10話 頼れるヤツ(前編)
お選びいただきありがとうございます。
皆さん、鶏肉、豚肉、牛肉、どれが好きですか?
私は…全部好きです。(ずるい)
ああ、生姜焼きが食べたい…。
そんな話は置いときまして、今回も前編と後編に分けさせていただきます。
ギンカガミがお送りします!
召喚獣を無事召喚できたから、今日は3匹と一緒に狩りに出かけよう。
今日のターゲットはズバリ、鳥。
どうやらこの世界にはあまり飛ばない、狩りやすい鳥がいるらしい。
この前町に行ったとき、門番のグランさんが教えてくれた。
茶色くて、そこそこ大きめらしい。
さっそく弓矢と刀を持って、家の裏の山に出かけよう。
「あれ、狩寛、どっか行くのか?」
矢の準備をしていると、後ろから建治に声をかけられた。
「うん。今日はちょっと狩りに行ってくるよ。」
「ああ、召喚魔法使えるようになったからな。」
「そういうこと。」
準備もできたので家を出た。
空には雲一つ無い。
けど、山の天気は変わりやすいから気を付けないとね。
スキル【疑似エルフ】のおかげで、結構な距離を山登りしてもさほど疲れない。
いいスキルをもらったなぁ。
そんなことを考えながらサクサクと登るうちに、山の中腹あたりまで来た。
ここらで呼んでみるか。
「アルテミス‐オンルプシカムイ」
とつぶやくと、目の前に魔法陣が現れ、そこから3匹のオオカミが飛び出てきた。
「おはよう、ルプ、カミ、シロ」
そう呼びかけると、真っ白なオオカミ、シロが尻尾を振ってこっちにピョンっと寄ってきた。
ルプとカミは尻尾を振っているけど、
こっちをじっと見ているだけで、寄ってはこない。
なんか、癒されるなあ。
けど、癒されてばかりでもいられない。
このまま三匹と遊んでいたら、あっという間に夜になっちゃう。
「よし、ルプ、カミ、シロ、鳥を探してほしいんだ。
茶色くて、丸いやつ。見つけても獲らないで僕に教えてね。」
3匹は、「わかった!」と言うような顔をして、ぴしっとお座りをすると、
それぞれ別々の方向へ探しに行ってくれた。
「さて、僕も探そう。」
3匹は目の前にある森の中に探しに行ってくれたから、
僕は右側にある池の近くを探してみよう。
ガサガサと草をかき分けて進んでいくと、大きめの池が見えてきた。
野生の動物や魔物が水を飲みに来そうだ。
今回はなぜかなにもいなかったけど。
まあしょうがない。
もうちょっと探し回ってみよう。
そう思って足を踏み出した瞬間、横の茂みから大きい影が飛び出してきた!
「うわっ!」
僕は後ろ側に転がった。
魔物か何かだと思い、刀の柄に手をかけたけど、茂みから飛び出してきたのはルプだった。
「ルプかぁ。びっくりしたぁ。」
ルプは転がって泥だらけの僕を見てきょとんとしている。
「ああ、大丈夫だよ。」
というと、ルプは僕の服を引っ張って、「ワフ!」と短く吠えた。
「もしかして、鳥を見つけたの?」
「ワフン。」
どうやらそうらしい。起き上がって、ルプについていく。
しばらく歩くと、森の茂みの奥に、茶色い鳥が歩いているのが見える。
「本当だ!えらいぞ、ルプ。」
というと、ルプはちょっと誇らしげな顔をした。
ルプを撫でて、鳥のほうに向きなおる。
どうやらこちらには気づいてないらしい。
当たるかな?
矢をとって弓につがえる。
弦を引き、ふっと離すと矢は一直線に鳥に向かって飛んでいき、そのまま突き刺さった。
「よっしゃ!」
そのまま鳥は倒れ、ルプが拾って持ってきてくれた。
まだ少し暖かい。
なんだかいろいろな感情が湧き上がってきて、思わずそっと手を合わせた。
隣には、ルプが座っている。
「よし。」
鳥を拾い上げて、獲物を入れるための袋に入れる。
食べるために獲らなければならない。
感謝して美味しくいただこう。
「さて、次に行こうか。」
その後しばらく狩りをして、4匹の鳥が獲れた。
3匹のオンルプシカムイたちは非常によく働いてくれた。
「ありがとう、ルプ、カミ、シロ。」
3匹をなでていると、遠くで木が動いたように見えた。
なんだあれ…?
お読みいただきありがとうございました!
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後編は12/15(水)に投稿予定です。
次回もぜひお読みください!




