?』
その文面を見た瞬間、ユカの中に何かが揺れた。
(あれだけ悩んだのに、まだ私は――)
会わない方がいい。そう思いながらも、足はタカトの元へ向かっていた。
久しぶりに会ったタカトは、少し痩せて見えた。
そして、不器用に自分の気持ちを伝えてきた。
「君のことをちゃんと見てなかった。今さらだけど、もう一度やり直したい」
その声に、かつての安心が重なる。
けれどその帰り道。
カフェの明かりの中に立つヒロトの姿を見つけた。
コーヒー豆の袋を抱えて、小さな女の子に笑顔で接している。
胸がぎゅっと締めつけられた。
タカトは、理想の未来。
ヒロトは、今ここにある“想い”。
ユカの心は、まだ迷っていた。
けれどその夜、眠れぬまま考えていたのは――
ヒロトの、あの笑顔だった。
▶︎ to be continued...




