8話 馬鹿はどうでもいいんだよ
この作品は頭が滅茶苦茶悪い作品です。流石にうるさいと思うので今回で、前書きやめておきます。
「うん、思えるよ」
ならいいや。
別に俺は現段階でそう思ってんなら構いはしない。どうでもいいことだし、それに彼には嘘をついてても俺は見抜けないし、表面だけの安全を理解したということで、いいだろう。
見抜く能力がないなんて、言われても否定はしないが、別に悪影響さえなければ構わないんだから。それに、これはある意味牽制にもなるんじゃないかって考えもある。
「そうか。ふーん」
「どうしたの急に?」
いやいや、大したことじゃないんだ。
俺は主人公を見極めたいだけだ。見下したような視線は勘違いだったということにしておいてあげよう。
「別に大したことじゃねぇよ。悪かったね、ほら行くぞ」
そう、今もきっと俺を下に見る。醜態晒した俺を下に見たところで、別に間違ってはないんだけどね。
「なら、君はどうなの?」
え、俺?
俺はーー。
「どうでもいいかなー、って」
誰かの役に立ちたいとか、自分のためだとか、そんなこと一々気にしてない。やりたいようにやって、それが誰かに悪い影響でたらそりゃあ謝るよ。
何より、ここは異世界であっちとは勝手が違う。なんて言えば、現実なめすぎだと思うけど。それでもやれることやって、それで無理なら、次だよ、次。
気に食わないなら見返してやるって思わなきゃね、やってらんないよ。どうしても嫌なら諦めればいいし、一人が嫌なら誰かに頼ればいい。
「そう、なんだ」
いや、これはただの俺の考え。馬鹿な奴が馬鹿言っただけって思えよ。間に受けないで、本当に。
「こんな世界なんだ、自由にしたっていいだろ」
おっ広げな馬鹿いるし、変態ばっかなこの国なら、多少やらかしてもいいんじゃないかな。
「うわ、すご!」
え、何どうしたの?
俺は窓の外を見る。
「何あの連帯力!?」
窓からはとんでもない光景が見えてしまった。