第3章 その3 その龍人の娘は動揺する
私事で、やんごとなき事態に陥り、投稿をミスって消えておりました。しばらく毎週も厳しいかもしれませんが、今後とも宜しくお願いします。
「フォレストウルフ?にしては大きいし、圧力が強い。私でも勝てるかどうか…」
ルナマリアを敵視してるイレースさん。私も含めて大した強さじゃないのだが。とりあえず説明は必要か。
「この狼は、ルナマリア。仲間だから警戒しなくていいですよ。ルナマリア、ゴブリン達をランドセルに回収して来てくれる?」
『りょーかーい』
湖の岸辺に置いていた(イレースに近付く際に下ろしてた)ランドセルの持ち手を咥えると、ルナマリアは森の中に回収に行ってくれた。
「え?あの…魔物じゃないの?仲間って…」
「ん〜家族って言った方が近いかなぁ。もう十エヤル(十年)…前からの付き合いだし?」
「何故疑問形なの?それに…」
「それよりも早く着替えた方が良いと思うよ」
「え?…あ!」
いつまでも裸じゃ風邪ひくかもしれない事に、ようやく気付いた様だ。急いで荷物を置いている処へ行き、身体を拭いて着替えている。その間に詳細解析しておくか。
名前 イレース
年齢 16歳
種族 赤龍人
職業 なし
レベル 23
体力 63/83
魔力 61/67
筋力 47
知力 25
魅力 16
器用度 21
敏捷性 34
才能
剣術LⅠ 槍術LⅡ 風魔法LⅠ 火魔法LⅡ
特殊才能
竜魔法
※一部省略しております。
赤龍人とか竜魔法ってのは初めて見たなぁ。そういや前に竜人に関して本で読んだ気が。著名な人の血縁者…で間違いなさそうだ。この森、春の大陸には住んでいないはずだよなぁ。成人している(この世界では十六歳で成人となる)とはいえ、貴族の娘が一人でこんな森の中にいるのは有り得ない気がする。地図の範囲を三百メルから徐々に広げていくと、七百メルほど離れた上空で生命反応あり。明らかに周辺を窺う様な動きなので、御付きの者ではないだろうか。
「イレースさんは一人でこの森に来たの?」
「えっ?…いや、あの…ひ、独りよ。な、何故かしら…」
いや、眼は明後日の方へ向いて虚取っているし、せっかく着ていた服を脱ぎかけたり明らかに動揺してるのがモロ分かりなんですけど。いつの間にか戻って来たルナマリアも、呆れた様な表情をしている(銀狼だが、そう見える)。
『結局、この人は何者?』
『ん〜、家出娘かなぁ?』
「ワフッ」(そういう事か)
ルナマリアも既に気付いていた様で、上空を見ながら吠えた。ワンちゃん吠えちゃダメ〜って言ってるイレースだが、上空の鳥人?も気付いた様でもう遅い。
「お嬢、探しましたぞ!」
降りて来たのは…鷲だろうか?目付きが鋭く、顔が如何にも鳥のディテールにモノクル(単眼鏡)を掛けた知的な鳥に見えなくもない。毛並みは茶灰色で背にある翼は力強く雄々しい。装備は黒い硬革のブレストで腰には片手剣…細く見えるから細剣だろうか…両腕に籠手を着けて、脚は編み編みな軍用ブーツ。
詳細解析で視るに、強さは母様や父様レベル。結構、強い人いるじゃん。やっぱりレベル100は目指さないと、悠々自適生活は訪れないのか?この世界。
お嬢と呼んだイレースを一目見てから、私とルナマリアに向かって剣を抜き放ち、突き出す様に構える。レイピアにしては、刃が幅広い。エストックか。
「お嬢、離れて下さい。此奴等の相手は私が致します」
「!?待てマテまて!この仔等は敵ではない!先程もゴブリンの集団から守ってくれたのだ!感謝こそすれ、剣を向けるのは筋が違う!」
ん〜、もう、いいトコのお嬢さんで確定だねぇ。
読んで頂いた方々に感謝を。




