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下校中に異世界に飛ばされたので気ままにスローライフしていきます!  作者: グラジオ&ギンカガミ
1章 転移した。 (春)
24/49

15話 古代の遺跡 -3 VSレジェンドオーガ(前編)

前回いいね下さいなどと言っておきながら投稿後2日くらい「いいね」ができない状態でした…。

いいね押そうとしてできなかった方すみませんでした…。

いいね下さった方ありがとうございます!

さあ、いよいよ最大の山場となってまいりました。

戦闘シーンって書くの楽しいんですよね。

長くなったので2つに分けました。

レベルアップした狩寛たちと、伝説の魔物、レジェンドオーガの戦いをお楽しみください!

ギンカガミがお送りします!

かすかに建治と来夢の声が聞こえ、僕は目を開いた。

目の前には僕の顔をのぞき込む建治と来夢。

視界と意識が徐々に鮮明になっていく。


「ゴブリンは⁉」


僕は跳ね起き、腰に手を伸ばす。

…刀がない。


「ゴブリンは建治が倒してくれた。あ、あと、はいこれ。」


来夢はそう言うと。鞘ぐるみの和泉守兼定を手渡してきた。


「あ、ありがとう。」


「いやー、良かったな。これで3人とも怪我して3人とも回復っと。」


建治が笑いながら言う。


「そうだね~」


と来夢も相槌をうつ。

…ん?


「えーっと…『3人とも』っていったい…?」


「ん?ああ、来夢もあの後一回倒れたんだよ。魔法を一度に使いすぎたな。」


「今はもう完全回復!」


なるほど。


「じゃあ、みんな起きたところで先に進もうぜ。ゴブリンはもう全部倒したみたいだし。」


「…悪いね。」


待たせて。

心配かけて。


「…何がだ?みんな助けたり助けられてんだ。おあいこだろ。」


その言葉はすんなりと呑み込めた。


「…そっか、そうだな。ありがとう。」


気を取り直して再出発だ。


「よし、では先に進もうか。そろそろレジェンドオーガが出てきてもおかしくない。気を引き締めていこう。」


「おう。」


僕らは洞窟のさらに奥へと再び歩き始める。

建治が先頭になり、ずんずん進んでいく。


「なんかさっきよりも体が軽いんだよねー。」


と後ろで来夢が言う。


「俺もだ。」


「僕も。」


ゴブリンを斬りまくってから、少し体が軽い。

これがレベルアップというやつか?


「お、出口みたいなところがあるぞ?」


建治の声に顔を上げると、確かに外に出られそうな穴がある。


「レジェンドオーガってのはこの先か?」


穴をくぐると、空が見える広い空間に出た。

奥には、遺跡の残骸ような柱や壁が見える。

もう夜になっていて、フクロウのような声が聞こえる。

昼とは打って変わって空は曇っていて、星や月が見えない。


「ん?」


奥のほうで何か大きいものが動いた。


「あれが…レジェンドオーガ…?」


来夢が照明魔法をその方向に投げると、その巨体がはっきりと見える。

巨体はゆっくりと上体を起こすと、こちらをぎろりと睨み、その巨体に見合う、巨剣を握った。

そして、


「ウグゴアァァァァァ‼」


と叫んだ。周りの空気が震え、鳥が飛び立った。


「ぐっ、声が馬鹿でけぇ。」


「ヨクキタナ、ニンゲンドモ」


「んなっ、しゃ、しゃべれるのか⁉」


「キサマラ、ユウシャカ?マタキタノカ。」


「ふぇっ⁉ゆ、勇者?」


「…チガウノカ。マアヨイ。ドノミチジャマモノハシマツスル‼」


レジェンドオーガは、僕らと話す気は毛頭ないらしい。

オーガはそのまま剣を構え、戦闘態勢をとる。


「狩寛、これ。」


建治は僕の弓を渡してきた。


「……オーケー。援護は任せろ。」


「おう。」


近接攻撃に関しては、建治が3人の中でずば抜けている。

近接攻撃は建治に任せて、僕らは後ろから援護に回ろう。

適材適所というやつだ。


「フム、オマエラ、ナカナカヤリソウダ。ナラ…」


レジェンドオーガは地面に向かってマナを送り始めた。


「デテコイ、シモベドモ!」


そういった瞬間、何匹かの地面からゴブリンが飛び出した!


「んなっ、召喚魔法⁉」


建治が叫ぶ。

奴らはニヤリと笑うと、僕らのほうへ向かってきた。

飛びかかってきた一体を、抜き打ちに両断する。

そのゴブリンは煙となって消え、魔石が落ちる。


「こいつ…」


建治が剣を構える。


「建治、ゴブリンたちは引き受けた!オーガを頼む!」


「おう!」


来夢が魔法の発射準備に入る。

さっきよりも広いため、より強力な魔法を気にせず打てる。

僕も弓を構えた。

こちらに向かってくるゴブリンに狙いを定め…射つ!

弓を離れた矢は、一直線にゴブリンに向かっていき、直前で避けようとするゴブリンの体を貫いた。

そのあとも矢は止まらず、奥の壁に突き刺さった。


「…すごい」


来夢がつぶやく。

射った自分でも驚きだ。

神様からもらった力ももちろんあるだろうが、それ以上に今までこなしてきた依頼の中での成長を感じられる。

自信が持てる一射だった。


「私も負けてないよ~!」


といい、来夢は雷撃を放つ。

着弾地点の周りにいたゴブリンを吹き飛ばす。


「二人とも、やるな!」


建治はオーガに向かって駆け出し、斬撃を食らわせる。

その力は、間違いなく最初の数十倍強くなっている。


「フン、アマイナ。」


オーガがその巨剣で建治の攻撃を止める。


「いっくよー」


来夢がオーガに向かって炎魔法を打ち出す。


「ムッ⁉」


オーガはその巨体からは考えられないスピードで剣を持っていない左手を動かし、魔法を受け止める。

しかし、来夢の魔法はその程度で無効化できるわけではない。


「グッ」


オーガに少しの動揺が走る。

建治はその瞬間を見逃さず、オーガの右手に斬りつける。


「…硬いな」


皮膚が硬く、斬撃でもダメージが入りづらいようだ。


「狩寛、来夢、ちょっと時間を稼いでくれ。」


「おう」


「はーい」


建治は僕らの後ろに下がり、マナをため始める。

建治の十八番、【鑑定】だ。

その間、建治に攻撃しようとするゴブリンを一匹ずつ的確に倒していく。


「人手足りないよ~!」


来夢が叫ぶ。

その言葉の通り、ゴブリンは次から次へと押し寄せてきて、とても二人では防ぎきれない。


「アルテミス-オンルプシカムイ」


3匹のオオカミが現れる。


「ワフゥ」


と小さく吠えると、三匹はゴブリンに飛びかかった。


「その手があったね!」


と言いつつ、来夢は水魔法で押し寄せるゴブリンを薙ぎ払う。


「オーケー、分かった。」


建治は剣を握る。


「奴の弱点は、腹と首だ。」


「なるほど。じゃあそこを徹底的に狙えば…」


「勝てるってわけだ。」


そういうと建治は再びオーガに向かって走る。

近づくゴブリンは僕の矢か来夢の魔法によってなぎ倒される。

ルプ、カミ、シロの三匹のオオカミは辺りを駆け回ってはゴブリンを倒していく。


「ホウ?」


オーガは声を上げる。

建治はオーガの腹めがけて剣を叩き込む。


「オロカナヤツメ。ナンドヤッテモオナジダ。」


オーガが剣を振る。

その剣は建治に向かってものすごいスピードで進む。


「させるかっ!」

「させないよー!」


同時に叫び、それぞれ矢と光魔法をその剣を握る右手めがけて飛ばす。

二つの攻撃が当たると、硬い手にも多少のダメージが入る。


「グウッ」


その一瞬の隙をついて、建治が腹を斬りつけた!

その大きな腹に傷が入る。


「…フッ、ヤルナニンゲンドモ。ダガ、オマエラニハコノオレヲタオスコトハデキナイ。」


オーガは不敵な笑みを浮かべると再び地面にマナを送り出す。


「このっ」


その手に向かって矢を放つ。

しかし、手の前に一匹のゴブリンが立ちはだかり、矢はそのゴブリンを貫いた。

その矢は止まることなく進み続けたが、ゴブリンに当たったことで起動がずれ、

オーガには当たらなかった。


「フンッ」


オーガはそれをあざ笑うと、地面からまたゴブリンを召喚した。

さっきと違うところは、そのゴブリンたちは斧や短剣だけでなく、弓を装備していた。

それだけではなく、武器を持たない者もいる。


「ぬっ」


建治が武器を持たないゴブリンに斬りかかる。

しかし、その刃がゴブリンを両断するよりも先に、ゴブリンから撃ちだされた火球が建治の体をかすめる。


「魔法を使う…ゴブリン…⁉」


古代の遺跡 -3 VSレジェンドオーガ(後編)

に続きます。

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