5話 「食」の確保
今回は農業をしていきます。
野菜っておいしいですよね。
私はトマトとナスが好きです。
今回はグラジオがお送りします!
生活に必要なのは衣食住。
「「住」は神さまからもらった家があって、「衣」は、まぁ少しだけあるからお金に余裕が出来たら増やす。」
2日目の朝、みんなで朝食を食べているとき、僕がおもむろに話し出した。
2人はぽかんとしている。
「というわけで、みんなで「食」を安定供給するための畑を作ろう。」
ここで2人はやっと納得したような顔をした。
「そもそもこの島では、農業出来るのか?」
建治が珍しく真面目な質問をしてきた。
「この島は神さまが作物はちゃんと育つようにしてくれたらしいから大丈夫。」
そういうところはしっかりしてるんだよな、あの神様。
「じゃあ、やってみるか。まずは農具を買いに行かないとな。」
「そうだね。」
農作業をすると決まったのでさっそく僕たちは街にある「メジロ園芸品店」に来た。
「農具って何がいるんだ?」
「鍬とか、肥料とかかな」
「なるほど。それと苗とかを買うんだな。」
こうして僕たちはさくっと農具や苗などを買って、家の裏に来た。
結構広めで、いろいろとできそうだ。
「まずは堆肥をまくか」
農作業は土づくりからだよね。
「手作業でやるのか?」
建治が面倒くさそうにしている。
「うん。それぐらいはやらないとね。」
堆肥をまいて、地道に鍬で耕す。
この作業は腰が痛くなるな…。
黙々とやり続けているうちに、小さい畑くらいの大きさには耕せた。
「さて、普通はここからphを調整したりなんだりしないといけない。」
それを聞くと建治が「えー」と声を上げた。
「そんなにかかるのかよ…。」
「うん。普通は…ね。」
そう、確かに元の世界では作物を植えるまでにいろいろなことをしなくちゃならなかった。
けど、この世界には「魔法」がある。
来夢は【土魔法lv2】を使えるからね。小さな畑ぐらいだったらすぐにできると思う。
「それじゃあお願い、来夢」
「任せて。いくよ~。」
来夢は両手を伸ばして畑にムムムっと何かを送っている。
手からはかすかに光がさしているように見える。
「俺には農作業は合わない。めっちゃ腰にくるし。畑の周りを囲う柵でも作ってくるわ。」
急にそう言った建治は裏の森の方に向かった。
まあ、そっちのほうが得意分野だし、ほうっておいても大丈夫だろう。
あれ?だけど材料あるのかな…?
まあ、何とかなるんだろう。
「それじゃ、引き続きやっていきますか」
ありがたいことに、3週間分くらいの作業を一気に終わらせることができた。
畝をつくろうと思う。
支柱と紐を使って大きさを決め、鍬で土を盛る。
案外すぐに終わった。
「それでは苗を植えよう。」
「はーい」
今回はかぼちゃやなすなどを植えていく。
2人でやると全部植えるのにもそこまで時間はかからなかった。
「今日はこれぐらいかな」
まさかここまで進むとは思わなかった。魔法様々だな
「お疲れさま。1日で終わってよかった。」
「魔法って便利~。」
「おーい、終わったか?」
建治が森の方から戻ってきた。
たくさんの木材を運んでいる。
「どこで木材を手に入れたの?」
建治が持っていたのは手作業では成形に明らかに時間がかかる、長方形の板。
「これか?【万能錬金】のおかげだよ。木を切って試しに使ってみたんだよ。
そしたら、一瞬でこうなった。」
建治もスキルを使い始めている。
僕も使ってみようかな。
「そろそろ日も暮れてくるし家に戻ろうか。畑は手入れを忘れずに!」
「はーい」
今日やることは無事終了。
明日は何をしようかな。
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次回は11/17(水)に投稿予定です。
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