表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
下校中に異世界に飛ばされたので気ままにスローライフしていきます!  作者: グラジオ&ギンカガミ
2章 旅に出る。(夏)
47/49

32話 ピンチ…?

どうも、本日2度目のギンカガミです。

さっき投稿したのがちょっと短かったので、グラジオに「もっと長くしろ!」

と言いつつ、2度目の投稿をしようと思います。

それでは32話、ギンカガミがお送りします!

あ、今回若干のグロシーン有です。

アクセサリー屋を出た僕らは、落ち込む建治を引きずりながら今日泊まる宿に向かった。

泊まる部屋に案内され、荷物を置くと、睡魔が襲ってきた。

うーん、少し寝よう。

そう思いベッドにごろんと横になって目を閉じていると、ドアがノックされた。


「はぁーい」


瞼をこすりながらドアを開けると、来夢が立っていた。


「ん、どうした?来夢。」


「ちょっとさっき街で面白そうなお店見つけたから行ってみようと思うんだけど、一緒にどう?」


なるほど。

しかし僕は今とんでもなく眠い。

一緒に行っても歩きながら寝てしまうかもしれない…なんてことはさすがにないだろうが、

そんな状態では来夢も僕も楽しめないだろうし、普通に危ないのでここは断らせてもらおう。


「悪いけど、凄く眠いから僕はちょっとお昼寝するよ。」


「そっかー。じゃあ一人で行ってくるね。」


「建治は?」


「うーん…。」


来夢は建治の部屋のドアをノックするが、返事はない。


「これは…多分ふて寝だね。」


「そうだね…。」


「まあそんなわけで、行ってきまーす。暗くなる前には戻ってくる~」


「行ってらっしゃい。気を付けてねー」


来夢がひらひらと手を振りながら歩いていくのを見送って、ベッドに戻る。

意識が眠りの世界に沈んでいく。





「ん…」


眼を開けると辺りは少し暗い。

…ああ、そうか。宿で寝てたんだった。

窓の外を見ると、日はほとんど落ち、人々は我が家へと向かう。

あれ、来夢は帰ってきたかな?

来夢の部屋に行ってみる。



コンコンコン…


「来夢ー?」


…返事はない。

まだ外かな?

だけど暗くなる前に戻ると言っていたし…。

来夢は時間はきっちりと守る子だ。

そう思いながら建治のヘアのドアをノッk…おわっ!


「ん、どした?」


ノックしようとした瞬間に、建治がドアを開け顔を出した。


「あ、ああえっと、来夢知らないか?」


「ん、来夢?俺はちょっと前に起きて廊下とか歩いてたけど、見てないぞ。どうかしたのか?」


…嫌な予感がする。

僕は建治に簡単に説明する。

建治も少し顔色を変えた。

一度部屋に引っ込んで刀と弓を手にし、建治とともに宿を飛び出す。

しばらく街の中を駆けると、路地裏に何やら人がたまっているのを見つけた。

よく見ると、一人の少女が、6人くらいの男に囲まれている。

…来夢だ。


「よお、ねえちゃん。こんな時間にこんなところを一人で歩いてちゃ危ねぇなぁ」


「いや、`こんなところ`に連れ込んだのはあなた達でしょ。」


「そりゃ言われてみりゃそうだ。はっはっはっ…」


うーん、お手本のような悪役のセリフ。


「まあいい。ねえちゃん、ちょっと俺らの相手してくれや…」


「は?え?」


男の一人が来夢の身体に手を伸ばす。

そのときだ。


「おい。」


建治が低い声で男たちに怒鳴った。

男共がこちらを向く。


「あぁん?なんだてめぇ。」


手を伸ばしたのとは別の男が2人、ナイフを構え僕らに襲い掛かってきた。


「邪魔すんじゃねぇ!!」


こんなとき、焦ってはいけない。とは、この世界にきて何度か経験した戦闘で学んだことだ。


「ふっ」


弓に矢をつがえ、ひょうと放つ。

矢は飛びかかってきた男の1人の足にまっすぐ飛んでいき、深く突き刺さった。


「ぐあっ」


仲間が射られ、倒れるのを見て、もう一人が若干ひるむ。

とそこへ、建治が素早く斬りかかる。


「んなっ」


男は建治の剣を受けようとするが、ナイフは短く、男の動きも愚鈍だ。

次の瞬間には、太ももを割られていた。


「ぐっあぁぁぁ!!」


斬られた部分を抑えて倒れこむ男。

戦闘不能2人、出来上がりだ。


「へっ、そいつらは俺たちの中でも最弱クラス。Cランクの俺がお前らなんて一瞬で蹴散らしてやるぜ!」


威勢がいいのがもう1人、テンプレなセリフを吐いて飛びかかってくる。

さすがはCランクとあって、さっきの2人とは速さが段違いだ。

しかし、僕らにとっては十分動きが見えるくらいに遅い。

建治は上段に構えた剣を真向に振り下ろし、僕は弓を投げ捨て抜刀、抜き打ちざまに斬撃を浴びせる。

もちろん殺しはしない。

がしかし、建治は男の腕を、僕は足を斬り落としていた。


「ぐっぎゃぁぁぁぁぁ!!」


おそらく集団の中でもかなり強い部類であっただろう人間が一瞬で斬られ、

男たちの間に動揺が生まれる。


「お、おい、この女攫ってずらかるぞ!」


「へ、へい」


この期に及んでまだ来夢に執着している。

その来夢は僕らの戦闘中、何をしていたかというと…


「こんなもんかな」


魔法陣を描いていた。

腕は押さえつけられていたものの、足は動いた。

その足で魔法陣を精巧に描いていた。

……というか、来夢の実力なら魔法陣なんて書かなくてもこんなチンピラの1人や2人簡単に…

あと魔法陣大きくない?…あ、そういうことですねはい。

まだ動ける男のうちの1人が、来夢を担ぎ上げようとした瞬間だった。

来夢がこっちを向いてニヤリと笑った。

うーん…


「…殺さないように、手加減してね?」


「おっけー、いっくよー!」


「建治、防御魔法頼んだ」


「おう」

カッ!ドォォォォォォォォォォン!!!!


建治が返事をするや否や、来夢の特大魔法が炸裂した。

防御魔法があっても、飛ばされそうになるくらいの強い風が吹き、足に力を入れて踏ん張る。

しばらくして、巻きあがった砂やらなにやらによる煙幕が晴れると、

そこにはかろうじて生きているであろうチンピラどもが転がっていた。

…生きてるよね?


「ふぅ、私を襲おうなんてこいつらには10000年は早かったね」


「お、おう、そうだな…」


建治はちょっと青ざめて一歩下がる。

ちなみに、建治の防御魔法と来夢の微調整のお陰で、民家や街にはほとんど被害がない。

強いて言うなら、路地裏にクレーターができたくらいか。


「何があった!?」


そこに、街の治安を維持する、3人の騎士が駆けてきたので、事情説明。

チンピラ共は軽い治療を受け、連れていかれた。

これにて一件落着、かな?



***


海軍士官セア・セイドは、恋人(?)のコウ・ウミウノと、サロンビアのとある高級料理店で夕食を楽しんでいた。

長い間会えず、会話は文通のみだった二人にとってこのディナータイムは、最高のひと時だった。

いつもはクールな2人も表情は緩み、会話が弾む。

声色もどこかいつもとは違っている。

そこに、1人の海軍伝令兵が駆けこんできた。

2人の顔は一瞬にして軍人のそれとなる。

兵士は、陸海の軍人で階級も大きく離れている2人が一緒に食事をしていることに多少の驚きを感じたが、それを極力顔に出さないようにしながら敬礼し、口を開いた。


「今回の遠征のお客様3人のうちの1人、来夢様が悪党に襲われたようです!」


「「何ッ!?」」


2人は同時に立ち上がる。


「して、今の状況は?」


セアが歩き出そうとしながら兵士に尋ねる。

兵士は少し困ったような顔をして、言った。


「それが、来夢様、建治様、狩寛様が悪党を全て片付け、騎士団に引き渡したとのことです」


「へ?」


と素っ頓狂な声を上げたセア。

それに対しコウは


「あっはは、さすがはあの子たちだ。」


「そんなにすごいのか、彼らは。」


「ああ、もちろん。話して聞かせましょうか、セア閣下?」


「ああ、是非頼むよ、コウ少尉。」


2人が何やらいい感じの雰囲気で話し出そうとしたしたその時、


「あのー…」


伝令の兵士が気まずそうに声を上げた。


「あっ、ああ、き、ききき君はもう行っていいぞ!ご苦労だった!」


顔を真っ赤にしたセアがそう言うと、伝令の兵士はそそくさーと帰っていった。


お読みいただきありがとうございました!

ブックマーク、★、いいねなどとてもうれしいです!

次回は11/15頃に出せればいいなぁと考えております。

これからも1周年を迎えたこの「こときす」をよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ