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第2章 その12 その眼鏡で見える範囲

ふと、昔見たアニメを思い出しました。背の低い男の子と、背の高い女の子の初々しいラブコメ?だった様な。



やはり私の身長は低過ぎる様だ。メルバさんやモリーさん曰く、130セメルが年齢的に普通だと。107セメルしかない私は4〜5歳でもおかしくはないそうだ。エルフって種族のせいでもないそうで。もしかしてハーフエルフってのが原因なのか?でもそうだったらどうしようもないな。


エミーが、メルバさんとモリーさんの3人で昔話や近況やら話している。仲が良いのは結構なのだが、いい加減にモリーさん、下ろして欲しいんですけど。


「お前ら、受付でぺちゃくちゃ長々喋ってんじゃねーよ。他の冒険者らに迷惑だろが」


受付奥の扉が開いて、注意してくるおっさん…え?熊?魔物?いや敵性反応はないか。熊人族?


「「ギルドマスター、申し訳ありません」」


メルバさんとモリーさんが、謝っている人ってギルドマスターなのか。エミーが顔を見た途端、指差して叫んだ。


「コルドじゃないの!アンタこんなところで何してんの?」

「俺はギルドマスターだっ…ん?エミーじゃねえか。久し振りだな」


ギルドマスターと知り合い…あれ?コルドって何処かで聞いたような…思い出した。エミーの元パーティーメンバーか。熊人族だったんだ。

結局、受付前では他の冒険者に迷惑な為、奥の階段から二階に上がりギルドマスターの執務室へ通された。応接室の様なソファやテーブル、部屋奥には頑丈そうな平机があり書類…羊皮紙が山積みになっている。

エミーとモリーさんが何故かソファに座り、対面にドッカとコルドさんが座る。私はずっとモリーさんに抱えられたまま、モリーさんの膝の上に座る形だ。頭を柔らかなクッションで挟まれている。エミーより大きいかもしれない。

コンコンとノックの音がして、メルバさんが人数分の飲み物を持ってくる。私には、オレンジによく似たオーレンの果汁にミルクを混ぜたもの。美味しいんだけど、納得いかない気分なのは何故だろう?。


「んで、何しに来たんだ?」

「何しにって、アルフの登録の為に来たのよ」

「明日だろうが、登録の儀はよ」

「分かってるわよ。今日は顔見せよ」


エミーはまた機嫌が…いや笑顔だな。元パーティー仲間だから、フランクでも問題ないって事か。私にも出来るのだろうか、そんな仲間が。エミーはこれからが本題ともいうべきに、真剣な表情で話してきた。


「顔見せもあるんだけれど、実は…これから言う事は一切、口外しないで欲しいんだけどアルフはエルフでは無いのよ」

「はぁ?」

「…エミー姉さん〜、でも鑑定は『エルフ』って出てるけども〜」


モリーさん、いつ鑑定したんだ?魔力感知では…詳細解析でモリーさんを見ると、眼鏡は、鑑定眼鏡だった。成る程、常時鑑定していたら魔力の使用などが分からないのか。気を付けよう。


「アルフ、カフスを外して」

「分かった、外すね」


返事をして、ゆっくりと外す。他の鑑定で見えては困る部分、祝福や才能の一部を隠す。おっとレベル上がってる。


○○○○○


名前 アルフ・シーン

年齢 9歳

種族 ハーフエルフ

職業 なし

レベル 23


体力 30/30

魔力 64/66

筋力 14

知力 34

魅力 37 (装備品+3)

器用度 44

敏捷性 23(装備品+1)


才能(スキル)

剣術 Ⅰ 棒術 Ⅱ 弓術 Ⅰ 風魔法 Ⅰ 森林魔法 Ⅱ 光魔法 Ⅳ

料理 Ⅱ 作製 Ⅲ (衣類、装飾、道具)


特殊才能(ユニークスキル)

魔力感知


○○○○○


「アルフちゃん、凄いのねぇ〜。レベルも高いしぃ〜才能もたくさん〜」

「モリー、写し出せ。てかレベルたけ〜ってもそれなりだろ?」


モリーさんに羊皮紙を渡す、コルドさん。モリーさんの持っている才能(スキル)で特殊魔法の『写記』がある。頭の中や本などの内容を、コピーするかの様に書き写すのだ。流石に魔法のスクロールはコピー出来ない様だが、便利な才能だな。

写し出した内容を見て、コルドさんだけじゃなくメルバさんも驚いている。ふむ、検証の為に祝福(ギフト)の悠々自適は隠さなかったのだが、見えないのだろうか?まぁ見えても、効果内容は見えない様にしてたからどちらにしろ問題なかったが。未だ要検証だな。


「おいおいエミー、いくら何でも鍛え過ぎだろ?衛兵どころか、その辺の中堅冒険者にも劣らねぇじゃねーか」

「殆ど鍛えてないわよ。剣の稽古を少しだけね」

「少しだけで、こんなにレベル上がんねーよ…」

「いえ、ホントよ。この子、才能あり過ぎて。3歳の時に手負いとは言え、クレセントベアを一人で倒したもの」

「はぁ?クレセントベアってトナンの森の主レベルだろ〜が。30以上のレベルパーティーじゃなきゃ倒せね〜ぞ」

「あの時はオズと私、2人で斬り掛かったのだけど刃が殆ど立たなくて。そしたらアルフが魔法でズドンとやっちゃったのよ。確かそうだったわよね?」


「大袈裟だけど、結果的にそうです」と答えながら、今更ながらあの頃からやり過ぎだったのかと改めて思い知る。


「ていうか、話戻すわよ。種族の話よ」

「種族ってオメー、ハーフエルフって書いて…あ?」


私やエミー以外の3人が、ようやく気付いた様だ。女神グランデ様にお願いしたのが私だから、この展開は予想の範囲。この世界にハーフエルフって私以外、いないからなぁ。




誤字脱字等ありましたら、ご報告頂けると幸いです。読んで頂いた方々に感謝を。


次回は30日18時更新予定です。

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