表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/113

第2章 その25 その追跡者に対しての考察

す、ストックが切れる…


くしゃみを苦沙味と変換間違っておりました。教えて頂き有難う御座います。




宿に落ち着き、部屋から見る海辺の夜景も、とても綺麗だった。

このザッカーの港街は、トナンの森がある西の先、海を隔てた向こう側に竜人の住む島があり、其処との流通も兼ねている。向こうからは竜の鱗とか魔具がこのザッカーの街に運び込まれ、海産物や農作物、日用品などがラゴニア島に送られる。

ラゴニア島は、竜人族(りゅうびと)が住む島で、大きさはトナンの森と変わらないらしい。竜人にもいくつかの種族があり、赤竜人(せきりゅうびと)のケント・リュウザキ辺境伯(絶対ニホン人だよな笑)が千年以上も治めているそうで、春の大陸の初代王マサル・グランとも仲が良かったとか。


宿の食事を摂りながら、オズとエミーにこの街とラゴニア島の話を素直に聞く。この世界、転移者多過ぎだろう。

グランデ様は神様になる位だから優秀なんだろうけど、私の時みたいにやらかしたんだろうなぁ。そう思ったら、何処か遠くでくしゃみが聴こえた気がした。


夕飯を終えて一息つく頃に、この宿の女将さんことユバルィエさんが来て、テーブルの上に…デザートだろうか…三皿と飲み物を持ってきた。


「ぼうやが、食べているのを見てたら嬉しくなっちまってね。これはサービスだよ」

「ありがとうございます。そういえば、ちゃんと名乗ってませんでしたね。私の名前はアルフと申します」


席を立って、丁寧にお辞儀をすると満面の笑みで返す女将さん。そして徐ろに抱き締めてくる。


「こんな未だ小さいのに、出来たぼうやだね。今夜、持って帰っても良いかい?」


持って帰るって、私はペットじゃないんだから止めて…てか息が出来ないから離してくれと、女将さんのお腹?胸?辺りを右手でタップして苦しい事を伝えるが…。


「やだ、この子はお母さんが恋しいのかい?甘えん坊さんだねぇ」


単に苦しいだけだよ!普通こんなんされたら、何人も子供が別の意味で昇天するわ。両手で離れる様に押し返そうとしても手が埋まる。いやマジで死ぬって。


「あの〜、アルフは多分息苦しいのかも…」


そうエミーに遠慮がちに言われた女将さんは、漸く気付いた様で離してくれた。いやマジで、ちょっと意識薄れかけそうだった。大きく深呼吸すると空気が美味い。


「すまなかったねぇ。おばさん、可愛いやら嬉しいやら動転しちまってさ。しっかし嬢ちゃんも、こんなめんこい子供産んで良かったね。ウチん処も、このくらい可愛けりゃ〜ねぇ」


悪気が無いだけに始末に置けないとはこの事。ん?ウチの子って…女将さんの年齢を詳細解析で見てみると、ん〜エミーくらいの年齢の子供か?と思い、エミーを見ると答えてくれた。


「ユバルィエさんはね、コルドのお母さんよ」


あ、成る程。コルドさんのお母様なのか。妙に納得をしてしまった。コルドさんにエプロンを着けさせたら、ちょっと似てるものなぁ。


「ウチの子はべナールの街で偉くなっちまったせいで、可愛気なんかこれっぽっちも無いのさ。小さい頃は球の様に転がって可愛かったのにさ」


…いや、それ赤ちゃんとかの頃じゃないの?既に成人しているあのゴツさを見てる私としては想像がつかないんですが。


楽しい夕飯も終わり、部屋に戻ってきた。オズとエミーに今後を相談しなければならない。


「父様、母様も気付いてると思うけど、べナールから付いて来ている『人』は向かいの宿屋かな?にいるみたいだよ」

「アルフはそこまで解るのか…エミー、多分相手は探掘士、いや忍者かもしれん」

「そうね。あれだけ距離が離れていても、追跡してくるのは忍者で間違いないと思うわ」


探掘士(たんくつし)は、遺跡などの発掘や罠などの発見、解除を行なったりする探索が得意な職業。前世のゲームなんかだと、盗賊とか義賊なんかがそれに中る。上位職業が『忍者』なので、似た者と思った方が良いのだろう。流石に裸の方が、防御力が高いなんて事はない様だけど。


「さて、どうしたものか。単に付いて来るだけだから、捕らえるなんて事は出来ない…不可能だろうな」

「そうねぇ。何かしら、危害を被った訳では無いものね」


そうなんだよなぁ。単に付いて来ただけ(・・・・・・・・・)だから捕まえたとしても、衛兵に突き出しても無罪放免されるのが見えている。前世みたいにストーカー対策法がある訳でも無いし。やっぱり煙に巻くしかない…でも街中では厳しいかなぁ。明日はゆっくりと買い物して…やっぱりアレしかないよね。


エミーとオズに、どう対策するかを提案すると、エミーは驚きと喜びの表情をして私を抱き締め「アルフの将来は英雄になるのね」と言ってくる。対してオズは、驚いていたけど直ぐに呆れた様に「本当に俺の子か?」と疑ってくる。いや、二人が愛し合わないと私は此処に居ないと思うんですけど。てか母様、私が英雄なんか御免被りますから。




誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ