表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
66/113

第2章 その18 そのカードと貨幣袋の不思議

令和記念SSにて、ベルアーネア様と出会った事になったので元々は会っていなかった部分を修正しました。大した変更ではありませんが(^_^;)



翌朝、食堂で朝食を頂き、冒険者ギルドに向かう。勿論、セレナ様達も一緒だ。


「おはようございますアルフ様。昨日は途中で寝ちゃってごめんなさい」


深々と頭を下げてくるセレナ様。全く気にしてないので「私もあの後、直ぐに寝ちゃったのでお相子ですよ」とフォローしておいた。

結局、私にエミーとオズ。セレナ様には、ゼパルジャンさんとレヴィさんが一緒に冒険者ギルドに向かう事になった。態々、馬車を使う距離でもない為に歩いて向かう。心なしかセレナ様は、緊張している様が握った私の手を伝わってくる。


ギルドに到着すると、かなりの人でごった返している。登録すると思われる人だけなら十人程なのだが、親御さんが付き添われている為にホールには五十人程いて中々進めない。こういうのは来た順番だものなぁと思っていると、受付の奥から人混みを避ける様にひとりの女性が私を抱えた。


「ア〜ルフく〜ん、来たわねぇ〜」


鑑定眼鏡に、このメロンな胸。モリーさんだ。


「さ〜あ〜、執務室に来て下さいねぇ〜」


と言いながら、私を抱えて二階に上がろうとする。突然の事で固まっていたセレナ様が、気が付いて抗議してくる。


「アルフ様は私と一緒に登録の儀を受けるんですから、勝手に連れて行かないで下さい」


ちと違う気もするが、いきなり連れて行かれそうなのでその抗議も分からないではない。だが、私達の事情もあるので弁護も出来ないでいると、執務室よりギルドマスターが現れた。


「ピーチクパーチク五月蝿いヒヨッコ共だなぁ、おい。エミー、オズ、アルフは…モリーが抱えてるか。お前らはサッサと執務室に入りやがれ。こっちは色々山積みで忙しいんだからな」


ギルドに来ている殆どに睨みを利かせながら、執務室に戻っていくコルドさん。これで顔が熊そのものなら、あんたは凶暴な熊さんにしか見えないぞ。ウチの家族とモリーさん、ゼパルジャンさん以外は萎縮して静まり返ってしまった。

ゼパルジャンさんは、セレナ様に小声でフォローしているので、大丈夫だろう。


◇◇◇◇◇


執務室に入ると、接客用のテーブルの上に水晶盤が二つ用意してあった。一つは登録の儀用だろうけど、もう一つは何だろう?不思議そうに見ている私に気が付いたのか、モリーさんは頭を撫でてくる。


「よっし、登録の儀を始めるか。まぁ、大層なこっちゃない。単に登録するだけだ」


そう言ってコルドさんは私達の対面のソファーに、どっかと座る。私達も…エミーとモリーさんが座る。私は何故かモリーさんの膝の上で座る形だ。オズは何故かソファーの隣で立ったままだ。そしてモリーさんに左手を取られて、水晶盤の上にあるカードの更に上に差し出される。水晶盤とカード、私の左手が光を帯びる。光量はそうでもないが七色、黒や白など光るので実際には十色くらいの色が明滅しながら輝く。

いやー正にファンタジーだねぇ。

暫くすると、輝きが失われる前にカードが薄っすらと実像を歪めて消えてしまった。カードは何処にいった?不思議そうにしてたのを見ていたコルドさんがニヤリとしながら教えてくれる。


「これで登録の儀は終わりだ。簡単だったろ?」


私はてっきり、手や指を切って血を使って…等と思っていたが、どうやらこんなに簡単に出来るらしい。あれ?でも【自己鑑定】って貰ってない様な?


「これで登録は完了だ。後はベルアーネア様の貨幣袋を渡してやる」


と言って、懐から貨幣袋を差し出すコルドさん。見た目は普通だが、詳細解析で視ると魔具なのが分かる。


固有名 ベル袋


詳細 通称、貨幣袋。女神ベルアーネアの作品。破壊不可、鑑定不可。宝物収納と自動換金の才能(スキル)が付与されている。


正式にはベル袋っていうのか。そう言えば、昨夜は忙しそうだったなベルアーネア様。詳細見る限り、こんな魔具をこの世界の登録者全員に渡す分を日々作っているのは凄く大変なのではないだろうか。それも何処で登録するかも判らない人…いやあのノートPCで調べてるのかな。この世界には機械らしいもの殆ど無いけど、天上界には…神様だからって片付けられそうだ。そして付与されてるスキル…宝物収納ってのは…。


(めぇ)にも言ったが、これには幾らでもこの世界での共通の貨幣が入る。それも自動で両替も出来るんだぞ。超優れものだ。失くすなよ」


貨幣も宝物ってのは、まぁ理解出来なくもない。だが宝物って事は貨幣以外も収納出来るのではないだろうか。あ、その前に鑑定不可って書いてある…アレ?詳細解析は鑑定ではないのか?鑑定系最上位だったよなぁ。何か違うのかもしれないが、今は良いや。取り敢えずコルドさんからベル袋を受け取った。


「んで、だ。アルフ、お前は職授の儀も受けるのか?」


あ、そうか。職授の儀も受ける事が出来るんだ。確かに職業無しじゃ前世で言えば、ただのプータローだもんなぁ。徐ろに左手の平を上にして、登録カードを出す。

ををっ!カードが出て来た。そして引っ込める。マジでカードが身体に入ったんだなぁ。あ!そうか。自己鑑定って要はカードを出して確認出来るから、自己鑑定って才能(スキル)ではないのかな?アレ?でもゼパルジャンさんには自己鑑定あった様な…まだまだ知らない事が沢山在るものだなぁ。




誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。


因みに通常のベル袋には『貨幣収納』のスキル付与となっています(笑)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ