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天上天下唯我独尊  作者: ひかりみ しあゆ
36/58

36話 御前、またもやお尻を……

「あっ」と言う間に二人分の料理を平らげてしまった世楽は、現在ぐっすり爆睡安眠就寝中。

なんとも幸せな事か。可愛い女子校生二人の手料理をたらふく食べてれて。クソッ!

世楽部屋の隣がお市部屋。そして逆の方向に一室あけた次の部屋が御前部屋だった。

そして、御前は音一つ立てず無音で部屋を出て、抜き足差し足忍び足をする。

世楽の部屋の前に着くと、巧妙な手口で世楽の部屋に侵入した。

(お市は………居ない)

中心で大胆な寝相をして寝る世楽を見下ろし、御前は淡く笑みを零す。

起きないのでは?と疑う程の深い眠りに、微苦笑を浮かべながら胡坐(あぐら)をかく。

ぷに。

世楽の頬に人差し指を軽く埋めて遊ぶ御前は、後ろに手を突くと、真っ暗な天上を見上げる。

(どうしたんだろ私。無性に世楽の顔が見たくなった。イケない事だって分かってるのに)

無断で部屋に入ったことがイケない事だと、自分自身自覚し反省している御前。だがしかし、居心地が良くこの場を動きたくなかった。

そう深々と思ってしまう御前は、ひんやりとした床に寝っ転がって、爆睡する世楽を見つめる。

(呑気に寝やがって。全く)

もう一度世楽の頬をぷにぷに指で押して、クスクスと一人で静かに笑うと、一時そんな事を繰り返して時を過ごした。気付けば、御前も寝に就いている。

     |

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     |

「……ん、ん~」

朝日がカーテンの隙間から「こんにちわ~♪」したその頃、御前はほんのりと目を開ける。

習慣ついているため目覚まし時計を設定しなくとも体感が起きてしまう。

そして目をはっきりと開けるようになった時、思わず目を点にして完全完璧に覚醒した。

「ぐ~~、ぐ~~」

御前の鼻先で世楽がいびきをたてて寝ている。

吐息すら皮膚をくすぐる程の距離に固まる御前は、いつの間にか世楽の一人用の布団へ侵入していた。

これは世楽が悪いのではない。御前が悪いのだ。

(ぜ、世楽の顔が近いッ)

前夜の気分は一時的な高揚したなにかだったのか、今思えば恥ずかしくて仕方がない謎の私欲に、悶える御前はそこを退こうと起き上がろうと―――――。

もみ。

「んッ」

手から溢れんばかりに実った二つの胸の内片方を、突然世楽に揉まれて軽い反応をしてしまう御前。

「ちょ、ちょっと世楽!!や、やめ―――んあッ!?」

世楽の手を掴んで引き剥がそうとするが、また掌握が繰り出され、何とは言わないが胸に着けるアレを就寝時には着けないため、布きれ一枚越しに少し敏感のようだ。

いつも強気の御前が、頬をほんの少しだけ染める。

「……ん、んぁん?……御前?」

そこで目覚めた世楽はぼやける視界に入る御前の顔に疑問を浮かべる。

だが、寝ぼけているためか、また目を閉じてしまう。(寝てはいない)

「んあっ、ちょッ……と世楽!起きたんなら揉むなぁ!」

「ん~~~?なにをぉぉ~?」

恥ずかしそうに牙を向けた御前は吠えるが、寝ぼけてまるで赤ん坊状態の世楽には理解が出来ずにいた。

「ちょ、ちょっと世楽!?……そ、そこは―――んあッ!?」

はりのある、それでいて柔らかい女の子独特の感触のお尻に手が伸び、御前は思い切りビクリと反応する。

もみもみ。

「ひゃわッ!?んやッ、ちょ、ちょっと……ぜ、ら。んあッ、ひゃう!?」

胸より圧倒的に喘ぐ御前は、お尻に広がるピンク色の刺激に弓なりの反って、お尻を突き出す。勝手に動く身体は世楽の頭を抱き寄せて自分の胸に押し当てて、瞳をキュッと結んだり、度々見開いたりを繰り返している。

余りの恥ずかしさに耳先まで真っ赤にする御前は目尻に涙を浮かべて喘ぐが、反対に世楽は手に広がる気持ちい感触に睡魔から襲われていた。

「んやッ!?あんッ!?まって世楽!?そ、それはダメ!!ホントに、いぃぃ~~~//////」

ついに世楽は、お尻を掴んだままグリグリと回し始めた。

「んぅ、やッ……ちょ、ちょっと、世楽ぁ。あんッ、だ、ダメぇ。も、もう!!」

キュッと結ぶ瞳から玉の涙が流れる。

痛みからではない。羞恥からだ。なんならここだけの話だが、御前は気持ちよくすら感じていた。

そろそろ何だかモザイクがかかりそうなので、第三者もここら辺での表現は飛ばそうと考慮した刹那――――――。

ガチャリ。

扉が開いた。

「ッ!?ちょっと世楽!?」

ハッとなって焦りに焦った御前は、ガシッ!と世楽の腕を掴むとその手を引き剥がして、もんの凄い勢いで身体を起こす。

「世楽さ………ま」

柔和な笑みを浮かべたお市は、言葉を切ったと同時にその表情を消した。

平然を装うが、顔は真っ赤だし、世楽の手を握ったままだし、ダランとした襟は片方の肩をエロく出しているしで、もうお市のこめかみには青筋を立てるトリガーばかりだった。

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