表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/4

初夜

「やったわー!! 理由はわかんないけど生き残っちゃった!」

 私は、結婚式で暗殺される予定だったのに!! ……なんで、殺されなかったんだろう?

 と疑問に思いもするけれど。今は、この幸運に感謝して生きよう。


「……あ、でも」


 死ななかった、ということは、これからも人生は続いていくわけで。

 今は、結婚生活初日の夜だ。――つまり、初夜だ。……ということは、貴族の一番の責務である子をなすための儀式をしないといけないわけで。


 現に私は、ぴかぴかに磨き上げられてナイトドレスを着せられ、ベッドに座っていた。


 んー、でも、ヴァンパイアってどうやって子供を作るんだろう。まぁ、いっか。旦那様となった、バードナー公爵が教えて下さるわよね。


 そんなことを考えながら、待つこと十分後。

 バードナー公爵がやってきた。


「……」


 無言で見つめあうこと数十秒。ああ、お顔がやっぱり天才的に美しい。

「あ、の……」

 さすがに無言は気まずすぎるので、私の方から話しかけてみる。

「……あ、ああ」


 バードナー公爵、もとい、旦那様は困ったように微笑んだ。

「すまない。僕は今日は、とても疲れてしまって……、眠ってもいいだろうか」

「はい! かしこまりました」

 笑顔で大きく頷くと、旦那様はほっとしたように息をついた。本当に疲れ切っているようだった。


「おやすみなさいませ」

 お互いに一つのベッドに横たわり、布団をかぶる。

「ああ、おやすみ」


◇◇◇

 翌朝、大きく伸びをして、目を覚ます。

「今日も、いい朝ね」

 って……旦那様がいらっしゃらないわ!!


 ヴァンパイアって聞いていたから、てっきり夜行性かと思っていたけれど、そうよね。夜行性だったら、昨日の夜も寝なかったはずよね。


 慌てて、ベルを鳴らして侍女を呼び、支度を手伝ってもらう。


 公爵邸の侍女はやってくると、首をかしげた。

「あれ……、私は幻覚を見ているのでしょうか。なぜ奥様が――」

「どうしたの、マディ」

 マディは、侍女の名前だ。昨日、屋敷に来た時に自己紹介をしてもらったので、名前は間違っていないはず。


「い、いえ! なんでもございません」

 マディはよほど驚くことがあったのか、スマートな公爵邸の使用人らしくなく、ぶんぶんと首を振った。


「そう? じゃあ、支度を整えるのを手伝ってくれないかしら?」

「はい、かしこまりました」


 マディは恭しく礼をすると、私にドレスを着せたり、髪を巻いたりしてくれた。

「ありがとう、マディ!」

「いえ」


 まだ、不思議そうな顔をしているマディに私も首をかしげつつ、ダイニングに行くことにした。


いつもお読みくださり、誠にありがとうございます!

もしよろしければ、ブックマークや☆評価をいただけますと、今後の励みになります!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ