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失くすものしかない! 僕の感情!!!

作者: 七瀬





僕は生まれつき、人の気持ちどころか、、、!

自分の気持ちすら分からない、、、!


そうやって、僕は生きてきたんだ、、、!






僕の両親は、僕が6歳の時に離婚した...。

父親は、新しい女の人ができて、僕を置いて家を出て行ってしまった、、、!


母親は、夜の仕事をしていて、、、。


僕のご飯はというと、、、?

近くのコンビニで買ってきた、パンやおにぎりだけを僕に与えていただけ...。




僕は、一度も母親の優しさを感じる事はなかった、、、!



母親は、たまに男を家に連れ込んで来ては、何週間かしたら、、、?

別の男を、また連れ込んでくる! そんな母親だ、、、!



父親は、母親と離婚してから、、、?

僕に一度も、会いに来た事はない、、、!



こんな人たちが、僕の血の繋がった両親なんだ、、、!



僕の心は、歳を重ねるごとに、、、。

その感情は怒りに変わり、二人の事を両親と思うことはやめた、、、!


【あんなのは! 親じゃない!!!】と、、、。



僕は、中学を卒業すると、、、?

仕事をすることにした、、、!


住み込みで働ける場所を求めて、、、!

僕は、母親との生活を終わりにしたんだ、、、。




僕が働き始めた、建設現場の社長は、、、?

僕にとっても優しくしてくれた、、、!


初めて、信頼できる大人と出会えた気がしたんだ...。


それにね、、、? 

社長が僕にこう言ってくれたんだ、、、!



『佳一! 今日から俺は、“お前の親父になる!”だから、何でも俺に言え!

いいな! 自分一人で考え込むな! 俺は、どんな事があっても、、、! 

お前の味方だからな、、、!!!』

『あぁ! はい、親父!』

『お前は、根っこはいい子なんだ! ここにいれば、もっとお前らしさが

出せるはずだぞ!』

『ありがとうございます親父!』

『あぁ、分かれば! それでいい!』




ここでは、僕と同じような境遇の者が多く...。

親父は、そんな子供達を引き取って働かせてくれているんだ、、、!


時には、厳しく! 時には、本当のお父さんのように、、、。

人情に溢れる親父ひとなんだ、、、!




それでも、若い僕は親父と喧嘩になる事がある、、、!


『佳一! 今、何時だと思ってんだ! 母さんが心配してたぞ!』

『うっせーよ! 黙ってろよ!』

『今、俺になんて言った! 親父にそんな口答えしてイイと思ってんのか、、、!』

『本当の、僕の父親じゃないくせに、、、!』

『そうかもしれんが! 俺は、お前を本当の息子のように想っているんだ、、、!』

『・・・あぁ、もう、いいよ!』

『まだ! 話は終わっとらん! ちょっと待て! 佳一!』

『・・・お父さん! もう時間も遅いし、もう明日にしましょう。』

『あぁ、そうだな、』



親父の奥さんは、僕たち若造の本当のお母さんのような存在なんだ...。


親父と喧嘩した後は、、、?

優しく慰めてくれるお母さん(親父の奥さん)なんだ...。



【コンコン】


『佳一! 部屋に入るわよ!』

『・・・えぇ!? なに?』

『お父さん! 本当に佳一の事を心配して言ったのよ!』

『・・・ううん、分かってるよ、』

『あら、そう! じゃ明日、お父さんにちゃんと謝るのよ! いいわね!』

『・・・うん、分かったよ。』

『貴方は、本当は優しい子なのよね!』

『・・・なに? 急に、照れるじゃん!』

『じゃ~もう寝るのよ!』

『うん! おやすみ。』

『おやすみ!』



僕は、ここに来て、、、!

随分と変われたと思う、、、。


失くすものしかない! 僕の感情が、、、!?

少しずつ、雪解けのようにゆっくりと溶けていくようだ、、、!



今では、良く笑うようになったし! 人に優しくしたいと言う感情も

出てきた、、、!


全ては、親父とお母さんのおかげだ、、、!


こんな僕でも、必要とされているんだと実感している、、、。

今度は、僕がここに入って来る子供達にしてあげる番なのかもしれない!


失った感情は、悪いモノばかりだった...。

新たに芽生えた感情は、小さな芽がひょっこりと出るように、、、。

スクスクと伸びているんだ、、、!




最後までお読みいただきありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ネグレクトを受けていた子どもは感受性にとぼしくなりますよね。生きるために切り捨てた感情ではありますが、大切にしたいものです。 主人公はいい大人に巡り会えたようでよかったです! [一言] こ…
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