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第2章 令和即位の日記念SS その夜中の出来事

令和に変わるので緊急投稿(笑)。話の本筋を打った斬る内容ではありません。元々作ってはいたが、ボツにしようかと悩んでいた部分です。



今日から十歳になる(数えだが)ので登録の儀を受ける日。日付けが変わったばかりなので、未だ夜中だ。エミーに気付かれない様に、そっとベッドから出る。身代わりにヌイグルミを置いておく。これで目が覚めなければ、気付く事はないだろう。

さて、服装は…まぁ寝間着でも大丈夫だろう。スキル発動、転移をする。


転移した先は、みどりの窓口店の奥の部屋。着いた途端に「マジでスキルの転移は初めて見たでぇ」って呟かれた。セーナさんだ。


「いやはや、転移は魔法ちゃうのん?あんた勇者より高性能なもん、持っとるなぁ」


確かにそう思う。多少無理矢理に貰った様な気がしないでもないこのスキルは、とても良いものだと実感する。転移先登録が八ヶ所まで(実際には実家と天上界?は確定なので、残り六ヶ所)しか無いとはいえ、魔力消費が全く無いのでもしもの時の緊急脱出とかも出来そうだからとても有能なスキルと言える。


「取り敢えず、お酒とケーキ…つってもお酒は、すっきり系の穀物酒やし、ケーキはバームクーヘンやで。こんなん用意してどないすん?」

「んーお世話になってる人へのお土産ですかねぇ」

「お世話って、あんた未だこの世界で(・・・)十歳やんか。気にする歳でもないやろ?」

「だからこそって部分もあったり、なかったり…準備して頂いてありがとう御座います」


お礼を言いながら、お金を出そうとすると「お金はええよ、後で身体で払って貰うさかい」って言われた。いや其れの方が怖いんですが。取り敢えずお土産を魔法鞄に収納する。


「んで、今夜は止まってくん?じゃあさっそ…」

「すいません、直ぐに戻らないと親に気付かれてしまうので」


凄く嫌な予感がしたので、さっさと行く事にする。いくら可愛い顔をしてるとはいえ、舌舐めずりされたらちょっと引いたわ。貞操の危機だわ。


「しゃーないなぁ。ほなまたな〜」

「はい、また来ます」


手を振って、転移する。エミーの寝ている隣…セレナ様の別邸…ではなく別の場所に。


転移した先は、もちろん天上界。いや正式名称、知らんから天上界って勝手に思ってるだけなんだけれども。相変わらず、一面真っ白な世界。そう言えば生身で来たのは初めてだな。身体に影響はないのだろうか?疑問に思ってたら、後ろから声が掛かった。


「「「「「「「影響…たぶんない」」」」」」」


思わず振り返ると、七人の小人が大きく丸い卓袱台を囲んでそれぞれ所有していると思われるノートPCにカタカタと作業している姿が。ナニコレ?ドッペルゲンガー?いや私じゃ無いから、ドッペルゲンガーではないか。


「「「「「「「ドッペルゲンガー…じゃない。ただの…分身」」」」」」」


分身なのか。まるで某忍者アニメの多重◯分身じゃないかと思ったら。


「「「「「「「それと一緒」」」」」」」


と、少し興奮したかの様に私を見てきた七人の小人。髪は金髪のショートヘア。小さい黒縁の眼鏡を掛けている。耳の先が尖っているし、エルフ顔かな。座っているから正確には判らないが、身長は私よりも少し低い…小人ってよりも童女って言ったら判り易いだろうか。綺麗な薄紅の着物を着ている。絵柄は桜の様だ。前世でもこんな服装の童女は殆ど見掛けなかったなぁ。七五三の時くらいか?


「「「「「「「君は…アルフくん…何故ここに?」」」」」」」


あれ?何故私の名前…いや此処に居る時点で多分、女神様なのだろう。改めて自己紹介しよう。


「挨拶が遅れました、私はアルフ・シーンと申します。良かったらお名前を伺っても?」

「「「「「「「私はベルアーネア…で何故ここに?」」」」」」」

「はい、グランデ様に色々とお世話になり、御迷惑もお掛けしている様なのでお礼とお詫びを兼ねてお土産をと思い伺った次第です」

「「「「「「「お土産!?」」」」」」」


うん、反応は童女そのものなんだけど、七人もいるとちょっと引く。その思いが聴こえた(・・・・)のか、何やら七人で相談し首肯く。そして六人はポンっと音と共に消えてしまった。ノートPC六台と共に。


「これで…満足して食べられる」

「えっと、六人は何処に?」

「地上の…彼方此方に行った。明日…今日は登録の儀あるから」


んー、女神様達も忙しいんだなぁ、と思いつつお土産を魔法鞄から取り出す。お酒は…飲まないのだろう、見た瞬間に半眼になったがバームクーヘンを見たら眼が輝いた。卓袱台に両手を付けて、軽くジャンプする様に喜んでいる。いや、あんまりそれすると卓袱台引っくり返るから。


「大丈夫、固定してある。早く!」


女神様達の能力にもなんか慣れてきたなぁ、と思いつつ卓袱台の上にお土産のバームクーヘンを置く。眼を爛々と輝かせて見ている。ああ、うん。切り分けろって事ね。魔法鞄からナイフとお皿、フォークを取り出してバームクーヘンを切り分けお皿に乗せ、フォークを添えてベルアーネア様の前に差し出す。待ってましたと言わんばかりに、フォークを手に取り齧りつく…前で止まった。フォークを皿の上に戻して、左手を何もない空間に突っ込み、コップを出す。右手も何もない空間に突っ込んで…ポットを出す。ポットからは湯気が薄っすらと立ち昇り、鼻孔をくすぐる。紅茶かな。トクトクとコップに注ぐと良い香りが更に広がる。別思考で時空魔法だろうかと考察するが、魔力を感じないのでスキルなのだろう。時空収納とでも言うのだろうか?


【ピンポーン、時空収納は既存しないスキルです。祝福(ギフト)『悠々自適』が現在、使用出来ない為獲得出来ません】


「時空収納じゃない…これは神の身技の一つ。『人』は使えない」


んー並列思考は読まれない筈なのだが。スキルの声が聴こえたのかな?コクコクと可愛らしく紅茶を飲んでから、答えてくれた。


「私も並列思考持ってる…だから聴こえる。スキルの声って何?」


あーベルアーネア様は並列思考スキル持ってるのか。だから分身も出来るのか、納得だ。でもスキルの声が聴こえないってのは…あ、不味いかな、これ。


「私もよく理解している訳じゃないのですが、悠々自適の効果が発揮しようとすると、アナウンスの声が聴こえるんですよ」

「へぇー…もぐもぐ…コクコク…ふぅ。面白いね」


え?面白いって…。それだけ?いや心配とか不味いとか、色々説明聞けるとか思ってたんだけど。あ!食べる事が今重要で、興味がないのか。まぁ、いいか。


才能(スキル)に関しては筋肉御釜(タウリア)かグランデに聞いて。それより…」


今、タウリア様の事、凄くディスった様に聴こえたんですが、ベルアーネア様?


「早く帰らないと、一ハウル(一時間)経つよ。大丈夫?」


え!いかん戻らないと、エミーが寝返りを打つ。下手をすると起きかねない。


「ベルアーネア様、では失礼致します。グランデ様方にも宜しくお伝え下さい」


そう伝えて、私は急いで戻るのだった。


◇◇◇◇◇


「美味しかった。袋は…オマケしてあげるね」


平成から令和に変わりましたね。私は未だ生き死に彷徨っている生活ですが(苦笑)。書ける限り頑張りたいと思います。

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