21話 海軍士官
最近変な天気ですよね。
寒かったり暑かったり、晴れたりと思ったら雨続きだったり。
体調崩しやすそうな気候ですよねぇ。
皆さんもお気を付けくださいっ!
それでは、本編をどうぞ!
ギンカガミがお送りします!
目覚めると、そこにはいつもとは違う天井がある。
ああ、そうか。
旅をしてるんだった。
「んー!」
伸びをして、ベッドから出る。
同部屋の建治はまだ気持ちよさそうに寝ている。
窓を開けると、ほんのりと磯の香りが混じった澄んだ空気が流れ込んで来た。
遠くを見ると、青く広い海が見える。
「散歩でも行くかぁ。」
建治を起こさないように、静かに着替え、両刀をベルトにはさんで部屋を出る。
「おっ、兄ちゃん、お出かけか?」
昨日の小さいおじいさんがこちらに気付き、ニカッと笑って話しかけてくる。
ちなみに、このおじいさんが作る料理は、とってもおいしかった。
「おはようございます。ちょっと散歩に。」
「おっ、この街の朝の空気は気持ちいいぞ。気をつけてな。」
「ありがとうございます。行ってきます。」
玄関から一歩踏み出す。
朝だけど、すでに少し暑い。
けど、空気はカラッと澄んでいて、気持ちいい。
少し歩くと、港に着いた。
大小さまざまな船が停泊している。
帆船もあれば、オール付きのボートのようなものもある。
なかなか面白い。
「なーにしてんの?」
「へ?」
急に声をかけられ、反射的に後ろを振り向く。
そこには、来夢が立っている。
「あぁ、来夢か。びっくりした~。おはよう。」
「うん、おはよう。狩寛も散歩?」
「うん。」
「いいね、この街。空気がいい。」
「そうだね~」
来夢と並んで、再び歩き始めた。
話しながら歩くうちに、道を歩く人が増えてきた。
「そろそろ朝ごはんかな?」
「そうだね。そろそろ戻ろうか。」
***
ドワーフのおじいさんの美味しい朝食を食べ終わったので、そろそろ出発の準備をする。
ちなみに建治は、僕らが帰ってきたときもまだ寝ていたので、さすがに起こした。
出発の準備とはいっても、特に荷物を開けて何かしたわけでもないのですぐ終わる。
「で、今日はどうするんだ?」
「リストン海軍基地に行くよ。ここから先は船旅だね。」
「おっ、ついに軍艦か。楽しみだな。」
さっき歩いた港からもう少し歩いたところに、リストン海軍基地はある。
門前には、強面の兵士が二人立っている。
そして、すぐそこの海には、軍艦がところ狭しと係留されている。
帆はついていないようだけど、どういう仕組みで動くんだ…?
「すみませーん。」
「何用ですか?」
見た目とは裏腹に、とても親切そうな人たちだ。
「王都パレードに行くものなのですが…。」
「おお、貴方たちが!では、一応身分証明書をご提示ください。」
「これで良いですか?」
僕らはギルドカード見せる。
「はい!大丈夫です。では、お入りください!」
門番が門を開けてくれ、僕らは中に入る。
「私がご案内いたします。」
海軍の制服を着た男性が、僕らの前に出て、お辞儀をした。
「あ、はい、お願いします。」
僕らもあわててお辞儀を返す。
男性は少し微笑んで、
「どうぞこちらへ。」
と言った。
男性に案内され、基地内の一部屋に入る。
上品な家具が並ぶその部屋の奥にある椅子に、一人の女性が座っている。
「やあ、君たちか、王都パレードに出席するというのは。
私の名前は、セア・セイド。オージン帝国第3艦隊司令官だ。よろしく。」
「よろしくお願いします、セイドさん。」
セイドさんはニコッと笑うと、言った。
「セア、でいいよ。」
「あ、はい。」
「あ!そうだ!」
来夢が何かを思い出して、荷物をあさり始める。
何かあった…あ、あれか!
来夢は、一通の手紙を取り出すと、セアさんに手渡す。
「これ、コウさんからの愛のお手紙です。」
「あっ、愛の⁉」
「はい、愛のお手紙です。」
「ーーーーーっ‼」
どんどん行くなぁ、来夢。
セアさんは顔を真っ赤にして手紙を受け取る。
「あ、ありがとう…。」
来夢は満足げな顔。
「こ、こほん。さて、出航は今日の昼だ。君たちには来賓艦に乗ってもらう。」
「らっ、迎賓艦!?いいんですか?そんなにいい船に乗って。」
「全然かまわない。気を使う必要はないぞ。どのみち、王都に戻す艦だしな。空で返すのもなんだか勿体ないしな。」
セアさんはカラッと笑って言った。
「では早速艦に案内しよう。」
そう言うと、セアさんは立ち上がり、歩き始めた。
僕らもそれに続く。
外に出て、艦が係留されているところにたどり着いた。
一隻の大きな艦の前でセアさんは立ち止まり、僕らのほうに向きなおった。
「それでは、改めて、ようこそ我が第3艦隊へ!」
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