表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
S・B・B  作者: ヘイマチ
5/27

5話 よく主人公に絡む奴

 こう言うのってなんだかんだ主人公に絡む奴いるよね。それは友達だったり、なんか惚れられてる奴だったり、あるいはいじめっ子だったり。

 いやあ、まさか俺もコスプレイヤーに絡まれるとは思ってもなかったよ。俺主人公じゃないと思うんだけども。この人、キーパーソンかな。

「それにしてもすごいですよね?」

「?」

「こんな施設に入れることですよ!普通、ここまでの場所なんて入れませんから!」

 コスプレイヤーは興奮している。

 まあ、分からなくもないけどね。シャンデリアとか、窓の装飾とか、赤の絨毯とか、大理石の床だとか。そのどれをとっても高級、豪奢な建造と理解できる。

「あの、教皇はどこにいたので?」

 教皇がこの王城にずっといるとか、それは幽閉されているとしか思えないけど、違うだろう。多分、王城の外にでもいたと思うんだけど。

「ああ、教皇様なら」

 彼は窓の外を指差した。

 ん、どう言うことだろう?

「玄関の横で体育座りしてましたよ。チラシみたいなのを横に置いて」

 それ悪質な宗教勧誘じゃねぇか!

 そう言う宗教なの?古くから存在する宗教とかじゃないの?

 そりゃインターフォンもないから分からんだろうな。

 それにしても、あの王様、出なかったのか。

「ずっと『何で出ないのだ。準備してたのに……』って虚な目で繰り返してました」

 それ、明らかに無視されてるよね。憲兵は声かけなかったの?

「兵士たちはずっと見てるだけでしたよ?」

 それ無視しろって言われてたんじゃないのかな?

「私が話しかけたら、入る理由が見つかったようでブレイクダンス決めてましたよ」

 ごめん、何て?

 いや、小躍りはわかるよ。何、ブレイクダンスしてんの?

「そのあと盛り上がった兵士たちと一緒にマイムマイムが続いて……」

 ここ異世界ですよね?

 何でちらほら時代無視したり世界観無視するのかな?

「そして極め付けにガッチガッチなポップダンスで締めてましたね」

 そいつら何なの?

 何か、練習でもしてたの?絶対、最初にできない奴だよね。

「あまりの完成度の高さに私もブラボーと叫んでいました」

 どんだけすごかったのだろう。

「私も彼らと一緒にハイタッチをした後に教皇様を連れてきました。その時、そこに入れずに突っ立っていたのが、神官でした」

 うん……。

 苦労してるんだな、神官も。でもイケメンはムカつくからそこだけ変えてほしい。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ