3話 テンプレ…?
お選びいただきありがとうございます!
お待ちかねのギルドの登場です。
今回はグラジオがお送りします。
ギルドに到着。他の建物より大きくて目立つな。
建治はかなりワクワクしているみたいで、そこらじゅうを歩き回っている。
「ギルドに来ると、他の冒険者なんかがちょっかいかけてくるっていうテンプレ的展開がよくあるんだ。」
あー、なるほど。つまりよくないことが起きるわけか。なんでそれでワクワクしてるの…?
「…なるべく問題を起こさないようにね。」
「おう!」
「はーい」
建治がドアを開けようと、ドアノブを回してドアを押した。
開かない…。
よく見るとドアの横に「引く」と書いてある。
先が思いやられるなぁ…。
ドアを引いて開けて中に入る。
良かった。昼頃だからお客さんも少ないな。
さっそく、カウンターにいる見るからに優しそうな受付嬢のところに向かう。
「すみませーん、冒険者登録をしたいんですけど」
「はい!では、まず犯罪歴の確認をするためこちらの水晶に手を当ててください。」
水晶ってそういう使い方もできるんだ。
3人とも水晶に触れたが特に何も変化が無かった。
「はい、3人とも犯罪歴はないですねー。それではこちらの用紙に名前、職業、種族を記入して下さい。」
建治が言うには、名字も書くと貴族と間違えられることがあるらしい。
名前だけ書いておこう。
「これでお願いします。」
「はい、カリヒロ様、ケンジ様、ライム様、ですね?
では、登録料として1人で銀貨1枚ずつお支払いください!」
「はーい」
僕たちは、あわせて銀貨3枚を手渡す。
「では、ギルドカードを作成します。まず、こちらの石板に触れてください。」
石板?何の意味があるんだろう。
石板に触れると、隣に置いてあった水晶の板に文字が写し出された。
「こちらがカリヒロ様のステータスになります。」
『 名前 カリヒロ・ツウラ
年齢 16
職業 狩人
状態 良好
スキル
【身体強化Lv.1】【弓術Lv.2】【水魔法Lv.1】【隠密Lv.2】
【居合Lv.1】』
おお、なんかいろいろあるな。
ん、居合?
昔少しやっていたけど、そんなものまで反映されるんだ。
「おや…?どうやら名字をお持ちのようですが貴族の方ですか?」
あ、ちょっとまずい…。
「あー、えーっと…。これはですねぇ…。その、家が没落する前の苗字です…。」
「ああ、なるほど。これは失礼いたしました。」
どうやら納得してくれたようだ。
嘘ついてごめんなさい…。
本当は没落前じゃなく滑落前の名字です…。
そんなやりとりはちっとも聞いていなかった建治が「俺もやりたい!」といって石板に触る。
『名前 ケンジ・ヤマノメ
年齢 16
職業
状態 良好
スキル
【身体強化lv1】【剣術lv2】【風魔法lv1】【鑑定lv2】【アイテムボックスlv3】
【万能錬金lv1】』
建治は剣術のスキルがついている。やっぱり、前世で身に着けた技術も引き継がれるんだな。
最後は来夢。
後ろのほうでぽけーっとしていた来夢を引っ張ってきて石板に触れてもらう。
『名前 ライム・コソラ
年齢 16
職業 魔術師
状態 良好
スキル
【身体強化lv1】【料理lv2】【炎魔法lv1】【水魔法lv2】【風魔法lv1】【土魔法lv2】【光魔法lv2】【闇魔法lv1】』
来夢のステータスを見た受付嬢の顔色が少し変わった。
そして、小さな声で
「え、全属性もち…?そんなことってある…?」
とつぶやいた。
やっぱり全属性もちって珍しいんだ。
受付嬢はいったん奥の部屋に入ると何かを持ってきた。顔色は元に戻っている。
「それでは、こちらのギルドカードをどうぞ。表には名前、種族、ランクなどが、
裏には、自分のスキルが書かれています。」
免許証くらいのサイズのカードを手渡された。なかなか本格的だ。
「これで登録が完了しました。では、冒険者について簡単に説明できますがどうします?」
「お願いします」
なかなか親切だな。制度がよくわからないからこういうのはありがたい。
「それではまず、冒険者ランクについて。
冒険者には、6つのランクがありまして、下からE、D、C、B、A、Sとなります。」
メモとっておこう。なかなか長くなりそうな話しかただ。
「ランクは全員Eからスタートし、依頼の達成状況に応じて昇格していきます。
ただし、Bランク以上になるときは昇格試験が必要です。
基本的には自分と同じランクの依頼を受けられます。60日以上依頼を受けないとランクが1段階降格し、最低ランクだった場合は再登録が必要になります。再登録は1人につき3回までです。」
なかなか厳しいな。ランク上げるつもりはなかったけど、再登録は面倒だからある程度は上げといたほうがいいかも。
「次に、依頼について。
依頼は、貴族の方や、地域の住民の方などがギルドに持ってきたものを
冒険者が選んで受けることができます。
成功すると報酬がもらえます。」
ちょっとずつ簡単なものをやっていこうかな。
「次に、冒険者同士のトラブルについて。
ギルドは基本的に冒険者の人間関係などにはノータッチです。
もしも冒険者同士の争いがあった場合でも、ギルドは一切関わりません。」
うーん、急に現実的だな。わざわざ言うってことは結構よくあるの…?
「ただし、たとえば皇族の方や軍などが特定の冒険者に対して依頼した場合は、
ギルドが仲介役となることがあります。」
ふむふむ、僕たちに関係はなさそうだな。
「基本的なことは以上になります。それでは、冒険者ライフをお楽しみください!」
「ありがとうございます!」
ギルドを出ると、太陽はもう西に傾いてきていた。
「なぁ、狩寛。俺そろそろお腹すいてきた。」
確かにこっちの世界に来てから何も食べてないな。
「そうだね。じゃあ、お店に行って調理器具と材料を買って帰ろう。」
「いいね。そうと決まればさっそくお店に行こう!」
来夢もお腹がすいているらしい。すぐに話に飛び込んできた。
帰り道にあるお店「コガラシ食品」で魚や野菜、調理器具などを買う。
材料も揃ったし家で料理タイムだ。
「では、家に帰ろう!」
建治のお腹が鳴った。
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次回は11/10に投稿予定です。ぜひお読みください!