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第17話:一度離れた距離«ユカ先輩視点»

「ねえ、私たち……少し、距離を置かない?」


タカトの家の前。

ユカの声は、思ったよりも冷静だった。


彼は驚いた顔をしたが、すぐに表情を戻した。

「どうして?」


「いろいろ考えたくて。私、今のままじゃ、うまく笑えないから」


数秒の沈黙のあと、タカトはうなずいた。


「わかった。君の気持ちが落ち着くまで、待ってる」


数日後、ヒロトがコーヒーを差し出してくれる。

「今朝、少し元気なさそうだったから」


その一杯が、今の自分には、タカトのどんな贅沢な言葉よりも沁みた。

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