42話 やっぱり変態!!
「こら累ッ!!脱げッ!!」
「いやよッ!?なに言ってんの変態!!」
前襟を掴んで無理矢理脱がそうとする世楽に、牙を立てて抵抗する累。
あの後、救護班へ累を預けようとしたが、思いのほか怪我人が多く、人手不足で世楽が任された。(学校に帰って現在保健室)
「怪我してんだろ!!早く脱いで診せろ!!」
「嘘!!診るんじゃないでしょ!?見るでしょ!?」
「そんな事どうでも良いんだよ!!早く身体見せろッ!!」
「ほらもう言ってるじゃない!!」
やっぱり変態だった。変態クソ野郎だった。
(クソ。弱った累の身体なら見れるかと思ったんだが。一旦落ち着かせるか)
そして、世楽は一度前襟から手を放すと、一息吐いて累の横に座った。警戒する累は、あまりない胸ごと両腕で隠した。実は鶴姫から言われた『ちょっとあるだけで』を言われて、世楽の前だけでは胸の小ささを気にしていた。(26話参照)
「もうやらないって。そんな警戒すんなよ」(※またやります)
「絶対嘘」
ジトッと睨み付けて警戒心MAXにする累は、それでいてこの空間に心地よさを感じていた。
ただ、気まずさも感じていて累からは喋ることが出来ず、無言が終始続く。だが。
「今週の日曜、楽しみだな」
「……え?」
「だって、食べに行くんだろ?限定スイーツんーたらこーたら」
すると、累はしょんぼりした様子で肩をがっくり落とした。
「で、でも、私優勝してない」
「そうか?優勝しただろ?あれは」
「でも!」
「累はずっと頑張ってた。それは俺だって知ってる」
朝早くから、放課後、部活時間以外でもずっと練習を繰り返し重ねている姿を世楽は見ていた。
「技使ってなかったら、確実に累が勝ててた。だから、累が優勝」
「………」
また瞳の奥から熱い涙がじわじわ滲んでくる。
「な!累、食べに行くんだろ?」
「……うん」
グッと堪えて返事をした累は、嬉しそうに表情を綻ばせ、度々世楽を見上げると、恥ずかしそうに言った。
「ねぇ、世楽。ちょっと……ちょっとだけで良いから、くっついていい?」
はい来たツンデレのデレ部分!!
「おう、くっつけくっつけ」
腕を後ろに体重を支えて座る世楽に、背中を向けて、肩に寝ん掛かった。
「……ありがと、世楽」
「んーや。それより俺は謝らないといけないかもしれんな」
「え?どうして?」
「準決勝から見てたからな。もっと早めに助けに行けば良かった」
「待って。世楽?学校は?」
「抜けだしてきた」
「なにやってるのよ」
他愛もない会話に、二人は笑う。
――――それも束の間。
「わッ!?」
突然世楽は立ち上がって、累の肩を押さえつけた。
体重を掛けていた累は当然の如く後ろへ倒れる。
「へっへっへ~。累、残念だったなぁ。これから身体を見させてもらうぞ?」
「世楽!?ちょっと卑怯よ!?」
「俺の可愛い累先輩なら許してくれるよな?」
「バカッ!!許すわけがないでしょッ!?」
顔を真っ赤にして抵抗しようとする累は、世楽の調子に乗った表情につい見とれてしまう。それほど好きなのだろう。
「じゃあ、いただきまーす!」
「ッ!?」
そこでハッとなった累は、前襟に伸びる世楽の手に、ビクリと反応して、思わず叫ぶ。
「や、やめて!!」
この後、丁度入ってきた義元にこっぴどく叱られる世楽であった。
佐々木累
胸:Aカップ
身長:161cm
体重:??kg




