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下校中に異世界に飛ばされたので気ままにスローライフしていきます!  作者: グラジオ&ギンカガミ
1章 転移した。 (春)
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9話 そういえば…(後編)

お選びいただきありがとうございます!

お待たせいたしました。9話後編です!

これをグラジオと書いていたら肉が食べたくなってきました。

野生の本能が目覚めたか…。

今回、思ったより長くなりました。

グラジオがお送りします!

僕は外に出た。

「よし、召喚してみるか。」


外にでて、あたりが見渡せる、広いところに向かった。

初めてのスキルだから念のため、安全にしないと。


「【アルテミス】」


そう唱えると、地面に魔法陣が現れ、そこから三匹の狼が飛び出てきた。

モフモフしていてかわいらしい。

…って契約しないと!


「自分で血を出すのはなんかいやだな。」


そうは言っても、召喚してしまったからには仕方がない。

人さし指をナイフでピッと切り、ちょっと血を出して召喚獣達におそるおそる差し出した。

3匹のオオカミはそれをぺろりと舐めると、しっぽをぱたぱたと振った。


「これでいい…のかな?」


なついたのなら、この三匹は僕の指示に従うはずだ。

ちょっと試してみよう。


「おすわり!」


というと、三匹は横一列で並んで、よく犬がするようなお座りを見事にやって見せた。

すごい…。だいぶ賢そうだ。

3匹のうち、真っ白なオオカミは、しっぽをしきりにふっている。

本当にかわいいな。

けど、かわいいだけで強くなかったらちょっと困る…。

身体は大きいけど、強さはどうなんだろう。

まあ、強さは今度確かめてみることにして、とりあえず名前を決めよう。

呼ぶのに不便だからね。

まずは真っ白なメスのオオカミ。


「白い…。よし、お前はシロだ!」


そのままだけど、いい名前だと思う。

次はベージュのオスオオカミ。


「おまえは…オオカミだからカミとか?」


そういうとそのベージュのオオカミは「ワン!」といって、ちょっとはねた。

最後は茶色のオオカミ。

こいつは…どうしよう。

うーむと考えていると、建治がトコトコ歩いてきた。


「シェルフできたぞーってあら?何してんの?」


朝から作ってたのはシェルフだったのか。


「こいつらに名前つけてる。」


そう言って、3匹を指さした。


「おー、かわいい。んで、名前はどうなったんだ?」


「この白いのがシロ。そんでこっちのベージュのがカミ。」


「そのまんまだな…。あれ、そっちの茶色いやつは?」


「まだ決まってないんだよね。どうしようかな。」


うーむとまた悩みだすと、ふいに建治が言った。


「へー、こいつら、オンルプシカムイっていうんだ。」


と言った。

オンルプシカムイ?


「なにそれ?」


「え、こいつらの種類。種族は召喚神獣だって。」


といいながら、例のホログラムを見せてくれた。


『 種類 オンルプシカムイ

  分類 四足獣

  色  白

  種族 召喚神獣

  状態 良好

  召喚主 カリヒロ・ツウラ

  属性 風 

  スキル

 【???】【???】    』


カムイってたしかアイヌ民族の神様じゃないっけ?

だから「召喚獣」じゃなくて「召喚神獣」なのかな。

それよりも、名前だ。

うーむ、オンルプシカムイか…。


「よし、お前の名前はルプだ!」


とそのオオカミに言うと、短く「ワン」といった。


「よかったな、お前ら。いい名前もらえて。」


と建治は3匹をなでると、そのままどっかへ歩いて行った。

なかなか忙しそうだ。

シロとルプがこっちに駆け寄ってきたので、お腹を撫でてみた。

ふわふわであったかい。


「かわいい…ん?あれは」


三匹を可愛がっていたら、ツノウサギが二匹が現れた。


「まずいな、一匹なら弓で倒せると思うけど二匹だと片方に接近される可能性がある…。」


そう思っているとシロがワフっと言った。


「どうした?」


シロをみると、「私たちに任せて」とでも言いたげな目でこちらを見ている。

そうか、ツノウサギは2匹いても召喚獣に比べたらおそらく弱い。

さらに人数でもこちら側が勝っているからかなり有利だ。


「出来る?」


そう言うと、ルプが「ワウン」といった。


「よし、行ってこい!」


その声をきくなり、3匹はツノウサギにまっすぐ突進していった。

シロが2匹のツノウサギの前に立ちはだかり、ツノウサギがこちらへまっすぐ

走れないようにする。

ツノウサギ達が逃げようとして、くるりと横を向いたとき、

ルプが「ワオン」と吠えて驚かせる。

そうしてできた隙に、カミがひっかきを食らわせた。

2匹のツノウサギはあっけなく倒せた。


「強い…!」


手こずったら手伝おうと思っていたけど、一瞬の出来事でただぼーっと見ていることしか

できなかった。

感動と驚きでしばらく立ち尽くしていると、シロたちがツノウサギをくわえて持ってきた。


「あ、ありがとう」


三匹を撫でると、うれしそうにしっぽを振った。


「このツノウサギはどうしようかな。」


そういえば、建治が【解体】のようなスキルを持っていたな。

解体できるか聞いてみよう。

僕は、ツノウサギを建治のところに持っていた。


「おっ、狩寛。また倒したのか。しかも二体も。」


畑の近くにある倒木に腰掛けていた建治のところへ持っていくと、二カッと笑いながらそう言った。

畑にはこれまた建治が作ったと思われる柵が立ててある。


「いや、倒したのは、この子達だよ。」


「まじか!凄いな。」


シロ達を撫でながら「お前ら飼い主より強いんだな~」と言っている。

いやいや、確かに今は僕より強いけど、

いずれ僕のほうが強くなるよ…きっと。多分。うん…。


「そうだ、前に言っていた【解体】のことについて聞きたいんだけど」


「あーそうだったな、忘れてた。」


建治は、よっこせいせと立ち上がると、【解体】について説明し始めた。


「この前、狩寛達が農業しているときに、木を木材にしてたことがあっただろ?」


「うん、スキルの便利さを始めて感じた。」


「あれって【万能錬金】っていうスキルを使ったんだよ。

そんで、薬草採取のときにふと、万能錬金だから他にも便利な効果が

あるんじゃないかって思って、自分のスキルを鑑定してみたら、【万能錬金】じゃなくて【ヘファイストス】というスキルの中に、たくさんの効果があった。

そのうちの一つが【解体】だ。」


「なるほど、僕の【アルテミス】と同じで水晶に表示されなかったのか。

やっぱり、神さまから貰ったスキルだからかな。」


「まぁ、レベルが低い内は機能に制限がかかるけどな。それじゃ、悪くならない内に解体しちまうか。」


そういってその太い両腕を2つのツノウサギに向けると、ムッと力を込めた。

瞬きをする間もなく、肉とツノ、毛皮、そしておなじみの魔石に解体された。


「なーにやってるの?」


急に後ろから声をかけられた。


「あ、来夢。今僕が召喚したオンルプシカムイたちが…」


「えっ、なにこの子達、かわいい。」


言い終えるよりも先に、来夢がシロ達にとびついた。

シロたちはちょっとびっくりして一歩後ろに下がった。

危うくこけそうになった来夢は、何とかバランスを保つと、ルプに抱きついた。


「わぁー凄い!超もふもふしてる!ねぇねぇ、私餌あげたい。」


餌かぁ…。

確か召喚獣や神獣は、マナをエネルギー源にして活動するはずだから、

食べ物を食べなくても大丈夫だった気がするけど、

まあ、食べれないわけではなさそうだし、餌くらいあげてもいいかもな。


「来夢、これあげてみて」


解体したばかりのツノウサギの肉を来夢に渡した。


「ありがとう。ほらーみんなー、餌だよー。」


来夢がシロ達に肉をあげた。

最初はすこし警戒して、匂いをかいでいたが、ぱくりとカミが食いついた。


「わぁー見て、食べてるよー。かわいいー。」


三匹とも美味しそうに食べている。

よかったー。


「そろそろ狩寛も狩りに行ったらどうだ?スキルも無事使えるようになったし。」


「そうだね。明日は3匹と一緒に山に行ってこようかな。」


そろそろ日も暮れる。

空には茶色い鳥が飛んでいた。


お読みいただきありがとうございました!

ブックマークや評価、コメントなどしてくださるとうれしいです!

次回は明日投稿します!

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