失くすものしかない! 僕の感情!!!
僕は生まれつき、人の気持ちどころか、、、!
自分の気持ちすら分からない、、、!
そうやって、僕は生きてきたんだ、、、!
*
僕の両親は、僕が6歳の時に離婚した...。
父親は、新しい女の人ができて、僕を置いて家を出て行ってしまった、、、!
母親は、夜の仕事をしていて、、、。
僕のご飯はというと、、、?
近くのコンビニで買ってきた、パンやおにぎりだけを僕に与えていただけ...。
僕は、一度も母親の優しさを感じる事はなかった、、、!
母親は、たまに男を家に連れ込んで来ては、何週間かしたら、、、?
別の男を、また連れ込んでくる! そんな母親だ、、、!
父親は、母親と離婚してから、、、?
僕に一度も、会いに来た事はない、、、!
こんな人たちが、僕の血の繋がった両親なんだ、、、!
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僕の心は、歳を重ねるごとに、、、。
その感情は怒りに変わり、二人の事を両親と思うことはやめた、、、!
【あんなのは! 親じゃない!!!】と、、、。
僕は、中学を卒業すると、、、?
仕事をすることにした、、、!
住み込みで働ける場所を求めて、、、!
僕は、母親との生活を終わりにしたんだ、、、。
*
僕が働き始めた、建設現場の社長は、、、?
僕にとっても優しくしてくれた、、、!
初めて、信頼できる大人と出会えた気がしたんだ...。
それにね、、、?
社長が僕にこう言ってくれたんだ、、、!
『佳一! 今日から俺は、“お前の親父になる!”だから、何でも俺に言え!
いいな! 自分一人で考え込むな! 俺は、どんな事があっても、、、!
お前の味方だからな、、、!!!』
『あぁ! はい、親父!』
『お前は、根っこはいい子なんだ! ここにいれば、もっとお前らしさが
出せるはずだぞ!』
『ありがとうございます親父!』
『あぁ、分かれば! それでいい!』
▽
ここでは、僕と同じような境遇の者が多く...。
親父は、そんな子供達を引き取って働かせてくれているんだ、、、!
時には、厳しく! 時には、本当のお父さんのように、、、。
人情に溢れる親父なんだ、、、!
*
それでも、若い僕は親父と喧嘩になる事がある、、、!
『佳一! 今、何時だと思ってんだ! 母さんが心配してたぞ!』
『うっせーよ! 黙ってろよ!』
『今、俺になんて言った! 親父にそんな口答えしてイイと思ってんのか、、、!』
『本当の、僕の父親じゃないくせに、、、!』
『そうかもしれんが! 俺は、お前を本当の息子のように想っているんだ、、、!』
『・・・あぁ、もう、いいよ!』
『まだ! 話は終わっとらん! ちょっと待て! 佳一!』
『・・・お父さん! もう時間も遅いし、もう明日にしましょう。』
『あぁ、そうだな、』
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親父の奥さんは、僕たち若造の本当のお母さんのような存在なんだ...。
親父と喧嘩した後は、、、?
優しく慰めてくれるお母さん(親父の奥さん)なんだ...。
【コンコン】
『佳一! 部屋に入るわよ!』
『・・・えぇ!? なに?』
『お父さん! 本当に佳一の事を心配して言ったのよ!』
『・・・ううん、分かってるよ、』
『あら、そう! じゃ明日、お父さんにちゃんと謝るのよ! いいわね!』
『・・・うん、分かったよ。』
『貴方は、本当は優しい子なのよね!』
『・・・なに? 急に、照れるじゃん!』
『じゃ~もう寝るのよ!』
『うん! おやすみ。』
『おやすみ!』
▽
僕は、ここに来て、、、!
随分と変われたと思う、、、。
失くすものしかない! 僕の感情が、、、!?
少しずつ、雪解けのようにゆっくりと溶けていくようだ、、、!
今では、良く笑うようになったし! 人に優しくしたいと言う感情も
出てきた、、、!
全ては、親父とお母さんのおかげだ、、、!
こんな僕でも、必要とされているんだと実感している、、、。
今度は、僕がここに入って来る子供達にしてあげる番なのかもしれない!
失った感情は、悪いモノばかりだった...。
新たに芽生えた感情は、小さな芽がひょっこりと出るように、、、。
スクスクと伸びているんだ、、、!
最後までお読みいただきありがとうございます。